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私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜 第17,18話

2023-11-09 21:21:15 | ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜  韓国ドラマ

バウの元妻からファイン翁主が生きていると聞き、バウの家に乗り込んでくるデヨプの父。
早晩彼らが乗り込んでくると予測していたファイン翁主の口から出てくるのは以前のような義理の父の向けての挨拶ではない。(このあたりはなかなか肝が据わっている)

ただ、デヨプの父も王の動きを気にせねばならず、「(そもそも亡くなったという事で話が進んでいるのだから)本当に亡くなったら問題もなくなる!」ということで、早々にバウの屋敷を襲うのだ。ファイン翁主を守ると決めたデヨプは結局こっそりと父を裏切るのだが、この微妙な裏切りもちょっとした対処療法でしかないのだ。

デヨプの身の振り方も前途多難だが、王から婚姻を認めて貰えないバウとファインの今後も先の見えないもの。
こうなると、ファイン翁主としては父が自分をキチンと守ってくれない事に一言あるのだが、王である父は、度重なる戦のせいで軍の力が不足している事、それに反してデヨプの父は従前の戦いの際の私設軍をそのまま維持している故、まともに戦えないという実情を娘であるファインに打ち明けるのだ。(身分だけあっても、軍事力がなければ戦えないという現実・・・)

いよいよ大北派として王に反旗を翻す事にしたデヨプの父。誰を担ぎ出しての謀反かと思ったら、なんと出自に秘密を抱えていたデヨプを担ぎ出そうとする。
だから、彼とファインを結婚させずに亡くなった次男との婚礼を進めていたのだ・・・

母のように自分を可愛がってくれた叔母が自分の生母だと知りショックを受けるデヨプ。
「多分、母親なのだろう」という予想はついていたものの、光海君の兄であり先代の王が彼の父親であり、デヨプの父(本当は伯父)は、事が起きたらデヨプを次の王として担ぎ出すつもりで彼を息子として手元に置いていた事が分かる。どれだけ前から謀反を考えていたのか・・

息子ではなくとも甥っ子なのだ。もう少し愛情を持って育ててくれれば・・・とデヨプが嘆くのも当然。しかし、妹も彼女が生んだデヨプも、結局は自分が権力を握る為の駒でしかなかったのだ・・・ファイン翁主と結婚できなかったのは、いとこ同士だという謎も明かされ、デヨプの運命に同情するしかない。しかし「王になって、なんでも好きなようにしてやる」とファイン翁主との婚姻を自ら持ち出すのも、どことなく歯切れが悪いデヨプ。

デヨプの父が『光海君は、自分の父親を毒殺した』というチラシをバラまいた事もあり、光海君とデヨプの父の力関係は王である光海君にどんどん不利な状況に・・・

バウらは、王から毒殺事件の真相を究明する命を受けるものの、遅々として進まず、逆に名誉回復したバウが再びその身分をはく奪されるやもしれない状況に。
そんな中、2人は夜の庭で結婚を誓うも、やっぱり名誉ははく奪され、バウ達は逃げるしかなくなるのだ。

*****

捕まって逃げて、逃げては又捕まって・・・もう逃げる場所もないではないか。。。。

 


ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜 第15,16話

2023-11-07 20:49:32 | ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜  韓国ドラマ

捕まってしまうバウとデヨプだが、ファインの機転で僧侶に送ったSOSの為、牢屋から抜け出す事の出来た二人。しかし結局は再び拉致されてしまうのだ。戦場でどちらにもつかずに、敵情視察して結局両方に捕まってしまうとは・・・

そんな事になっているとは知らないファインも、突然乗り込んできたバウの元妻のせいで窮地に追い込まれる。

元妻を怪しんでいたバウの母も、元妻が差し出した両班出身の証の札の前には強く出られないのだ。更になんとかバウの母に気に入られたい元妻は小間物商人を屋敷にあげ、母のご機嫌取りに必死だ。

