私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

パボ (トーストの思い出)

2008-10-20 22:10:52 | 韓国ドラマ・映画
ばたばたしており、秋が映画祭の時期だということをすっかり忘れていた。

私が春ソウルで見たこの映画も、映画祭で見られるらしい。
温かいトーストが食べたくなる映画だ。ソウルの街角にはアルミホイルに包まれたトーストが食べられる屋台が沢山ある。
****

初恋の彼女、(演・ハ・ジウォン)の事を十年もじっと待ち続けるスンリョイが出来る事といえば、毎日学生相手にトーストを焼く事と、たった一人の妹の事を誰よりも愛する事だ。
スンリョイには名台詞あり。

僕はジインのお兄さんだ。
痛かったら、ワセリン、お腹が空いたらトースト、お金は缶へ、千ウォン!
こんな風に笑えばいいよ、へへ(笑)

名台詞というより、語彙が少ないので、いつも同じ言葉の繰り返しなのだ。しかし、その厳選された言葉には嘘がない。だから誰からも好かれるスンリョイ。
台詞が少ない分、チャ・テヒョンの笑顔で物語が進んで行くとも言えるのだが、その笑顔に笑い、その笑顔に最後は泣かされるのだ。
私の隣に座っていたカップルの女性は、嘘をついた事のないスンリョイが生まれて初めてついた嘘に号泣していた。言葉が少なくても気持ちは伝わるのだ。

つむじ風食堂の夜

2008-10-20 22:03:16 | たまに読んだ本
同僚から借りた本。

ある町にある@つむじ風食堂に集う人々の話。
装丁から分かるように内容も、シンプルだ。余計な言葉がない。ひらがなの多い文章は出すぎず、そして優しい話が静かに続く。

(好きな1節)
「親父が死んだとき、なんとなく取り残されたような気がしたんです。
まだいろんなことを教わっている最中だったんで。でも、親父、よく言っていました。もし、電車に乗り遅れて、ひとり駅に取り残されたとしても、まぁ、あわてるなと。黙って待っていれば、次の電車の一番乗りになれるからって」

***
会社のそばの山猫亭という御蕎麦屋で、久しぶりにゆっくりと昼食を取りながら読んだ一冊。

つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)
吉田 篤弘
筑摩書房

このアイテムの詳細を見る