「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

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のぼさんとりーさん(1)

2009年12月11日 | ドラマについての小ネタ
「青雲」の回で印象に残ったのは、のぼさんとりーさんの熱演でした。

まあ、香川さんは、すでに大河ドラマで何役もこなしてきているし、菅野さんも「イグアナの娘」
以来、演技派として数々の役をこなしてきていますから、それを今更すごいなんて言うのも、
「じゃ、お前は何を見てきたんだ?」と突っ込まれてしかるべきなんですが(笑)。

香川さんを大河で最初におみかけしたのは、「葵」の宇喜多秀家役だったと記憶していますが、
そのときは、「あれ、静かなるドンのひとか?。確か役者サラブレッド東大卒だったよな」
という程度で、少し否定的なニュアンスを感じていたものです。まあ、「役者サラブレッドだから、
って演技がうまくなるわけじゃないだろ」、とか「東大でたからって、演技うまくなるわけじゃない
だろ」とか。まあ、簡単に言うと嫉妬していた、あるいは僻んでいたというのが、正解でしょう(笑)。

いやあ、いろいろ書いていると客観的に自分を見ることができますねぇ(笑)。いいことだ(笑)。

ま、それだけ自分がいやしい人間だったわけですが、調べてみると、「春日局」で小早川秀秋を
やったのが俳優デビューなんだそうですね。年齢的にいうと24歳ですかぁ。
まあ、話題になったらしいですが、その記憶が全然ないんですよねぇ。
というか、そもそも「春日局」自体、あんまり覚えていないんですよねぇ。
大原麗子さん、すいません。

まあ、橋田さんの書く大河が、あまり体に合わないんでしょうねぇ。
他の橋田大河も見ていなかったですし。

で、その香川さんなんですが、最初は消去法で俳優という職業を選んだとか(笑)。
すごいですねぇ(笑)。多分そこらへんの理由が、どこかから伝わってきて、
冒頭のような感想を持っていたんだと思うんですよね。
まあ、バブルの時期でもあったし、消去法で職業選択なんてのもできた時代だったような気がします。
ただ、香川さん自体は「静かなるドン」の監督さんに出会って以来「俳優」に対する意識が
大きく変わったそうですが。

それ以後めきめき力をつけ、日本の映画賞だけでなく、カンヌやベルリンで出演作品が
賞を頂いているという、国際的にも評価されている役者さんなんですねぇ。

あらためて調べてみるとすごいなあ(笑)。

そりゃ、すごい演技するはずだねぇー(笑)。

無知というのは、あらためて恐ろしいですねぇ(笑)。

まあ、香川さんは、なんといっても「利家とまつ」の性格の悪い秀吉、「巧妙が辻」のくせ者六平太の
印象が強いですからねぇ。評価は別れていますが、自分は割とこの性格の悪い秀吉が
気にいってるんですねぇ(笑)。それに六平太もけっこう好きですし(笑)。
というか、ベビーフェイスな主人公より、人間らしい人間性を表現する主人公まわりのくせ者が好きだ
ということなんですが、これは力量のある役者さんじゃないと、うまく表現できないですもんねぇ。
というわけで、そういう役回りに抜擢される香川さんを、自然と、好きになっている、
ということになるわけですね(笑)。

さて、そんな香川さん演じるのぼさんですが、今回よかったですねぇ。
まあ、今回見ていて気がついたんですが、のぼさんは、ボケ役お笑い担当だったんですねぇ。
真之(淳さん)とは、正統派漫才コンビ、ボケとつっこみだったんですねぇ(笑)。
とにかく、こののぼさんが、かわいくってねぇ。それでいて、ボケかますもんだから、
素直に楽しくなっちゃいますよね(笑)。

まずのっけからの「ほーかん」誤り。ひげ西洋人の幇間コスプレもなかなか笑いましたが、
好古さんちで、「目刺しが鯛」事件のときも、
「旗本のおひいさんを初めて見たぞなー。おきれいな方じゃのー。これが東京の鯛かぁ」
と一生懸命に雰囲気を変えようとしているし、「鯛食べておっけー」になると、
自らおはしとお茶碗を取り出し、なんと好古さんに馬鹿笑いをさせるというとんでもない快挙を
さらっとなしとげてるんですねぇ(笑)。いやいやぁ、リアルケンシロウに馬鹿笑いさせる
んですから、すごいもんです(笑)。

予備門の授業風景では、のぼさんの情けない顔が大写し(笑)。なにしろ英語の苦手なのぼさん、
教科書から試験の設問まで、英語ときた日にゃ、情けなくなってくるの当然なわけで、
その情けなさ過ぎ感をのぼさんの表情にうまくだしてますよねぇ、香川さん(笑)。
その分、思わず釣り込まれて笑っちゃうわけですねぇ(笑)。

