私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

シスターズ 第12話

2022-10-11 21:16:38 | シスターズ 韓国ドラマ

インジュの裁判に突然乗り込んで来たのは、亡くなったはずのファヨン。
彼女が生きているかともしれないとシンガポールに行き、ソンアがファヨンの替わりをしていた事を知り奈落の底に落とされたインジュにとっては青天の霹靂だし、それはソンアも同じ事だ。

ファヨンの証言でインジュの危機一髪は回避されるも、ソンアは益々詰まった状況に陥るが、これで彼女が終わるわけがない。

小さくカットした清めの豆腐を食べて出所したインジュは、ファヨンからこれまでの事、更にシンガポールで彼女が自分の事を守ってくれていた事を知るのだ。

母が亡くなってすぐにソンアからシンガポールへの出張を命ぜられたファヨンは、そこでぷっつりと糸が切れた事で別の人生を歩むようになり、ソンアは父の悪行を見逃す事が出来なかった母が、娘の自分よりも正しさを証明することを選んだ事で少しずつ心が壊れていく。

ソンアは壊れた自分が父の後継者に成れなかった事から夫との関係もいびつなものになり、更に全てのタガが外れた彼女は、将軍を信奉する校長も殺害し、自分を邪魔するファヨンもインジュも殺害しようとするのだ。

愛しているという言葉を残しながらも、「自分の道を進む」と言い残し去っていた娘の事を思い出せば、思いとどまるチャンスもあったかもしれないのに、彼女には、母からも娘からも捨てられたという思いが残っているだけだったらしい。踏みとどまるチャンスはあったかもしれないのに、踏みとどまる勇気もやり直す思いもなかったんだろう・・・

結局、持っている物が少なかったオ姉妹は、辛くても自分たちの道を生きる術を見つけ、中途半端に手にする物があったソンアはそれゆえ、自分の歩く道を間違えてしまったのか。

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姉二人がソンアと対決する中、若さ故の決断だとは思うが、ヒョリンとイネは二人で未来を切り開いていこうと旅立ってくれてよかった。この二人が身近で現実を見て、壊れてしまわなかったのが不幸中の幸いだ。

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このドラマに暗い影を落としていたベトナム戦争と将軍の存在。私としては昏睡状態の将軍から一言の弁解も聴けなかったのは、なんとなく消化不良な感じだが、ドラマとしては、彼が何も言わずに眠り続けている事にも何か意味がある事なんだろう。


シスターズ 第11話

2022-10-09 18:44:13 | シスターズ 韓国ドラマ

オ三姉妹の存在が夫を投身自殺に追いやり、自分と父親の立場を危うくしていると、自分のこれまでの行動も顧みず逆恨みからの暴走を始めるヒョリンの母ソンア。夫であるパク弁護士に青いランを握らせたのは自分にも関わらず、急に悲劇のヒロインを演じて悦に入っているように見せる。今までもこうやって自分の為に何でもやる夫を弄び、ニューヨークの学校の卒業作品のような閉じ込められた部屋のクロゼットのような場面を何度も再現し、人を殺めてきたのだろう。

パク弁護士の片腕だった室長には、オ姉妹の殺害を一旦先延ばしするように指示し、700億が無くなって混乱するインジュを横領で捕まえる。彼女が自分の物になると信じて疑わない父の権力と財力があれば何でもできるらしい。

インジュとインギョン姉妹は、ソンアへの反撃をヒョリンの祖母が閉じ込められていた部屋の秘密を解明する事から始めようとするのだが、そんなインギョンもあっという間にウォリョン学校の校長に拉致されてしまうのだ。

平時であれば肉体労働を生業にし、平凡な人生を送っていたであろう人間を「命令に背かない」という一点から自分の兵隊として作り上げていった将軍。そんな将軍を自分たちを信じ取り立ててくれたと尊敬するウォリョン学校の校長。そんな彼にとっては将軍を貶めるような報道を行うインギョンは当然ながらリンチの対象になるのだ。

チェ本部長の裏切りからインジュは懲役20年の危機に、インギョンは将軍の信奉者である校長に拉致されて生命の危機に直面するのだが、なんと姉妹二人を危機から救い出してくれたのも、この二人。こんな風に展開が早いのがこのドラマの一番のポイントだ。

