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私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

いつかの君に 第11,12話

2023-10-03 21:32:33 | いつかの君に 韓国ドラマ

ジュニは全ての始まりと思われるミンジュ殺害を止めるべく1998年に向かうも、こうなるともう誰が1998年の人物なのか、誰が本当のジュニでシホンなのか、観ていたはずなのに混乱してくる。

更にタイムスリップは混乱をきたす。最大の謎は、ジュニが1998年にミンジュとして生きていた際に本物のミンジュはどこにいたかということだ。

ミンジュは、時間の狭間に落ち込み、引っ込み思案の自分と違うジュニが明るく振舞い、あっという間にクラスの人気者になっていく姿を見て、「自分も人生をやり直したい」と思っていたのだ。

このドラマの凄い所は、通常のタイムスリップドラマの概念を全く無視した展開に果敢に切り込んでいく所だと思っていたが、なんとタイムスリップを経験していないミンジュが、他人の人生を生きる事のなかったミンジュが、一番人生をやり直したいと思っていたとは・・・・

タイムスリップをこんな斜め目線で語る事が出来ると思っていたかったので、この展開は驚きだった。

ミンジュ同様、タイムスリップしなかったインギュの行動も、よく考えれば彼女を庇い、彼女を思っての行動だったのだろう。

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人生はやり直せた方がいいのか、そうでないほうがいいのか、知った方がいいのか知らない方がいいのか・・・・なんだか切ない思いを感じる事の多かったタイムスリップドラマだった。

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髪型や衣装に頼る事なく、まったく性格の違うミンジュとジュニを演じ分けていたチョン・ヨビンの演技力に驚く。正直、後ろ姿などにはちょっと年齢が見える事もあったが、そんな事は大したことではないように思える位の見事な演じ分け具合だった。

3人の中で一番高校生らしさが感じられたのはインギュを演じたカン・フンだっただろうか。

 

 


いつかの君に 第9,10話

2023-09-26 20:39:54 | いつかの君に 韓国ドラマ

大学でジュニに近づこうとするヨンジュンの青年らしい若々しさや大学生らしいエピソードの数々に捻じれたタイムスリップドラマということを一瞬忘れてしまいそうになるが、タイムスリップドラマには数々の困難が付き物だ。

このまま幸せが続くかと思ったら、ジュニを追いかけてニューヨークに旅立とうとしたヨンジュン(実はシホン)の前に現れたのは2002年のバスの事故で脚に怪我を負ったシホン。

このドラマの凄い所は、通常のタイムスリップドラマの概念を全く無視した展開に果敢に切り込んでいく所だ。タイムスリップ物では普通同じ人物と出会ってしまったり、過去や未来に行って予定外の行動を起こしたりして事実を変えてしまう事をタブーとしているはずなのに、ここでは、違う時空を生きていたはずのシホン二人が、同じ顔で同じ時間帯に一緒の場所にいるだけでなく、これからの人生を語り合う事までをやってのける。

更に、飛行機に乗ったら事故で亡くなるという事を踏まえて「違う飛行機に乗って、ジュニと幸せになれ」という別のシホンに、「飛行機事故で亡くなるからこそ、1998年にやって来たジュニと出会う事が出来たんだ」と言い、運命に翻弄されるのではなく、自分で運命をつかみ取ろうとする意志を見せて飛行機に乗り込むのだ。どこが始まりでどこが終わりかなんだか全然分からない展開だが、杖を使って歩くシホンに、ジュニの元に行くチャンスを与える別のシホン・・・・

ここまででも、もう誰が誰だか分からない状況になっているのに、ここにミンジュを殺した犯人が登場してくるのだ。ジュニとミンジュの違いをはっきりと区別できるその犯人は、おとなしく従順なミンジュを自分の物にしようとして彼女を襲ったらしいのだが、その彼もタイムスリップしている事で更に話は複雑になる。

その彼が2023年に杖を使って歩くシホンを殺害。ジュニは全ての始まりと思われるミンジュ殺害を止めるべく1998年に向かおうとするのだが、それにも何かタイムスリップの謎がある様子。

もう誰が1998年の人物なのか、誰が本当のジュニでシホンなのか・・・・


いつかの君に 第7,8話

2023-09-23 20:25:29 | いつかの君に 韓国ドラマ

シホンとミンジュの仲がいいのを見て不安の感じる同級生は、なんとかしてミンジュを陥れようとするのだ。普段から可愛いと言われ、自信もある女子が陥りそうな行動だが、こうなると周りも止める方法がない。友人たちも躊躇しながらも、結果的に彼女を応援することになるのだ。(女子の友情の面倒くさい所でもある)