使用人を置かずになんとか情報漏洩を防ごうとするも結局は小間物商人等出入りする商人から情報が洩れてしまい、バウが誰をかくまっているのかもう少しでばれそうな状況だ。

僧侶のおかげで明に入れられた牢屋から脱出するものの、明の動きを注視していた後金に再び捕まったバウとデヨプ。

朝鮮の伝令とアピールしても、明の軍服を着、デヨプは父の書いた殺害依頼の手紙を持っているのだ。疑われて当然だ。

しかし、バウは「王は戦を望んでいない」と必死のアピール。

明は勢力を広げて来た後金との戦いに向けて資金提供を朝鮮に望むも、光海君は明とも後金とも友好関係を結ぼうとし、バウはそれをアピールしたのだ。光海君が廃位された王の為、暴君と呼ばれがちだが、後年の研究では秀吉亡き後の日本と国交を回復しようとし、戦で疲れた国内の復興を模索し、明、後金の両国と友好関係を結ぼうと中立の立場を見据えた動きをする。廃位のイメージとはちょっと違う動きもあったらしいことが解明され、ドラマでもそれを踏まえたストーリー展開になっていると思われる。

ただ、光海君が西人派を中心としたクーデターにより廃位に追い込まれ、綾陽君が即位後は西人派によって大北派は粛清されたのは事実のはずなので、歴史通りだとデヨプの将来には暗雲が立ち込めているのは間違いない。ただ、そのあたりはドラマらしい脚色があるといいのだが。

バウが無事に戻ってきた事で、バウの元妻の立場も危うくなるものの、処世術に長けた彼女は金目の物を持ち出し、デヨプの父の元に駆け込むのだ。とにもかくにも抜け目がない。


ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜 第13,14話

2023-11-02 20:49:53 | ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜  韓国ドラマ

義理の弟が虫けらのようにデヨプの兄によって殺された事にショックを受けるバウ。思わず手を揚げるバウを止めるデヨプだが、彼の父はそれを叱責。
どこまでも板挟みになるデヨプが非常に不憫になるが、バウが自分の出自を乗り越えなければならにように、これもデヨプの運命か・・・

そんな中、キム尚宮はバウに近づき手を組むことを提案。彼女が侮れない人物だと分かっていても、手数が多い方がいいとバウは彼女と手を組むことを選択。(実を得るためにはリスクにも目をつぶらねばならないのが辛い所だ)
勿論無条件に手を組んでは相手に足元を見られる。ギブアンドテイクということで、スギョンが生母に会えるようにセッティングして欲しいと依頼するバウ。

舞踊団を招く際にスギョンを潜り込ませる事も、デヨプの父も百戦錬磨だ。王への薬剤過剰摂取のせいで王が倒れる騒ぎの中でも、舞踊団として紛れ込んだ部外者を探し出そうとするのだ。

王の体調回復が思わしくないことを理由に、政に代理を立てて、裏で自分の有利になるように企むデヨプの父。その企みも直接的でなく、遠回しに自分が有利になるような企みなのだ。
主要な役職が空いている事が幸いし、罷免された息子を復帰させる狡猾さ・・・

更に後金と明の諍いの偵察ということで、バウを当地に送り込み、その混乱の中で彼を殺害するという計画までちゃっかりセッティングだ。人は人混みに隠し、殺害は殺戮が行われている戦地に隠す・・・分かり易い企みだが、それゆえ、原因究明が難しいのか・・・

しかしバウを狙った銃撃が、明の兵士にあたった事で、バウの身が危なくなるのだ。

危ないのはバウだけではない。留守を守るスギョンの元に現れるのは、チャドルの本当の母、バウの友人と駆け落ちしたバウの前妻だ。バウの母にスギョン達の嘘がばれる日ももうそこまで来ている。戦場でのバウの命を心配するよりも、自分の身を案じなければならない状況に陥るスギョン・・・


ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜 第11,12話

2023-10-26 21:25:25 | ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜  韓国ドラマ

何とかしてバウを助けようとするファイン翁主たちは、住職とバウがデヨプの父が書いた謀反について明の承諾を得ようとする文書を使い起死回生を考えていた事を知るのだが、バウはデヨプによって拉致されているのだ。

危険を覚悟でバウの元に忍び込んだファイン翁主たちは、その文書を受け取りなんとかして住職に手渡そうとするものの、住職とは行き違い・・・
(ああ、ここで伝書鳩でも飛ばせれば・・・と思うのは時間差なく情報の伝達が出来る現代人の考える事か・・・)