検察側の証人として法廷に立ったチェ本部長は、700億の秘密を知らないインジュが怯えて自分に助けを求めて来たので、裏金作りの担当者だった自分がその700億をマネーロンダリングしてソンアの会社に送金したと証言し、将軍の息子であるソンアの兄を殺めたのがパク弁護士であると知った学校の校長は、インギョンとともに殺害現場で見つかっている青いランの秘密を生放送で明らかにするのだ。

オ姉妹の怒涛の反撃で、完全に詰んだ状態になったソンアだが、このドラマがこんな風に終わるわけがない。もう二転三転するに決まっている。


シスターズ 第10話

2022-10-04 20:56:47 | シスターズ 韓国ドラマ

義弟であるパク弁護士によって精神病院に幽閉されていたソンアの兄。イギョン達の尽力で逃げ出したにも関わらず、結局自らパク弁護士に会いに行き、彼によって抹殺されてしまうのだ。
「お前の本当の姿、殺人鬼であるお前の姿を世間に知らしめたい」という義兄の言葉を鼻で笑って彼に銃口を向ける弁護士。義理の父親である将軍の指図で何人もの人を殺めて、今の地位を築いた彼。とっくに限界突破しているのだ。多分もう誰も止められない・・・

イネを心配するインジュは部屋に閉じ込められていたイネとそしてもうここにはいられないというヒョリンも一緒にパク弁護士の家から助け出すものの、自由になることを望む彼女たちは、結局大人たちに黙って韓国を離れるのだ。
戦う事を選ぶしかない姉たちに比べて、彼女たちは若い分だけ自由だ。
ヒョリンの母のソンアも敢えて二人を探そうとはしない。(せめて若い二人だけでも自由に生きて貰わないと、見ているこちらも救いがなくなる・・・)

インジュとインギョンには戦う道しか残されていない。選挙に向けての決起集会に潜入しようとするチェ本部長親子と、何とかパクの悪行を放送で暴露したいインギョン。

パク弁護士側は、インジュとチェ本部長の仲を疑い、彼が自分たちを裏切っていると睨んで、収監されている母親の病気を持ち出して彼の気持ち揺り動かそうとするのだが、チェ本部長と父親、そしてインギョンはそれを逆手にとってパクを出し抜こうとするのだ。

ソンアの兄が自分の命を懸けて世間に見せようとしたパク弁護士の本性。その映像を持ってチェ本部長の母親と一緒に生放送に臨むインギョン。更に選挙前の決起集会でハッキングを行いダメ出しを行う彼ら。
一人何も知らされていなかったインジュの存在が彼らの企みがばれるのを阻止し、取返しのつかない位にパク弁護士を打ちのめせたと思ったのだが・・・・

何と、彼は弁解することもなく、手に青いランを握りしめて投身自殺。逆にヒョリンの母のソンアの暴走を後押しすることになってしまうのだ。

夫である将軍が次々と人を殺す事が許せない様子の母を見て、「母は娘の私をないがしろにした」と今でも許せないソンア。韓国では何年も何代も恨みを忘れられない恨(ハン)の文化がある故、死神が出てきたり何代にも渡る復讐と裏切りの物語を描いているドラマが沢山あるが、このソンアの場合は、恨みの度合いが恐ろしく激しく、限界突破などと軽々しく口にするのもやや憚られる・・・・


