タイトルよりもサブタイトルの―会社の論理vs.労働者の論理にこの本のいいたいことがあり。
どんどん世の中が変わっていくなかで、お互いの論理もどんどん変わっていく。
局面、局面で損得勘定や力関係がどんどん変わっていくのだ。
その点を細かくまとめているところは頭の整理の手助けになる。
自分がどの論理を必要とし、自分が今どの論理の中で問題に直面しているかはっきりさせることがとても重要だと気づかせてくれる。
問題を幾つも一緒に考えることで、論点がぶれることが多いと思うからだ
***
本の中には論点を挙げつつも著者の考える職業人に対する考え方をまとめている箇所もあった。(勝手に論点風にまとめてみる)
会社の目指す職業人の論理(報酬は目的でなく結果であると考えるために)
会社側
金をもらえればどんなことでもするというのは真の職業人でないので、注意が必要。
職業人に高額の報酬を支払うことがあるとしても、それは高い専門性に対する報酬に過ぎない。
労働者側
金を貰うことに高いプライオリティを置いて働くことは真の職業人のやることではい。
報酬額は自分の専門性が高く評価されていることの一つの徴表に過ぎない。
論理の対立を掲げつつ、真の職業人になることが重要と書いてあるが、今の世の中なかなかそんな風にまっすぐに目標を持つのは難しいと思う。
*****
派遣切にあった人に対する職業訓練制度に対して予算組みがされたそうだ。
その額7000億円。その7000億円が的確に使われるのかも心配だが、無事に職業訓練が行われた場合、一体どんな職業に付くことが可能なのだろう・・・
介護サービス、農業・・・・
介護サービスがやりがいのある仕事であっても、その長時間労働と賃金水準の低さに離職率が高いということは私でも知っている。
職業訓練を受けても、低賃金をカバーするための長時間の過重労働に耐えられず、正規雇用の道を選ばずに不本意ながら非正規雇用の道を選ぶ人もいるだろう。簡単に労働者の論理は一つとは決められない。
昨年末に派遣切の話題が何度もニュースにあがっていたがこれだって簡単ではない。
何度も正規社員になるチャンスがあっても自ら自由である非正規社員の道を選んでいる人もいるだろうし、正規社員になりたくても力関係のせいで、労働法の適用のない業務委託契約を締結せざるを得ない人もいるだろう。
勿論自ら業務委託契約を選ぶ人もいるはずだ。 簡単に労働者の論理は一つとは決められない。
***
それでも論点ごとにそれぞれの論理を検証していかないと問題点が浮かび上がってこないというのは良く分った。
どんどん世の中が変わっていくなかで、お互いの論理もどんどん変わっていく。
局面、局面で損得勘定や力関係がどんどん変わっていくのだ。
その点を細かくまとめているところは頭の整理の手助けになる。
自分がどの論理を必要とし、自分が今どの論理の中で問題に直面しているかはっきりさせることがとても重要だと気づかせてくれる。
問題を幾つも一緒に考えることで、論点がぶれることが多いと思うからだ
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本の中には論点を挙げつつも著者の考える職業人に対する考え方をまとめている箇所もあった。(勝手に論点風にまとめてみる)
会社の目指す職業人の論理(報酬は目的でなく結果であると考えるために)
会社側
金をもらえればどんなことでもするというのは真の職業人でないので、注意が必要。
職業人に高額の報酬を支払うことがあるとしても、それは高い専門性に対する報酬に過ぎない。
労働者側
金を貰うことに高いプライオリティを置いて働くことは真の職業人のやることではい。
報酬額は自分の専門性が高く評価されていることの一つの徴表に過ぎない。
論理の対立を掲げつつ、真の職業人になることが重要と書いてあるが、今の世の中なかなかそんな風にまっすぐに目標を持つのは難しいと思う。
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派遣切にあった人に対する職業訓練制度に対して予算組みがされたそうだ。
その額7000億円。その7000億円が的確に使われるのかも心配だが、無事に職業訓練が行われた場合、一体どんな職業に付くことが可能なのだろう・・・
介護サービス、農業・・・・
介護サービスがやりがいのある仕事であっても、その長時間労働と賃金水準の低さに離職率が高いということは私でも知っている。
職業訓練を受けても、低賃金をカバーするための長時間の過重労働に耐えられず、正規雇用の道を選ばずに不本意ながら非正規雇用の道を選ぶ人もいるだろう。簡単に労働者の論理は一つとは決められない。
昨年末に派遣切の話題が何度もニュースにあがっていたがこれだって簡単ではない。
何度も正規社員になるチャンスがあっても自ら自由である非正規社員の道を選んでいる人もいるだろうし、正規社員になりたくても力関係のせいで、労働法の適用のない業務委託契約を締結せざるを得ない人もいるだろう。
勿論自ら業務委託契約を選ぶ人もいるはずだ。 簡単に労働者の論理は一つとは決められない。
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それでも論点ごとにそれぞれの論理を検証していかないと問題点が浮かび上がってこないというのは良く分った。
雇用はなぜ壊れたのか―会社の論理vs.労働者の論理 (ちくま新書)大内 伸哉筑摩書房このアイテムの詳細を見る |