更にデヨプの父が自分たちの仲間の名前を消した禁書の貸し出しリストで有利になるように計画している事を知ると、なんとかしてオリジナルのリストをデヨプの兄の家から盗み出す事を計画。(お互いの派閥の者の名前があれば、大ごとにはならないと踏んだファイン翁主の決断だ・・)
少し前まで、「何も出来ないファイン翁主」だったとは思えぬ大活躍だが・・・、当然計画は上手くいかず・・・しかし、誰かがオリジナルの貸し出しリストをバウの息子に託していたのだ・・・

デヨプがバウを禁書の件で拘束していることを黙っていた事で、王による聞き取りの際のトラブルを回避し、更にはデヨプの父たちの一派に打撃を与える事に成功したバウ。

自分の娘であるファイン翁主の生死さえも政敵との権力争いに使う光海君だ。バウが身分復活を持ちかけると、それを叶えつつも、更に武術での科挙試験合格を命じるのだ。
(駆け引きの持ち掛け方に権力闘争の厳しさを感じる。。。少ない手数で最大限の効果を発揮させるようにする話の持って行く方が何とも巧妙だ・・・)

デヨプはデヨプで兄と父に「まずは信書を回収することを選んだ」と苦しい言い訳で難局を乗り切ろうとするのだが、デヨプ本人の出生の秘密がこれからの駆け引きに影響してきそうだ。

*****
光海君から家を守ってもらう約束を貰ったファイン翁主。これでデヨプの父からのあれやこれやから距離を置く事が出来る。
スギョンとして一人の女性として生きる事を選んだ彼女と、キム・ジェナムの孫として生きる事になるバウことデソク。

尚宮とチュンベ、スギョンとデソクの4人で秘密を共有し、デソクの母と妹との同居を乗り切る事が出来るんだろうか。特に嫁に高いスペックを望む母の思いが二人にはかなりな障害だ。
「お母さんと私のトラブルは私がなんとかするので安心してください」とのスギョンの言葉。普通なら「お母さんの味方でなく、私の味方になって」と喧嘩になるところを、本当に結婚しているのでもないのになんとも良妻賢母の対応ではないか・・・

デソクの武術での科挙試験の準備にまで心痛めるスギョンだが、デヨプの父はデソクを仕留める手を緩めようとはせず。科挙の武術試験中に誤発で彼を殺そうとするのだ。権力争いにタブーはないらしい・・・


ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜 第9,10話

2023-10-24 21:14:41 | ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜  韓国ドラマ

ファイン翁主を守ると決めたバウは、一緒に相方のチュンベの故郷で生活を始めようとするものの、家も仕事もなかなか思うように探せず苦戦。バウは港で働きだすものの、チュンベは一山あてようと、中国と行き来する船の荷物を売りさばく事を画策。いわゆる密輸で生活の糧を得ようとするのだ。

元手は大きい方がいいと、表向きは普通の書店で裏ではいわゆる春画を売りさばく昔の仲間にも声をかけて金を用意するのだが、なんと船がトラブルに巻き込まれて沈没。つぎ込んだお金を全部失ってしまうのだ。ただ、この船の事故は単純な事故ではなかったのだ。中国から運んでこようとした絹織物等も密輸品ももっと大きな禁制品を持ち込むための隠れ蓑だったことが分かる。

硫黄等の火薬の原料となるものを持ち込もうとしていたのだ。そしてその大きな取引の後ろにはデヨプの父。

自分の出自を秘密にしていたバウだが、デヨプの父の策で窮地に陥った相手との取引の際にその秘密を明かした事で、その相手からデヨプ父サイドに秘密が漏れてしまうのだ。

敵の弱みを握るには、親族を痛めつければいいというのは、残念な事に場所、時代を問わずに常套手段だ。ささやかな幸せを掴もうとしていたバウの妹はバウの母と一緒にデヨプの父サイドに拉致されてしまうのだ。

バウは、デヨプの父の弱点である謀反の証拠を掴んでなんとか母と妹を助けようとするのだが、禁書となった本を描いていたのがファイン翁主だと知ったデヨプが、彼女を守るために替わりにバウを捕まえた事で一気の事の成り行きが分からなくなってしまう。