シスターズ 第9話

2022-10-03 21:06:56 | シスターズ 韓国ドラマ

ファヨンがシンガポールで生きているのでは?と思っていたインジュの思いは砕け散り、「最初からあなたは死ぬ計画だった」と自分の人生も他人の人生も演出しコントロールしようとしていたヒョリンの母ソンア。チェ本部長に裏切られインジュは投身自殺という幕切れまで考えていたソンアだが、チェ本部長が駆け付け、更には夫のパク弁護士からもソウルからの携帯電話で暴走を止められるソンア。しかし、ソウルではパク弁護士から、自分が元職場で上司からコントロールされていたことを知り、奈落の底に突き落とされるインギョン。その上、インジュを助けるために裏帳簿も彼の手で燃やされてしまうが、ここで終わるような彼女ではない。残った手掛かりは精神病院に閉じ込められているソンアの兄、パク弁護士の義理の兄と目星をつけた彼女は「アルコール依存症の治療」と自ら精神病院に入り、ソンアの兄の元を訪れる事を計画していたのだ。(この精神病院も全て情蘭会のコントロールの元にあった。建設段階からかかわっていたチェ本部長の父親から中の情報を仕入れていたインギョン。閉鎖的な集団の情蘭会。情報が洩れないように全て内部でコントロールのしていたのだが、こんな風に内部にほころびが出ると盤石と思われていた情報管理が危うくなる。だからこそ、裏切り者を殺めるという悪循環のルールが出来上がるのだろう・・・)

病院に乗り込んだインジュ達が囮になっているうちに、インギョンとソンアの兄は病院を脱出。帳簿がなくともソンアの兄の証言があればパク弁護士を蜂の一刺しで仕留められると考えるインギョンだが、彼はパク弁護士との取引を考えるのだ。

姉二人が病院で脱出劇を演じている間、ヒョリンと国外逃亡を企てるイネだが、ヒョリンも知らない間にイネはパク弁護士の家の中にある隔離部屋に閉じ込められてしまうのだ。

部屋の中に残された手掛かりから、ソンアの母、将軍の妻が何年間もその部屋に閉じ込められていた事を知るイネ・・・

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ヒョリンの父、パク弁護士は、今の地位に来るまでに一体、どれだけ手を汚していたのか・・・


シスターズ 第8話

2022-09-27 21:43:55 | シスターズ 韓国ドラマ

チョ本部長の「ファヨンがシンガポールでインジュのふりをして生活している。700億のお金彼女が引き出してしまうかもしれない」という話はにわかに信じがたいのだが、700億を持って姉妹で遠くに逃げるしかないと思っているインジュにとっては、もう疑っている暇もないのだ。
ドラマを見ている私としては、ネット記事も「すぐにでも殺せ。明日までに殺せ」というパク弁護士の言葉から生まれた嘘のネット記事のような気もするが、彼女に逡巡する余裕も時間もない。誕生日を独り楽しんでいたその足でシンガポールに向かう彼女とチョ本部長。

残ったインギョンは、チョ本部長の父親の力づくでの計画を自分のペンの力で止めようとし、ヒョリンの隣に寄り添うイネは弁護士のパクの脅しにも屈せず、何故彼が自分たちの寝室内での会話の内容までも把握しているのか、証拠を掴もうとする。

行く先々で感じるファヨンの影や、突然のVIP待遇に驚きながらもシンガポールの一夜の夢に酔いしれるインジュ。
複数の銀行に分けて預け入れられているキャッシュをそれぞれ引き出し処理をして、全現金を持ってマレーシアに出国するという無謀で壮大な計画を淡々とこなす二人・・・

「全部お金を下ろしたら私は用無しですよね」という今更のような彼女の疑問に、取扱が簡単な拳銃を差し出すチョ本部長だが、道行く老婆から手渡されたファヨンからのメモで状況は一変。トランクを持って駆け出し、ファヨンが用意した車に乗り込み、その車がトラックに追突されても、病院を抜け出してまでファヨンの住むマンションにたどり着くインジュ。(普通のドラマならこのトラック事故でもう少し引っ張りそうな雰囲気だが、このドラマはそんな事では止まらない。情報量の多さは、このスピード感ある展開の賜物だ。)
しかし、その場にやって来たのは当然ファヨンではなく、監禁部屋から抜け出したヒョリンの母ソンアで、彼女が語るのは何年も前から用意周到に計画されていた壮大なドラマだったのだ。突然VIPとなり、ラン業界で突然注目を集める女性となったインジュの様子を楽しみに眺めていたソンア。
自分で育てたファヨンも自らの手で殺めた彼女・・・浮世離れしたラスボス降臨だ・・・

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彼女が引出票にすごい勢いでサインしている文字は、インジュのジュという文字。あの1文字だけをサイン登録できるんだろうか・・・そんな事を考えながらこの先の展開を考える。


