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私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

オク氏夫人伝 第15,16話

2025-02-12 21:12:53 | オク氏夫人伝 韓国ドラマ

結局、身分を偽っていた容疑で身柄を拘束されることになるテヨン。

何とか自分はオク・テヨンだと弁明する彼女だが、行方不明だったはずの父親が裁判の場に連れてこられたことで万事休すだ。
父親は寺で身を隠していたとの事だが、10年間も彼女への復讐だけを人生の目的に生きて来たあの両班の娘の勝ち誇ったような薄ら笑いに屈する事になってしまう彼女。

更に裁判では、彼女がスンフィの弁護の為に彼に会いに行っていた事が明かされてしまう。
その事により、スンフィと盟友マンソクは、彼女の夫に成りすます為に彼を殺害した容疑がかけられてしまうのだ。
夫婦ともども捉えられてしまう事になり、結局テヨンは10年の年月を経て、再びあのどうしようもない両班の娘の所有物となってしまうのだ。

そんな中、なんとか自由に動こうとするテヨンは、原因不明の伝染病にかかったと嘘をつき、患者たちが隔離されている施設行を決行。

謎の伝染病に原因を探る中、患者たちが痛み止めを飲んでいる事を突き止めるテヨンたち。パク・チュンギは微量の毒を薬に仕込み、徐々に身体が蝕まれるように細工していたのだ。施設用に食料、医薬品等を受け取ったふりをし、実際には使わなかった差額分を懐に入れて、裏金作りに励んでいるという二重の悪事。いわゆる製薬会社が自ら病気を生み出し、利益を生み出すカラクリで蓄財をするという流れを作り出していたのだ。

人にあるまじき行為を繰り替えずパク・チュンギの腹黒さに開いた口が塞がらない。テヨン憎しの両班の娘を妾にしなければ、逃げおおせたかもしれないが、結局は彼女をそばに置いた事で直接テヨンと対峙することになってしまった事が、回りまわって彼の足を引っ張る事になってしまう。

テヨンは自分の行いから周囲の者に助けられ、スンフィも本物のテヨンの夫に助けられる。
ちょっとニュアンスは違うかもしれないが、子どもの頃見ていた人形劇の主題歌「巡る 巡る 巡る因果は糸車 巡る 巡る 巡る世の中めぐり逢い」というフレーズを思い出す。結局自分の行いが自分に戻って来るのだ。

最後にテヨンを助ける事になるのは、亡くなったお嬢様が中国から持って帰ってきたアロエだった。これがいまどき良く言われる「綺麗に決まったふくせ助けられ、スンフィも本物のテヨンの夫に助けられる。

ちょっとニュアンスは違うかもしれないが、子どもの頃見ていた人形劇の主題歌「巡る 巡る 巡る因果は糸車 巡る 巡る 巡る世の中めぐり逢い」というフレーズを思い出す。結局自分の行いが自分に戻って来るのだ。

最後にテヨンを助ける事になるのは、亡くなったお嬢様が中国から持って帰ってきたアロエだった。全部が綺麗に繋がっていく。次々と起こる事件に素早い展開。そのスピード感と覚悟を決めて困難を乗り越える様子が何とも気持ちいいドラマだった。


オク氏夫人伝 第13,14話

2025-02-08 21:06:41 | オク氏夫人伝 韓国ドラマ

自分は目立つことなく人を使い、金を集める事に執着するパク・チュンギの元に嫁ぐ事になったのは、かつてクドクを顎でつかっていた両班の娘。出世を願う父が娘を年の離れたパク・チュンギの妾として差し出したのだ。クドクを探し出して痛めつけるという事だけしか頭にない彼女は、パク・チュンギにもひるむことなくクドクの捜索を依頼。そして娘をパク・チュンギに差し出した父親は、パク・チュンギの手足となり詐欺をして金を作り出す事に余念がない。

田畑に植えれば儲かるという甘い言葉をつかった大規模な詐欺のせいで、テヨンの地元は壊滅状態になる。どうやらパク・チュンギは行く先々で手下に何らかの悪事をさせて金を儲けていたらしい。

ただ、娘を彼に嫁がせた事で調子に乗った父親のやり方は悪かった。地域のほぼ全員が詐欺にあった事で事が大きくなり過ぎたのだ。詐欺の原因に自分が関わっている事が分かると困るため、彼は妾になった両班の娘の「クドクを探し出して欲しい」という結婚に際してのたった一つの願いを聞き入れることもせず。

両班の娘が10年もの間恨みを忘れる事なく、クドクを探す事に執念を燃やし、テヨンの顔を忘れる事なく、村中に「テヨンは奴婢だった」と噂を流すのも恐ろしいが、テヨン達が偽の作物詐欺を解決した事を知ると、機を見てテヨンを亡き者にしようと乗り出すパク・チュンギの悪者ぶりが恐ろしい。

