趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

DVD「誰も守ってくれない」

2011年03月10日 | 映画
夫くんが会員になってせっせとしているネットショッピングですが、
DVD・CDレンタルもお徳情報がメールで来てるよ、と教えてくれました。

初めてのネットレンタルでしたが、簡単なのですね~
居ながらにして手元に届くなんて、やっぱりスゴイ!!
はまりそうだな・・・・。

我が家はレンタルショップが近所に有るので、
子どもがいる時にはついでに借りてきてもらうパターンでした。
でも、郵便ポストは我が家のお向かいにあるのです!!
ネットレンタルは郵便で返送するのです。
返却も超カンタン~♪

そうして借りたDVDの中の一つ「誰も守ってくれない」です。



主人公は、志田未来演じる15歳の女子高生沙織。
彼女の兄が、世間を騒がす殺人事件の犯人として、
ある日突然逮捕される所から映画は始まるのです。

その日を堺に、彼女と家族の世界は一変してしまう。
押し寄せるマスコミ。
際限なく広がるインターネット上での中傷、そして個人情報の暴露。

あまりの暴力的な変化に、観ているだけで胸が痛みます。
日々起きている犯罪報道の陰に、似たような事が起きてるのだと
容易に想像できるのです。

もう一人の主人公、佐藤浩市扮する刑事勝浦。
殺人犯の家族を保護する仕事を命じられるのです。
「犯罪者の家族を守るのか!」と罵倒されながら、
加熱するマスコミ報道から避けるため、沙織を連れて逃避行するはめになる。



この刑事を演じる佐藤浩市さんが、とてもいいのです。
自分自身過去の事件で心に傷を負い、深い哀しみを抱えている。
休暇の予定を返上しての任務だったけれど、
見えない暴力にさらされて心を閉ざす沙織を保護しているうちに、
彼女の哀しみが胸に広がるのだ。
その変化、流れがとても自然で、佐藤の表情に惹き込まれてしまうのです。

‘守る’という言葉に込められた哀しみが、胸を打ちます。
主題歌リベラの「あなたがいるから」が静かに広がり、
ああ、これは映画館で観たかったなと思いました。。