シスターズ 第7話

2022-09-25 19:03:15 | シスターズ 韓国ドラマ

ヒョリンの母から明日咲くであろう青いランを貰い、自分たちの仲間になるように誘われたインジュは、殺害された伯母の第一発見者となってしまう。多額の遺産があると思われていた彼女は、弁護士のパクの工作により多額の借金を背負っており、亡くなった彼女が会社をどれだけ愛していたかを知るインギョンがすべてを相続する事になるのだ。自分を後継者と思い育ててくれた彼女が窮地に追い込まれるきっかけを作ったインギョンは何としても弁護士のパクを追い込もうとする。

伯母が作った隠し部屋から持ち去られた物はなんなのか?土地の買い占めに関わった人物たちが次々と鬼籍に入ってしまった中、ただ一人消息が分からない人物がチェ本部長の父親であることを突き止めたインギョン達。関係者はベトナム戦争に従軍中にアメリカ軍の病院で出会い、帰国後土地買収に関わり、そして関係者が次々と亡くなっているのだ。(ウィキペディア先生(?)の『大韓民国国軍のベトナム参戦』によると、派兵には暗い影が非常に多く、その多くが今も未解決のように記載されている。このドラマと直接関係あるかどうかは不明だが、とにかくこのドラマにもベトナム戦争が暗い影を落としている事に違いはない・・・)

チェ本部長の母は驚く程何かを恐れており、チェ本部長に失踪中の父親の居場所を教えたインジュは、700億を手に入れる為のパートナー関係の解消を通告されるのだ。チェ本部長を右腕と言いながらも、チェ本部長の父親の殺害を計画する弁護士のパクは、岳父のウォル・キソン将軍と同じような口調で演説を行い、すべてを手に入れようとし、自分を拒絶するヒョリンの母を家に監禁までして彼女の心を得ようとしている。夫を忌み嫌いながらも、夫の社会的地位が上がる事を望むヒョリンの母の心の闇はなんなのか・・・・

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このドラマ、とにかく非常に情報量が多いドラマだ。そしてその多くの情報のうち、何を信じていいのかなかなか見極めのつかないドラマでもある。殺されたはずのファヨンがシンガポールで生きているというチェ本部長の言葉にどんな裏があるんだろうか。


シスターズ 第6話

2022-09-22 21:19:26 | シスターズ 韓国ドラマ

父親の乗った車のドライブレコーダーの映像を確認するヒョリンの様子を見て、弁護士のパクがファヨンの自殺の当日の現場のアパートに一人向かっていた事を知るインジュ。
当日の証拠が用意周到に消されている事を不審がるインジュは、なんとかしてドライブレコーダーのメモリを手に入れようとするが、それを阻止し、「自分たちの事だけ信じよう」と両親の不仲から精神が不安定になっている彼女を勇気づけるのはイネだ。(女子高生の自分たちが一番純粋で汚れていないというような切迫した思いが伝わってくる行動だ)
インジュは自分がファヨンのアパートに近づけば、犯人が自分を尾行するだろうと考えるが、弁護士パク・チェサンの秘書はそれでなくても実力行使派だ。自分の危険を顧みず真実を探ろうとするインジュの行動を戒めるチョ本部長だが、彼とて学生時代の恋人の失踪事件の噂を考えれば信じられる人物とはいえない。

三姉妹以外は本当に誰も信じられないドラマだ。

叔母の事務所に保管されていた登記簿謄本から、弁護士パクの父親が多額の不動産を保有していたことを記者会見で追及するインギョンだが、「亡くなった父親は義父に名義貸しをしていた」と、自分の岳父と実の父親の犯罪を公にし、実の父親が残したその不動産売買から得た資金で、学生向けの基金を設立し、沢山の学生を援助している事について記者会見を行い、逆に選挙前に好感度を上げる事に成功する彼。

700億の裏金はもともと彼の選挙資金に使うもので、当選確実が見えてきた時にこそその700億の価値が上がり、700億が隠されていると思われるシンガポールに行く口実が出来上がるのだ。
チョ本部長は、パク・チェサンからシンガポール行きを怪しまれないようにとそれを狙っており、インジュとインギョンの近視眼的な行動を彼が逆に利用していた事が分かる。(本当か?どこまで先を読んでチェ本部長は計画を立てているのか・・・それとも調子を合わせているだけなのか・・・)