ドラマ的には、自分の出自がばれそうになっても逃げる事なく、自分にオク・テヨンという名前をくれたお嬢様の夢をかなえたいと住民の弁護を続けるテヨンと、自分の人生を終わらせ、別人になって献身的にそんなテヨンをサポートするスンフィの優しさ。そんな所が見どころなのだが、私は自分の欲の為に何人もの人間を踏みつけて来たパク・チュンギとその彼の妾になった両班の娘の執念が恐ろしくて仕方ない。

 


オク氏夫人伝 第11,12話

2025-02-02 17:38:20 | オク氏夫人伝 韓国ドラマ

人気を博していた劇団を辞めてまで自分の元に駆け付けてくれたスンフィをどのように受け入れればいいのか悩むテヨンと、実母の願いを聞いたが為に夫であるドギョムを裏切ってしまった事に悩むミリョン。

テヨンは自分の為にスンフィが自分の人生を捨ててしまったのではと思い悩み、ドギョムはミリョンを想いながらも、彼女が自分を慕って結婚してくれたのではなく、実母の復讐を遂げる為に自分と結婚したという思いから抜け出せない。

それぞれお互いの伴侶との関係性には悩みながらも、テヨンはミリョンの辛い気持ちを理解して彼女を守ろうとし、ドギョムはスンフィがどんな思いで刺青まで入れてテヨンを助ける為にやって来たかを良く理解しているので、テヨンとスンフィの幸せを願っている。

これまで恐ろしい程の急展開で話が進んでいたので、一息つくような思いやりが感じられる温かい展開にホッとするものの、好事魔多しだ。

*****

自分の結婚をクドクに邪魔された事を今でも根に持ち、彼女を探す事が生きがいになっている両班の娘。婚期を逃し妾として嫁ぐ彼女は、クドクを探す事を結婚相手に求めるのだ。この執念を別の事に生かせば、もっと幸せな人生が送れたはずなのにと思って観ていたのだが、なんとその相手はテヨンの存在を煙たがっていた大悪党ではないか。

思わぬところで利害関係が一致しテヨンに危機が迫る・・・

 


オク氏夫人伝 第9,10話

2025-01-30 21:06:18 | オク氏夫人伝 韓国ドラマ

テヨンを寡婦にし、社会的抹殺を図る計画は、夫であるユギョムが戻って来た事で一旦は収束するものの、テヨンが、ユギョムが本物でなくスンフィが扮装している事を簡単に見破るのは当然だ。清での公演を自分の死まで偽装してキャンセルし、肩に刺青までしてテヨンの元に駆け付けたスンフィ。

テヨンが拒んでもスンフィは彼女を助ける為なら何でもするということだ。冷静に考えると二人が一緒に過ごした時間はいくらでもないのだが、会うたびに起こる各種の出来事はそれだけ印象的だったということだ。

弟のデギョムも姉テヨンを助けられて安心していたところに、妻が実母の計画で自分に近づて来た事を知る事になる。テギョムの妻も自分が実母に騙されていたことを悟るのだが、もう後戻りはできない状況。とにかくテヨン憎しの彼女の母を止める者はもういないのだ。

実母が毒まで準備してユギョム兄弟の殺害を計画していることを知り、何とか止めようとするも、実母の遺体が発見され、デギョムの妻は自分が殺害したと告白して拘束されるのだ。

偽のユギョムの死体の準備から丁度いいタイミングでのテヨンの事務所へ乗り込むなど、後ろにもっと大物がいる事が推測される事態だ。

結局は、金と権力を手に入れたい者が、息子の為にペギを殺害し更には実の娘をテヨンの元に送り込むという女性を利用しているのだ。

小悪人は自分の手を汚し、大悪党は影でこっそり糸を引くという・・・一発逆転を願うも簡単にはそうならない展開が続く。

 

 


オク氏夫人伝 第7,8話

2025-01-24 21:23:29 | オク氏夫人伝 韓国ドラマ

7年間も音信不通だった夫ユンギョムが自分を見かけてもそのまま立ち去った事にショックを受けながらも、捕まったスンフィを助ける為に彼の元に向かうテヨン。

両班の息子の地位を捨て、彼女との思い出を朗読劇にして各地を回る芸人となったスンフィにとって、テヨンことクドクとの思い出ではなにものにも代えがたい。その大事は小説を盗まれ、更に下世話に改編された事で激怒したスンフィは盗んだ男の舞台に乗り込み逮捕されていたのだ。