ファイン翁主の懇願にもデヨプは譲らず・・・しかしバウの出自をファイン翁主が知った事でバウとファイン翁主の絆は更に深まるのだ・・・デヨプの思いは伝わる事はなく、さらなる空回りが続く・・・・


ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜 第7,8話

2023-10-18 21:33:18 | ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜  韓国ドラマ

デヨプの父そしてファイン翁主の義父が自分の祖父と父の敵と知って動揺を隠せないバウは、ファイン翁主と袂を分かつ決意をし、彼女と尚宮を残して別れを嫌がる息子と相方のチュンベを連れて家を出る事に・・・寺の僧侶からも相方のチュンベからも「過去の復讐を考えても何も生まれない」と諭されてもなかなか踏ん切りがつかないバウだが、彼女たちが男達に拉致された事を知り、ファイン翁主たちを助ける事にするのだ。

父を見たバウの様子がおかしかった事に気づいたデヨプは「父がお前の敵なのか?」と妙に話が早い。当時はそれだけ敵味方の争いが多かったのだろう。そんな二人は、ファイン翁主を拉致した男達が彼女たちを生かして移動している事から、拉致の黒幕はファイン翁主の父である王であることを簡単に突き止めるのだ。

王宮での権力争いはどうも、「ある程度分かっていてお互いに足を引っ張る」的な事が多いようで、『ファイン翁主の墓を動かせば空の棺の秘密が明らかになってしまう。そこで王がファイン翁主を登場させれば、デヨプの父の息の根を止める事が出来る・・・』という筋書きを、皆が自分の立場で解釈しての相手の腹の探り合いなのだ。

王の命の元に拉致されたファイン翁主を彼女の自殺に見せかけて再び助けるバウ。逃げて助けて、又捕まって又逃げて・・・そんな事を繰り返し、深まるファイン翁主とバウの仲。そしてそこからはじき出されてしまう事になるデヨプ。

デヨプは、ファイン翁主の「私が生きている事をあなたが知っていると分かったら、あなたも一生逃げ続けないと・・・」という言葉に、過去の戻ってやり直したいと思っている事だろうが、過去には戻る事が出来ないのだ。

三角関係からはじき出されたデヨプも切ないが、権力争いに巻き込まれたファイン翁主を助ける術を術を持っているのは、デヨプでもあるのだ。恋心を捨ててファイン翁主を助けて欲しい。助けられれば、彼の恋心も無事成就出来るような気がするのだが・・・

 


ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜 第5,6話

2023-10-15 19:39:23 | ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜  韓国ドラマ

ファイン翁主の生死はすっかり権力争いの一つの駒として扱われるようになってしまう。そんな星の元に生まれてしまい、自分で何かを選択する事が出来ない彼女だが、自分を助けてくれたバウと義理の弟であるデヨプが自分の事で諍いを起こす事だけは避けたいのだ。何とか二人を助けたいと弓を射る姿が凛々しくも痛々しい・・・

しかし、何も出来ないとは言っていられない。自分を狙った追手との戦いで傷を負ったデヨプに朝鮮人参を飲ませる為に、バウと一緒にエセ役人となり、詐欺で金を手に入れようとするのだ。以前の姿からは想像も出来ないファイン翁主の姿。自分の命は自分の思い通りにならずとも、自分の為に誰かが傷つく事だけは避けたいのだ。王女のプライドと優しさがなんとも切ない。

それぞれの方法でファイン翁主を助けようとするバウとデヨプ。デヨプが考え出したのは、父が隠し持っている、謀反以外はなんでも許されるという免罪符を実家から持ち出す事。

お互いの出自を知らない時には、友人になろうとした位の仲だ。デヨプが失火で両親の気を引いている間に、バウが隠された免罪符を持ち出すという連係プレー。しかしデヨプの父は火事の中でも、秘密の書類を確認する位、非常に疑り深い。(更にこの父はファイン翁主とデヨプを結婚させなかった事もあり、もっと他の秘密もありそうだ)

