趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

「有頂天家族」森見 登美彦

2009年06月12日 | 
オススメの書評を思い出し
図書館の書棚で見つけ、借りてきました。
森見登美彦さんの作品は初めてです。

正直「1Q84」後遺症が激しく
なんだかぼんやり気味の頭・・・。
飛び込んできた懐かしい日本語の数々。
リズムのある文章に乗り
荒唐無稽な狸のお話に、癒されてしまいました。

大人のファンタジーなのですね~
設定は現代風なのですが
古風な日本語が入り混じり
なんだかお伽話を読んでいるようでした。
読みやすく、楽しく読めました。

ただ、舞台となる京都の地理に疎く
地図があると良かったです。
天狗や狸の化け比べなど
普段読み聞かせしている昔話でお馴染みが登場するので
どれも極彩色豊かに目に浮かび
狸一家の連作短編集となっているので
語って聞かせるのもいいかも。

山本周五郎賞受賞の「夜は短し歩けよ乙女」
という本も、いつか読んでみようと思っています。。