ミンジュ、シホン、インギュ達は、誰がミンジュの写真をこっそり撮影しているのか、犯人を探し出すのに忙しく、彼女たちがそんなことをしているとは思いもしない。
カメラを持ってミンジュを隠し撮りしようと、このあたりをうろついているのは誰か?と確認するもののなかなか見つからない。3人で仲良く確認出来ればいいのだが、インギュはシホンとミンジュの中が気になったり、シホンはミンジュへの思いをあきらめる事に集中しようとしたりして、ぎこちない状況が続くのだ。

そんな中、ミンジュを陥れようと教室で隠し撮りした写真を教室の黒板一杯に張り付けた同級生たちだが、翌朝、なんと主謀者の同級生が教室内で殺されているのが発見されるのだ。いきなりリアルなサスペンスモードだ。更にシホンの部屋でヨンジュンが描いたはずのスケッチを見つけたミンジュ。

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このスケッチをきっかけにミンジュとジュニの秘密だけでなく、シホンとヨンジュンにも秘密がある事が判っている。日韓ワールドカップに湧く韓国でシホンが巻き込まれた交通事故。2007年、友人とヨンジュンが乗った車が起こした交通事故。交通事故をきっかけに、2007年を生きていたヨンジュンの身体に2002年を生きていたシホンが入り込んでしまう時空のねじれ。そしてそれを全部目撃する27カフェのオーナー。更にそのカフェのオーナーの元に駆け込むのは突然2023年に戻って来たジュニ。

ミンジュとジュニの時空のねじれよりも、シホンとヨンジュンの時空のねじれの方がより切なく、より複雑で守らねばならない秘密も多い。ミンジュを殺害した罪で服役していたのは、彼女を愛していたインギュ。何も語らないインギュが犯人でないことを信じるシホンだが、ヨンジュンになった事でインギュが仮釈放の際に自殺した事を知り、こちらも時空を超えてインギュを助けようとしているようだ。同時にヨンジュンになった事で大学生のジュニに近づくべく彼女と同じ大学に進学するシホン。ジュニよりも時空のねじれが更に複雑で、揺れる心模様とサスペンス的な秘密も多いシホンとヨンジュンの関係。

時空を超える出来事の裏には切ない若者の恋心が隠されている様子。

 


いつかの君に 第5,6話

2023-09-19 21:24:57 | いつかの君に 韓国ドラマ

謎を解き明かす為に再びプレーヤーで音楽を聴くことで1998年に戻るジュニは、ミンジュが襲われた現場にインギュの補聴器が落ちていた事で彼が容疑者になっている事を知るのだが、インギュは何故再びミンジュの家に向かったのかについて口を閉ざしていた為、学校でも立場が危うくなる。

ジュニは頭に浮かぶミンジュのとぎれとぎれの記憶から犯人が同じ同級生である事を確信するも、インギュでないことを証言。なんとかミンジュ、インギュそしてシホンの3人の友情は守られる事になるのだが、インギュとシホンの2人はすっかり性格の変わった彼女に戸惑うばかりだ。「私の性格が事件後に変わった事を知った犯人は絶対自分に近づいてくるはず。だから犯人を捕まえる為に私は自分を変える!」と出来る会社員らしいジュニの思考で難局を乗り越えようとする彼女には、ミンジュのフリをして1998年を乗り切る気持ちなどさらさらないのだ。

インギュとシホンには自分の出自は隠すものの、27レコードそして27カフェの店長であるミンジュの叔父には自分の秘密を早々に打ち明け協力を求めるのだ。彼女のこの行動が2023年に繋がっていくのだからこれは大事な事なのだが・・・なんとも大胆な行動だ。

しかしこのジュニの行動はインギュとシホンを混乱させる。

インギュは彼女をおとなしいミンジュだと思っているため、彼女の変化に戸惑いを隠せない。野良猫を可愛がっていた彼女の姿はそこにはないのだから当然だ。

さらにシホンはジュニの活発な様子に心惹かれる。ミンジュの姿はしているもののそのジュニの活発さに心惹かれる自分をコントロールできないのだ。

ミンジュを巡って三角関係ようにも思えるが、実際はインギュとミンジュ、シホンとジュニという別々のカップルの話なのだからなんとも複雑だ。

そしてそこにミンジュの姿を陰から追うもう一人の同級生登場だ・・・

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謎を解くためにはジュニが2023年に帰る必要があると思うのだが、いまだ彼女が戻れる方法は見つからず。なんだか高校生活を満喫しているようにも思える・・・