登記簿謄本から、自分の叔母も軍払い下げ予定用地の買い占めにかかわっていた事を知るインギョンだが、驚くのは関係者殆どが鬼籍にはいっていること。
三姉妹の叔母も「あなたたちも、私の会社も一瞬にして消し去る事など彼には簡単な事」とパクのその力に脅威を感じており、「持ている者になる決心をした」と言うインジュを諫める叔母だが・・・・

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とにかくまとわりつくような欲望が渦巻くドラマ展開が恐ろしいのだが、一番恐ろしいのは、青いランを小出しに使い、マネーロンダリング(韓国的にはお金の洗濯か・・・)をランの取引で行うパク・チェサンの妻だ。政治家の妻というブランドが欲しいのでなく、政治家の周りに渦巻く利権を手に入れる・・・ってもう考え方がフィクサーそのものじゃないか。


シスターズ 第5話

2022-09-20 21:15:24 | シスターズ 韓国ドラマ

亡くなったファヨンが自分のパスポートを使って自分名義の不動産等をシンガポールに所有していた事を知りショックを受けるインジュだが、そんな彼女に「君の魅力は本気で信じる事だ」と言い、彼女に海外でのセカンドライフの良さを語り、裏帳簿でパク・チェサンと交渉して、彼女の手に700億が渡るように(正確には彼女の取り分が6割か・・・)というチェ本部長の話を信じ始める彼女。

ヒョリンの母はベトナム戦争での功労者であり帰国後は起業して成功したウォル・キソン将軍の娘として満ち足りた生活をしていても、達成感を得る事が出来ず、野心満々のパク・チェサンを婿に迎えて自分の社会的地位を確立しようとしており、夫のパク・チェサンは妻であるヒョリンの母を直接的間接的暴力を使ってもコントロール出来ない事にイラつき、娘のヒョリンはそんな家庭の中で高校生でありながら安定剤を常用しているのだ。

そんな異質な家族の中、ヒョリンの母の元で働いているインジュにとっては、チェ本部長の確信的な物言いが頼れる物に思えるらしい。チェ本部長がどのようにして今の地位を気づいたのか妹のインギョンとジョンホから説得されても耳に入らないのだ。苦労しているはずなのに典型的な詐欺被害者タイプの思考から抜け出せないインジュ。

不動産開発会社を営む父の伯母から金銭的な援助を受けた事の引き換えに伯母の会社で仕事を始めるも、同時に青いランの秘密も追いかけるインギョン。青いランはヒョリンの祖父であるウォル・キソン将軍に繋がり、今は昏睡状態であっても。放送局を首になっても、ウォル・キソン将軍の影響力は絶大だ。その将軍の秘密を、更には政界進出を目指す弁護士のパク・チェサンの裏の姿を暴こうとするインギョン。姉妹でもインジュとは全く違う方法で生きていこうとする彼女・・・・

今の所一番恐ろしい人物は、地べたから這いつくばってどこまで登りつめる事が出来るか命を懸けて実践しているパク・チェサンだろうか。


シスターズ 第4話

2022-09-14 21:10:54 | シスターズ 韓国ドラマ

ファヨンが残した20億で、漢江を望む高層マンションを購入し三姉妹で住む事を考えるインジュ。大叔母からも「住む家があれば、成功する確率は高くなる」と帰る場所があればどんな厳しいチャレンジにも負けないという、成功者ならではのアドバイスを貰うが、イネが突然倒れた事でその計画は泡のようにはじけてしまうのだ。