英語の試験ですべっちゃって、「あいつ落ち込んでいるだろうな」と人から心配されている
所に、バリバリにユニフォーム着込んで「やろうぞな!ベースボール!」
ですからねぇ(笑)。「お前は苦悩を知らないのか?(笑)」、とツッコミたくなる
くらいの明るさですねぇ(笑)。それでみんなで野球やって、へろへろ走りで、ホームで憤死。
しかも、ホームよりかなり前での憤死ですからねぇ。いやあ、笑いの提供者としては、
最高です。確かにみんなといるのが好きだったんでしょうねぇ。

さて、のぼさんの機嫌は、淳さんとの同居でさらによくなります。
英語の苦手なのぼさんですから、英語の得意な淳さんと同居することで、英語の勉強も
自然とはかどるし、あれ位の世代って、親友との同居って、楽しく感じるもんですからねぇ。
それに、将来を考えて自分の道をあれこれ探している日々ですからね、
常に目を輝かせてますよねぇ。「今度、小説を書くんじゃあ」と楽しく盛り上がってる
わけですから、傍目に見ていても楽しそうに映ります(笑)。

江ノ島への徒歩旅行も楽しかったですねぇ。怪しげな歓楽街に迷い込むと案の定(笑)
のぼさんだけが怪しげな店に拉致(笑)。淳さんに助けられたから良かったものの、
ひどいもの見せつけられて、えずくえずく。いゃあ、のぼさんあるところに、
笑いありですねぇ(笑)。
海への最後の坂を登っているときも、淳さんがあれっと気づくと
もう倒れ込んでいるし(笑)。もう、お約束のお笑いパターンでもう、腹がよじれるかと
思いましたよ(笑)。

寝ないで勉強合戦のときも、速攻で寝てましたからね(笑)。しかも、あの格好。
いやぁ、憎めません。

そして、この時になって初めて、そののぼさんから別れていく淳さんの気持ちが
よーくわかるんですねぇ。

つまり、のぼさんをこれだけ魅力的に描いた理由のひとつに、視聴者を淳さんの気持ちに
近づける意味あいがあったんですねぇ。

眠っているのぼさんの寝顔を見て、一度は笑う淳さんですが、その直後に悲しげな表情に
なる。それは、のぼさんとの別れを哀しんでいるからなのですが、
自分たちもその気持ちに知らず知らずになっていたんですねぇ。

だから、そのあとにくる雨の土曜日のシーンが非常に印象的なシーンとなるのですねぇ。

いつものように、明るく帰ってくるのぼさん。
部屋は暗く、淳さんはいない。部屋もきれいに片付けられている。
そして、置き手紙が一通。
暗いから、窓ぎわに場所を移し、手紙を読むのぼさん。
そこには、淳さんの別れの言葉。

その衝撃を受け止めるのぼさん。

そして、壁に書かれた自分の輪郭を見て、在りし日の楽しかった記憶を思い出す。
そして、動きそうな感情に耐えながら、淳さんに送る歌を、絞り出す。

いくさをも、いとはぬ君が、船路には、風ふかばふけ、波たゝばたて(きばれ、淳さん)

思わず感情が揺さぶられる、のぼさん屈指の名シーンになりました。
素直にのぼさんの気持ちになり、涙を誘われましたねぇ。

このシーンを作り上げるために、明るいお笑い担当ののぼさんが描かれたんですねぇ。
このシーンで、視聴者の気持ちを盛り上げるために、お笑い担当ののぼさんがいたんですねぇ。

この句は、実際に子規が、真之との別れに際し送った歌だそうです。
夜、共に勉強をした話も実話で、脱落したのぼさんの輪郭を淳さんが書いたのも実話
だそうで、二人の仲のよさ加減が伝わりますねぇ。
事実を元にした話だったので、余計説得力があったんですねぇ。

いやぁ、しかし、このままだと、のぼさんが死を迎えるシーンには、激涙になりそうです。

魅力的なのぼさん、さすが香川さんです。
香川さんの素晴らしい俳優力のおかげです。
さすが世界の香川です(言い過ぎか(笑))。

このドラマでファンをさらに増やすことは、確実でしょうねぇ(笑)。
(40過ぎの親父にやられるとは・・・と書いてる若い女性ブロガーも散見されますし(笑))

いやあ、いいドラマだなぁ・・・。快作です。


というわけで、りーさんについては、次の投稿で(笑)。