盗まれた本が手元になくとも、その本を一言一句替える事なく書き進めた事で、小説を盗まれた事を証明するスンフィ。そして父とは縁を切ったと実父の口添えを拒むスンフィを思い、こっそりと彼の父親に連絡していたテヨン。苦労人のテヨンのこんな気遣いが心にしみるからこそスンフィも彼女を忘れられないのだろう。しかし「何もかも捨てられる」というスンフィの元を黙って立ち去るテヨン。(ここはあっさり立ち去るのか・・展開が早い。決断が速いといっても、ここがドラマの肝。ここの部分はなかなか決断がつかないのは当然か・・・)

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夫のユンギョムが戻ってこない事を確信しながらも、ユンギョムの弟デギョムの結婚を無事に執り行うテヨンだが、デギョムの妻になったミリョンは、テヨンを逆恨みする母の為、周到に用意してデギョムに近づていたのだ。ペギを殺害する指示を出した事でお家取り潰しになった事でテヨンを逆恨み、娘の将来を棒に振ってまで復讐しようとしていたのだ。テヨンがキチンと弁護すればするほど、彼女の周りに必要以上の波風が吹き荒れ、一つ解決すれば又一つ降って湧いて来るのだ。

改心するものもいれば、益々テヨンを逆恨みする者もおり。寡婦は3年の喪に服さねばならない事から、彼女の活躍を快く思わない輩が似ても似つかないテヨンの夫の死体を準備し、彼女を社会的に亡き者にしようとたくらむのだ。

自分を育ててくれた姉テヨンの為に、清にまで出向き、兄ユギョムを探し出すデギョムだが。。。

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テヨンの足を引っ張ろうとする輩が、次から次へと登場しすぎだ。彼女が封印した名前であるウジ虫(クドク)のように次々と降りかかる困難。


オク氏夫人伝 第5,6話

2025-01-22 20:34:25 | オク氏夫人伝 韓国ドラマ

チョン・スンフィの機転のおかげで夫のユンギョムを逃がす事が出来るものの、義父であるユンギョムの父親は怪しい動きを止める事が出来なかった事からその地位を追われてしまう事に・・・家も財産も没収され、義父は突然の病で亡くなり、ユンギョムの弟デギョムとユンギョムの帰りを待ちながら嫁ぎ先のソン家を守っていく事になるテヨン。

ユンギョムが居ない中、そこまでやらずともと思うのだが、なんと彼女は、義父が嵌められた事に気づき、義父を嵌めたメンバーがユンギョムが保護していた子ども達を拉致して鉱山で金を盗掘している事を知るのだ。子ども達を助け、更には義父の名誉回復の為、奴婢たちのネットワークを駆使して情報を集め、鉱山に潜入するテヨンを助けるのは、公演をキャンセルして彼女と一緒に行動することを選ぶチョン・スンフィ。

スンフィは楽しそうだが、金の盗掘は大犯罪。そんな現場に潜入するのに、楽しいなどと言っている場合ではないのだ。楽しそうな山登りもあっという間に見つかり、追いつめられ、谷底に落ちる事になってしまうのだ。

危険な中でも山に住む者達に助けられ、スンフィと共に再び子ども達を助けに向かうテヨン達。無事子ども達を助ける事が出来るものの、義父の名誉を回復したいテヨンにとっては解決はまだ先だ。悩むテヨンの行く道を示すのは、亡くなった義父の「法律は弱い者だけを守るのではない」という言葉。何かあれば、加害者も被害者もともに弁護してくれる者が居なければならないという法の教えと彼女に示してくれたのが義父なのだ。

弁護の仕方が近代的過ぎはしないかと思うが、義父を陥れた者を弁護する事で、義父の言葉を体現するテヨン。

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テヨンが幸せに暮らせる事になる事を確かめて彼女に別れを告げるスンフィだが、ユンギョムは弟デギョムが科挙試験に合格してからもなぜか故郷に戻ってこず。

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とにかくドラマティックな展開が次々と起こるこのドラマ。スンフィが捕まったという知らせを受けれ彼を助けに行く途中で7年間音信不通だった夫のユンギョムを見かけるもそのまま立ち去る夫。秘密を抱えた者同士で運命共同体じゃななかったのか。。人の心は揺れ動くのか、それとも激動の人生は変化があるものなのか。

 


オク氏夫人伝 第3,4話

2025-01-21 21:26:32 | オク氏夫人伝 韓国ドラマ

両班と身分を偽って生きる中で唯一の友と呼べるペギを失ったテヨンは、何としても彼女の疑惑の死の真相を解明したいと顔を隠す事もせず役所にも出向き、自殺が偽装と突き止める。とにかくテヨンのスピード感のある行動力故、話の展開が早いのだ。身分違いの恋の諍いから彼女が殺されたと思われるのだが、殺されたペギが奴婢ということで相手の両班の親が全てをもみ消そうとしている為、解決の糸口を探す事は難航。母親がペギ殺害に関与している事を知りショックを受ける息子の心情を思いつつも、彼の口から事件に関する話をさせる事で事件を解決するテヨン。(こんな事件があった後では両班の家は取り潰しだ。。。取り潰しを恐れるが故、両班は常に自分たちの悪事を握りつぶそうと躍起になるのだろう・・・)

