私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

狙った恋の落とし方。

2011-04-14 21:22:59 | なんということはない日常
グォ・ヨウ演じる中年男性が、婚活を始める。
もうお金に困ることのない男性は、彼らしいこだわりを持って、理想の相手を求めて見合いを繰り返す。
そんな時キャビンアテンダントをしている綺麗な女性が見合いにやってくるのだ。
見合いは断るものの、彼女と知り合い以上友達未満のような関係になる中年男性。


狙った恋の落とし方というタイトルに騙されてしまった。
これは中年男性の真剣な恋探しの話なのだから。
今までの人生でこだわったことを心にたくさん残しつつ、これからの人生を独りで生きていくには何か物足りないと、婚活を始める彼。そんな彼の前の入れ替わり立ち代わり現れる女性は、皆彼と同じように何かしらこだわりを持っているのだ。
若い時のこだわりとは違う、切ない年輪を感じさせるこだわりを見せつつ、理想の相手を探そうとする男女。
後半の舞台となる北海道の景色を見ながら、自分の中にある捨てられないこだわりをいろいろ考えてみる。
狙った恋の落とし方などというちょっとコメディがかったタイトルとは正反対の、なんだか身につまされるビデオ鑑賞になってしまった。

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グォ・ヨウが演じた中年男性は、ぶっきらぼうな優しさが魅力なのだろうが、どうも私にはその魅力を受け入れるだけの余裕がないようだ。
なんとなく彼に自分の弱点や触れられたくないところを次々と指摘されそうな気がして、映画を見ている間、やや居心地の悪い思いをする。


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キャビンアテンダントを演じるスーチーもよかったが、特別出演と思われるビビアン・スーも役柄も印象的だった。
先日、台湾で行われた東日本大震災のチャリティでも頑張ってくれたビビアン。
先日見たバラエティでは「日本語忘れちゃった。今覚えているのは60%位」などと言っていたが、その60%の語学力で笑のツボを押さえたトークをするあたり、感の良さはさすが。
この映画でも、短いながら非常にこだわりのある女性を熱演。

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