大手旅行会社に勤務するもすでに数えで34歳の独身女性。。。仕事は一生懸命やってはいるが、仕事を一緒にやって10年になる部長からも優しい言葉をかけてもらうこともなく、若手社員からはできないおばさん社員扱いのヨンジェ。
しかし母一人、子一人。嫁に行くまでは嫌でも仕事をやめるわけないはいかない。
そんな彼女が軽い交通事故に巻き込まれ、ためしに検査をしてみたらなんと担当医が同級生という偶然。
しかし偶然はそれだけではなかったのだ。
「事故にあったことを喜ばないと。疑わしい所があるので検査しましょう。すぐに・・・・」
同級生でも一つも懐かしがろうとしない医師は冷たく再検査を告げるのだ。
同僚がだれもやりたがらないイスラム教徒のアテンドを引き受けることを条件に再検査のための有給休暇の取得の許可を取り付けたが、すべて事前にチェックしていたにも関わらず、なぜか食事に豚が出されるのだ。何をやっても上手くいかない彼女に、さらに追い打ちをかけるがんの宣告と、余命6か月の宣告。その宣告を彼女に告げるのはあの笑顔を見せない同級生だった医師。
自分を頼りきっている母には言えない。職場でも誰も自分に優しい言葉さえかけない。
さらには彼女は客であるイスラム教徒の男性の指輪を盗んだという疑いまでかけられるのだ。
辞表を出し、預金を全部おろしてみるものの、何も知らない母は自分を結婚相談所に連れて行くのだ。
「うちの娘は旅行会社に勤めているんです。こちらの結婚相談所の方の新婚旅行の世話も娘の会社で出来るかもしれないし・・・」何も知らない母はいろいろ言っても、旅行会社に勤務する自分の娘をすっかり頼り切っているのだ。
嫁に行く前に仕事を辞めた娘に腹を立てる母親を置いて、仕事を辞めた数え34歳の彼女が最後の旅行地に選んだ場所は日本の沖縄・・・・
キム・ソナ演じる数え34歳の彼女が、旅先の沖縄で偶然出会う男性が、同じ旅行会社の社長の息子(演:イ・ドンウク)だ。
彼女のミスを頭ごなしに叱るでなく、「相手の方の気持ちをほぐしてあげてください」と優しい言葉をかけてくれた彼。しかしそんな彼は非常に無気力に政略結婚を受け入れようとしているのだ。
***
満32歳の女性なのに、まわりからはおばさん扱いで大事にされない。それでも何かいいことがあるかと、食べたいものも食べず、買いたいものも買わずに、せっせと貯金をしていたのに、あっさり余命
6か月を宣告されるのだ。
「どうやってお金を貯めたかって?食べたいものも食べず、買いたいものも買わずにお金を使わなければたまるんです。」と銀行の窓口で涙ぐむキム・ソナの演技に、思わずもらい泣きしそうになった。