言語そのものに優劣はありませんが
その使い方は、文化の影響を強くうけます。
文化にも優劣はありませんが、
インターネットなどで、こうも簡単に国境が越えられる
globalな時代…
支配的なのは英語文化…
こうなると、文化によっては著しい不都合を生じる場合があります。
そうです、日本文化です!
日本人英語学習者が心得ておくべき
日本語・日本文化の特徴は、よく耳にするところですが
その重要性と影響力を意識しているひとは、とても少ないと思います。
日本文化は
①言葉を重視しない。
②論理よりも情を重視する。
③抽象的な正義・真理・倫理は存在せず
具体的な、その場に居合わせた人間同士の力関係=「空気」が
集団としての意思と行動を形成する。
こんな文化に染まって、英語がマスターできるわけないでしょ!!
英語文化は
①言葉を重視する
Oh, we speak the same language!
②論理を重視する。
The pen is mightier than the sword.
③抽象的な「神」が存在する。
Who knows? = God knows.
全く正反対ですよねぇ。
理解してほしいのは、正反対であるのには理由があるということなのです。
正反対だ、という現象のみを見るのではなく
そうなっている理由を理解してこそ、
日本文化と英語文化を、
言語の力で自由に行き来できるようになるのです。
外国人がみ~んな論理的なのではありませんし
日本人が、み~んな「空気」が読めるわけではありません。
共同幻想?としての「価値観」の違いを認めることから
言語学習、言語教育は始まると思うのです。
言葉は、ど~でもいいという幻想は
ナチス・ドイツの手練手管に踊らされたインテリどもの
その後の言動により世界的に強化されてしまった観があります。
これも不幸なことです。
言葉はむなしいものですが、その言葉こそ
人を人たらしめるものなのでは?
「さぁ、個人攻撃以外なら、なんでも言葉にしてかまわないんだよ。」
日本人学習者は
「人を傷つけることなしに、本当の想いを言語化する」
こういった訓練から始める必要があるのです。
これって、実は「日本語」教育なんです。
日本では、担当者も責任者も存在しませんが…
さて、英語でジョーク・知的な笑いが発達している理由の一つとして
相手を傷つけずにホンネがいえる、ということもあるんですね。
相手を傷つけることを目的にしているとしか思えない
日本の「お笑い」とはエライ差ですね。
本来は 笑い = 知性 なんですが…