いつかの君に 第3,4話

2023-09-14 21:43:02 | いつかの君に 韓国ドラマ

2023年のジュニそして1998年のミンジュはそれぞれ交通事故に巻き込まれ、ジュニは1998年のミンジュとして目を覚ますのだ。それだけでも十分なトラブルなのだが、ミンジュが怪我を負ったのは交通事故でなく誰かに後ろから襲われたらしい事が判り、警察も調査している事件になっていたのだ。(やっぱりタイムスリップ物にはミステリー的な謎が必要だ)

ただ、姿はミンジュでも性格はジュニで目覚めた彼女は、周りの皆が「おとなしいはずの彼女がこんなに毒舌で目覚めたのは事件の後遺症かも・・・」と心配しているのも気にせず、とにかく何故自分が1998年に来てしまったのかの謎解きに余念がない。更に自分に好意を寄せてくれているインギュとシホンが自分を巡って友情が壊れそうな危機に陥っているらしいことを気にしながらも、何故ヨンジュンの顔をしたシホンが1998年にいるのか気になって仕方ないのだ。

2023年に帰る事を心配するでもなく、1998年の高校生活を楽しみつつ、何故自分がここに来たのかを考えるジュニだが、警察の捜査が進み、事故現場に補聴器が落ちていた事から事件にインギュが関わっているのではと疑いだしたところで、目覚めたら2023年という夢落ちのような展開。

しかし、本格的な謎解きはこれからだ。亡くなったヨンジュンに送ったLineが既読になった事を調査していくうちに、ミンジュの叔父が経営する27カフェにたどり着くジュニは、自分が1998年に書いた日記を見る事になり、確かに1998年にタイムスリップした事を確信。謎を解き明かす為に再びプレーヤーで音楽を聴くことで1998年に戻る彼女だが、ミンジュを巡ってシホンとインギュの友情には決定的な亀裂が入ったりし、なかなか自分とヨンジュンの謎を解明するには至らないのだ。

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2023年のジュニは1998年にタイムスリップしても、自分がその時代のミンジュとして行動する気がさらさらないのがなんとも凄い。少しの躊躇もなく仕事の出来るサバサバした性格のまま高校生活を送り続けるのだ。しかし、そんな風でありながらも、ドラマ全体には落ち着いた雰囲気が漂っている。オリジナルが台湾ドラマということが関係しているんだろうか・・・韓国ドラマにしては過度にミステリー要素に注力することもなく、ミンジュとシホンの心の動きを追い続けるストーリーが続く。


いつかの君に 第1,2話

2023-09-12 21:19:53 | いつかの君に 韓国ドラマ

タイムスリップ物は「もしもあの時・・・」という後悔から生まれる切ない思いを解決する手段を見せてくれるので、登場人物の思いに共感出来れば、満足度が高いドラマになると思う。

ただ、普通は人生はどんなに後悔してもやり直せないもの。更に亡くなった人には何があっても普通は再び会う事が出来ないものだ。私は自分の年齢のせいだろうか・・・ここまで来たのだからという思いの方が強く「あの時に戻りたい」という思いは殆どないが、もっとずっと若かったら、「もう一度チャンスが欲しい」と思ってしまうかもしれない。でもどんなに切なく願っても過去に戻る事は出来ないのだ。そんな出来ない事を体現させてくれるタイムスリップ物は、「人生はリセット出来ないからこそ切ない。」という思いを大事にしながら楽しみたいジャンルだ。


このドラマは、過去と現在を行き来しつつ、登場人物の切ない思いが描かれながらスタートする。

叔父の経営するレコード店でアルバイトをする印象の薄い女子高生ミンジュと、男子高校生2人の青春物語が描かれるパート。(1998年の設定のようだが、観ている感じだともう少し前の雰囲気もあり。カセットテープがそんな雰囲気を感じさせるのか・・・)

そして女子高生と姿形が一緒でありながら、仕事の出来る女性ジュニの姿が描かれる現在のパート。

現在のパートの女性は、パートナーの男性ヨンジュンを事故で亡くし、彼の死を乗り越える事が出来ずに苦しんでいるのだが、そんな彼女の元に1枚の写真が届くのだ。高校生らしい自分の姿、亡くなったはずの恋人の若い姿、そして自分が知らないもう一人の男子高校生。
誰がなんの目的でこの写真を送ってきたのか分からないまま、事故に巻き込まれた彼女。

そう・・・やっぱりタイムスリップ物に謎解きは必須項目だ。