そして火の手が上がる中で、デヨプの父が自分の本当の敵であることを知ってしまうバウ。失火は無事に消火出来たものの、バウの心の中には復讐の炎が燃え上るのだ・・・

****

ファイン翁主は、父である王が自分が生きている事を知りながら、それ自体を政争の具として使っている事を知ったら、又再び崖から飛び降りる事だろう・・・何よりも実の父と義理の父が自分の生死を利用して権力争いをしているのだ。


ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜 第3,4話

2023-10-12 21:00:38 | ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜  韓国ドラマ

母に生きている事を伝える為にバウ親子と共に王宮に向かうファイン翁主だが、彼女が生きていては都合が悪い義父は当然王宮にも刺客を送っており、そのままでは突入も不可能。変装して忍び込むものの、彼女の前に現れたのは父に使える尚宮のキム。

時代劇に出てくる尚宮(サングン)は徹底的に主人公よりの優しい尚宮か、自らがラスボスのように王宮のパワーバランスを牛耳りたい権力大好きの尚宮かの2種類だ。おまけに権力大好きな尚宮は、自分が使える人間に自分の事を信じさせる能力に長けている事が殆ど。このキム尚宮もまさにこんなタイプ。裏で自分が使える光海君と敵対するファイン翁主の義父とも駆け引きを行っているのだ。

そんなキム尚宮に「本当に消えてください」と言われショックを受けるファイン翁主。

苦労はしていても、育った環境から耐性のないファイン翁主は、ショックを受け、崖から飛び降りるのだ。(気持ちは分かる。邪魔だから死ねなんて、相当自尊心が強くない限り、打ちのめされて当然だ)

息子の言葉に後押しされてファイン翁主を助けるバウだが、彼女と息子と3人で生きていく手立てもないのだ。何も出来ないはずのファイン翁主に皿洗いの仕事までさせるようになるが、起死回生の手立てはない。そして助けに来るはずのファイン翁主の義理の弟であるデヨプも、ファイン翁主の生死を権力闘争の駒として使った父の為になかなか自由に動けないのだ。

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時代劇では、適度に優しく、しかし適度に権力も好きなどという中途半端な尚宮は出てこない事になっているのだ。多分そういう人もいたのだろうが、ドラマ的には面白くないのだろう。凄く優しい尚宮か、自分が使える主さえもこっそりコントロール出来る(ステレオタイプな表現でいえば)悪徳尚宮の2種類しかないように思える。王宮にいる尚宮同士の駆け引きも別の意味で面白かったりするし・・・


ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜 第1,2話

2023-10-04 21:14:29 | ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜  韓国ドラマ

「ポッサム」と言ったら包むという意味。私はちょっとお高めのポッサムキムチの事しか思いつかなかったのだが、辞書で「ポッサム」を調べると、一番最初に出てくる意味は『良家の娘が二人以上の夫を持つ運勢にある時、厄除けとして未婚の男を袋詰めにして誘拐し、一夜を共にさせた後に殺した事』という物騒な意味がヒットする。人を袋詰めにして運ぶことから、ポッサムを隠語として使う事になったのだろうか・・・

ドラマの中では「ポッサム」は再婚を禁じられていた未亡人を秘密裡に結婚させるため、未亡人を袋詰めにして誘拐することを指しているようで、チョン・イル演じる主人公のバウは、喧嘩の仲裁や借金の取り立て等、日銭を稼ぐ仕事の一つとして、大きなお金になる「ポッサム」も生業の一つにしているのだ。

そんな中、相棒のわきの甘さから、バウは嫁ぎ先で未亡人となった王の娘を間違えて誘拐。しかし王女の義父は自分の保身と権力闘争から嫁が亡くなったと王に告げる事を選択し、ユリ演じるファイン翁主の自殺を偽装し、王女の世話係の口封じまで画策。権力の前では、人の命は飛んでもなく軽く扱われるのだ。

帰る場所の無くなってしまったファイン翁主は、彼女が生きていてはまずい義父が送った追手に命を狙われるも、それを助けようとするのは義理の弟であるデヨプ。(演じるシン・ヒョンスは、高橋一生を思わせる風貌だ)

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誘拐された事で死んだ事にされてしまったファイン翁主と、「どうせ死んだ人間」と自分の事を卑下するバウの、」自分の人生を取り戻すドラマのようだ。最初からフル回転でストーリーが進む。