幼くして亡くなった妹と同じ遺伝性の病を患っているイネ。ヒョリンの母親(そして朴弁護士の妻)の気遣いで最高の治療が受けられる病院に入院するものの先立つものが無ければどうしようもない。マンション購入金はイネの治療に充てられる事になるのだが、消えた700億を探したい弁護士の秘書は実力行使で20億もインジュの手元から持ち去ろうとする。チェ本部長曰く武闘派な彼女はやり方が手荒いのだが、それを止めるのはなんとヒョリンの母。彼女の行動も非常に怪しいのだが、持てる者の余裕なのか、財団でイネの面倒を見ると言いだし、それを夫である弁護士のパクも当然のように受け入れるのだ。すべては財団の宣伝と自分の選挙活動の為だ。(彼らが見返りのない行動などするはずもない。)
更にヒョリンの母は、ファヨンと自分が親しかった事をさりげなくインジュに伝え、ファヨンの後釜をインジュに頼もうとまでするのだ。彼女の存在が危険ということは認識しているんだろう。とりあえず自分の目の届く所に置き、使える者はなんでも使ういうことか・・・・

それを良しとしない二女のインギョンが助けを求めたのは大叔母だ。お金に対して独自の信念を持っている彼女は、「身内を助ける」と弁護士の申出を拒否。(彼女の出番がこんな所にあったとは・・・・)

700億の行方を独自に捜査するチェ本部長がたどり着いた際は、ファヨンが時々訪れていたシンガポール。ファヨンが自分に見せない顔を持っていた事に驚くインジュ。

記者の立場から弁護士を調べ上げようとするインギョンが追及するのはあの青いランの謎。交通事故で殺された情報提供者から提示された住所に謎を解くカギがある事を確信するインギョン。

三姉妹以外は誰もが怪しく見えるこのドラマ。唯一、行動を安心して見ていられるのはインギョンの幼馴染だけだ。彼まで怪しかったら、ドラマを見ながら人間不信になりそうだ


シスターズ 第3話

2022-09-12 21:38:54 | シスターズ 韓国ドラマ

コントロールの利かなくなったシン理事の車は立体駐車場から落下。どのような大きな権力が後ろに控えているのか分からないが、こうやって邪魔になった関係者は亡き者にされるらしい。
それをまるで分っていたかのようなチェ本部長の電話に違和感を感じるインジュだが、彼は、ファヨンが銀行から持ち出した20億の現金が彼女の手に渡っている事も把握しているのだ。その上で「20億を返しても700億が戻ってこなければ意味がない。」という。要するに20億はあげるから700億を探すのを手伝えということなのだ。お金だけを信じるという彼らしい考えだ。

ファヨンから「何かあったら相談すればいい」と言われていた会長の元に咲いたランの花を持って訪ねるインジュだが、そこにやってくるのは裏帳簿を探しているチョ本部長。まるでインジュの動きもキチンと把握しているチョ本部長。ペク弁護士との権力争いに敗れ病院に監禁されているという会長はインジュに裏金帳簿を渡し彼女が命を狙われないようにするのだが・・・果たして本当にそうなるのか?・・・・
とにかく誰もが疑わしいドラマだ。

末の妹のイネがペク弁護士の娘の代わりにコンテストの絵を描いた事に気づくインギョンは彼の家のパーティに乗り込むも、アルコール依存症で停職中の彼女の立場はますます悪くなる。
記者らしい責任感と反骨精神を持っている彼女だが、「お金を持っていれば死ぬことはない」と言う姉インジュの言葉の勢いに驚くしかないのだ。

幼いインギョンは覚えていなかった幼い三番目の妹の死。それを記憶しているインジュと、自分が生まれていなかった時の出来事なのにその出来事が心に暗くのしかかる末っ子のイネ。
三姉妹の物語なのに、ドラマのタイトルがオルコットの@小さい貴婦人(日本的には若草物語)なのには、こんな暗い過去が隠されていたのだ。

インギョンが追いかける4年前の自殺も、先日の交通事故も、全部青いランの花が関係しているのだ・・・

花の存在も恐ろしいが、このドラマで恐ろしいのは何といっても人の心の闇だ。現金20億で自分たち姉妹の城を手に入れようとするインジュだが、そんな彼女が頼るのは、自分たちの父親の伯母。この伯母は、姉妹のお金の怖さを教えようとしているのか、それとも彼女自身に何か計画があるのか・・・とにかく誰も彼もが怪しい人物に見えるドラマだ。そして思いのほか展開が細かい。どのセリフに秘密が、どの視線に秘密が・・・と気になる。

 


