コゲラ(キツツキ科)
日本に生息するキツツキとしては最も小さな鳥でスズメ位の大きさです。
公園や人家の庭木などにもいる身近な野鳥ですが、今回初めてファインダーを通してコゲラの姿を追ってみました。
立ち枯れの木を激しくつつきながら木の幹に巣食う虫を捕えている様子です。
肉眼では見えなかった凛々しい顔に、これまでのイメージが覆されました。
首を回して周りを見つめる表情も愛らしく、親しみを感じます。
小さな体で、立ち枯れの木をつつく音が森に響き、木片が飛び散る様子まで捉えることができました。
後姿のコゲラ。
後頭から頭側にかけて八の字形の白斑があり,羽は白と黒褐色の美しい横まだら模様です。
「ギーギー」と鳴くコゲラの声に、作業の手を休めてじっくり観察しました。
「コッコッコッ」と木をつつく音を聞いたり、垂直な木の幹を上り下りしたり、幹の周りを歩いて移動するコゲラの姿は何度も目にしていましたが、今回ファインダーを通して見えてきたコゲラにより一層の愛しさを感じました。
山の中で下刈り作業の手を休め、コゲラの姿を追っていた私の後ろで聞きなれない鳥の声がしました。振り向くと4mほど離れたアオダモの枝にルリビタキが止まっていました。鳴き声を文字に起こすことができませんでしたが「これは珍しい鳥の鳴き声」と声のする方に身をかわしたほどです。ルリビタキの地鳴きでしょうか?先日出会ったルリビタキが「私もここにいるよ。振り向いて・・・」と自己アピールしているようでした。