この時代、権力争いに影響を与える事の一つが姻族関係を結ぶ事。両班同士どこと姻族関係になるかが大事になっている中で、テヨンにもペギの事件の際尽力してくれた県監の息子であるユンギョムとの話が出るも、このユンギョムの容貌がチョン・スンフィと名前を変えて芸人となったソインに瓜二つ。それだけでも動揺するに十分な理由なのに、更に逃亡した自分を探す両班のお嬢様を見かけた事で、テヨンはあっさりと自分の出自をユンギョムに告白するのだ。

秘密が多いはずなのに、心を許した人には割とあっさり秘密を告白するのが、このドラマのスピード感の源。ユンギョムも女性を愛せない自分の秘密を明かし「結婚すればあなたの秘密を守れます」と二人の結婚が決まるのだ。選択肢が多くないとなると、決断も早くなるようだが、このユンギョムにはまだ秘密があった。

自分と同じような悩みを持つ子ども達を保護し、彼らが生きていく助けになればと、子ども達に秘密裡に武術を教えていたのだ。この時代、謀反と直結する行動はご法度なのだが、ユンギョムは結社の証である刺青も彫り、信念をもって行動している様子。

しかし、子ども達が両班の裏金作りの温床になっている鉱山発掘に駆り出されていた事から、ユンギョムの結社の存在もばれ、謀反の疑いをかけられ、新婚の二人にはまた厳しい試練が訪れる。

そこで二人の危機を救うのは、テヨンの夫が自分と瓜二つだと知って驚いていたチョン・スンフィ。

ユンギョムのフリをして彼の刺青がばれないようにし、更に自分の衣服をユンギョムに与えて彼を逃がすのだ。

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どの登場人物も選択肢が多くない中で、サクッと決断しあっという間に行動に移す。このスピード感と決断の速さが癖になるドラマだ。


オク氏夫人伝 第1,2話

2025-01-18 20:49:22 | オク氏夫人伝 韓国ドラマ

奴婢として父親と一緒に両班の家で働くクドクは、逃亡資金をこっそり稼ぎながらその機会をうかがっていたものの、自分が仕える両班の娘との婚姻が決まっているソインと偶然出会った事から運命が急に動き出す事になる。

横暴な両班の娘が、未来の夫とクドクの間柄を疑った事で逃亡を決行する決心をした彼女。雪深い中、父と一緒に海辺の街を目指すものの、娘の足手まといになる事を恐れた父は姿を消し、一人働く山中の宿で、偶然立ち寄った両班親子に気に入られるクドク。聡明で決断力のあるクドクを助けたいというその親子の家族として暮らしていくことになるものの、暴漢に襲われ、彼女以外は全員命を落としてしまうのだ。

両班の娘オク・テヨンと勘違いされ、オク・テヨンの祖母の元に送り届けられた彼女だが、ここで嘘をつく事なく早々に、自分の出自を祖母に告白。しかし、奴婢の証言では暴漢は見つけられないという祖母の判断で、クドクはしばらくオク・テヨンとしての人生を生きる事になるのだ。横暴な両班の娘の替わりに全ての事をしてきた彼女は、自分を受け入れてくれた祖母の元、両班の娘としても通用する振舞とその聡明さで図らずも自分の居場所が出来るのだ。

更に、逃げたクドクが追手に追われないように裏から手を回してくれたソインとの偶然の再会。両班の息子の地位を捨て、彼女との思い出を朗読劇にして各地を回る芸人になり、手配書がある事が彼女が生きている証拠と、彼女との再会を求めていた彼と案外あっさりと再会するのだ。見ていてハラハラするすれ違い・・・等は全くなく「どうしよう・・・」などと逡巡することもない。とにかくスピード感が凄い。

ばれたら困ると言いながら思い出話に興じるものの、彼女を探し続けたソインとはやや温度差のあるクドク。ソインの華麗なる転身にも驚くが、それの上をいくドラマティックな人生を生きるクドク。初めての海辺でやや心が揺れるクドクだが、自分の世話をしてくれていた女性が、自殺に見せかけて殺された事で、その夢もまた遠くに行ってしまうのだ。

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戦の場面などはないのに、クドクがオク・テヨンとして生きるしかないような、一瞬で人生が変わるドラマティックな展開が次々と押し寄せている。