シスターズ 第2話

2022-09-10 21:15:27 | シスターズ 韓国ドラマ

勤務先の建設会社で唯一優しく仕事を教えてくれたファヨンが自殺した事でショックを受けるインジュン。その上、亡くなったファヨンの上司であるシン理事、海外法人部門のチェ本部長(若手のやり手と見た・・・)から「彼女が700億を横領をどこに隠したか、帳簿はどこにあるか?」という調査をすることを半ば強制されるのだ。ファヨンが自分に残したお金の事も口に出せず、しかしファヨンの本当の姿も知りたいインジュ。何年もの間シン理事の裏金作りの証拠を集めていて、とうとう700億を手に入れた人間が本当に自殺するんだろうか。当然の疑問だ・・・ファヨンから教えられた通りに彼女のお金の流れを確認し、ファヨンの別の姿を追いかけるインジュ。「お金を扱う者がお金に汚いと思われたら終わり」「お金の流れがキチンと分かれば、すべてが判る・・・」ファヨンがインジュに教え込んだ「経理の道を志す者の極意」がなんとも言えずに渋い。

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ペク財団の理事でソウル市長選に出馬するであろう弁護士のペクを追いかけるも、アルコールのせいで放送局を停職になったインギョン。お酒に逃げてはいたものの、財テク術に長け、放送局の記者になる位、能力も更には反骨精神も持ち合わせているのだ。ペクが手掛けていた裁判で次々と関係者が自殺してお金の流れが変わったのだ。彼が犯人だという確信は揺るがないイギョン。

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インジュの先輩のファヨンも、その前任者も謎を残して命を絶ち、インギョンが取材の為に会おうとした情報提供者も自動車事故で命を落とす。怪しい大きなお金の流れが疑われる中、情報を持っている者があっさりと命を落とすのだ。お金を守るために、だれかが「死人に口なし」という究極の解決方法を躊躇なく遂行しているとしか思えない。

姉妹のトラブルは別々に始まったものの、二人の周りには小さな青いランの花が死の予告であるかのようにつきまとう。そして二つの事件の後ろにいると思われるペク財団の理事長。

靴に異常な執着を持ち、検察に情報を持ち込む事で自分の命を守り、起死回生の一発逆転を狙ったシン理事も青いランの花の呪いから逃れられずにあっという間に「死人に口なし」の仲間入りだ・・・

演じるオ・ジョンセの活躍を期待していただけにちょっと残念だ。


シスターズ 第1話

2022-09-08 21:52:47 | シスターズ 韓国ドラマ

会社勤めの長女インジュ、放送局の記者の次女インギョン、高校生の三女イネは、経済的にまず家庭で育ち苦労してきた三姉妹だ。自分たちのような苦労はさせたくないと、三女の修学旅行費を上の二人が工面するも、母親はそれを持ち海外にいる父親の元に一人旅立つようなかなり変わった環境だ。

短大卒で出戻りのインジュは社内でのマウンティングに敗れ誰からも相手にされず、記者として働くインギョンはそのプレッシャーから勤務中もアルコールから手が離せない。そしてそんな姉二人が自分の事を庇おうとするのが逆に負担になる三女イネ。

そんな三姉妹に一発逆転のチャンスが訪れるのだ。インジュには同じように社内で相手にされなかった先輩が自分に残してくれたびっくりするようなプレゼントという形で、記者のインギョンは自分が新人時代のネタを追いかける事で、更に高校生のイネは同級生の母親である美術館長が自分の絵の実力に目をつけてくれたことで・・・

インジュは、高校生のイネが美術館長のウォン・サンアから多額のお車代を貰う事を拒否するものの、自殺した先輩が会社の財務部長に秘密で会社の裏金を着服して得たお金を自分に残してくれていた事を知ると心が揺れるのだ。

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先日、バラエティで聞いたデヴィ夫人の「年収200万円の愛する相手と年収200億円の愛がない相手」のどちらを選ぶか話を思い出す。「200億円の人と結婚すれば、愛がなくても、尊敬と信頼はあるわよね。そうすると次第に愛は生まれます」一つもためらう事なく語る夫人・・・・

このドラマでは、お金で不幸が消せるのか、それともお金で幸せが買えるんだろうか・・・・