YUKI

言語、言語で表現できることすべて

量刑の「相場」と裁判員

2009-09-05 01:05:42 | Weblog
プロの裁判官にとっては、
求刑のハチガケ(×0.8)が、量刑の相場である。

もともと理屈があって量刑が決まるのではなく
過去の例から「なんとなく」はじき出された量刑について
「後から」理屈をつけていくのだそうだ。

プロにはプロの流儀があって、このハチガケ相場から
なかなか抜け出せないものらすぃ。

これからハズレルということは…
後付けの理屈が難しくなるということだからねぇw

裁判員制度の導入は、
こういった「プロの流儀」と一般人の常識的感覚との
乖離が著しくなってきていることが
理由の一つになっているようだ。

そして、裁判員による、
「求刑通り」というかなりの厳罰が…

人を一人殺しても6年くらいで
シャバに出たりしてたようなんだがなぁ。

まぁ、そんなのを是正するための制度なのでしょうネ。

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性犯罪初の裁判員裁判、求刑通り懲役15年

 全国3件目の裁判員裁判となった
青森県内の強盗強姦事件などの判決公判が4日、青森地裁で開かれた。

 小川賢司裁判長は、強盗強姦罪などに問われた住所不定、
無職田嶋靖広被告(22)に、検察側の求刑通り懲役15年を言い渡した。
裁判員裁判では初めての性犯罪を審理した裁判員6人のうち、
4人が判決後に記者会見。
「被害を見聞きして苦しかったが、最後までやって充実感があった」
(44歳男性)などの感想を語った。

 判決は、強盗強姦の被害者の女性2人が、
3日の公判で別室から映像と音声で行った意見陳述を引用。
「被害者は、できれば一生刑務所に入って欲しい、
だめならできる限り長く入って欲しいなどと、
厳しい処罰を望んでいる」と指摘した。

 弁護側は被告の不遇な生い立ちや反省している点などを強調し、
「懲役5年が妥当」と主張したが、判決は
「その点を考慮しても、時間をかけて更生させる必要がある」とした。
裁判員らは、被害者の心情を最大限酌み取って
厳しい量刑を選択したとみられる。

 記者会見では、裁判員で唯一の女性だった
60歳代の主婦が「私にも娘がいて、親身になってやった」と述べた。

 裁判員を務めた牧師の渋谷友光さん(45)は、
5人が男性だったことについて「意見が偏ることを心配したが、
同じ男性だからこそ厳しく考えたりするから、バランスは悪くなかった。
ただ、今後は2人は女性がいたほうがいい」と話した。

 判決によると、田嶋被告は2006年7月に女性に包丁を突き付けて乱暴、
現金を奪って軽傷を負わせるなどの強盗強姦事件2件のほか、
窃盗、窃盗未遂事件各1件を起こした。

(2009年9月4日21時12分 読売新聞)
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