大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

真冬日の中、やって来た綾里っ子

2013年02月22日 | 綾里っ子

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昨日の午後3時を回ったころ、つむぎの家の周りをうろうろする子どもたちの姿が見え、笹刈りをしていた山の上から声をかけると、最初は私を見つけられず、不安そうな様子でしたが、「今、山を下りていくからね。」と言うと安心した様子で待っていました。

6年生のショウ君、マホちゃんと5年生のユカちゃんの3人が遊びに来たようです。「どうしたの?、こんな時間に!」と聞くと「今日は職員会議で早く帰れたんです」とユカちゃん。

昨日は寒気団が居座って、最高気温が0度以下と言う真冬日。真っ青な青空ですが、身体を動かさなければ、凍えそうに冷たい冬空でした。

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綾里っ子たちは、まず、土手の柿の木にやって来て、冒険遊びを始めていました。

これは、柿の木にロープを吊るしてぶら下がって遊ぶもので、以前に彼らが作っておいたものです。この冒険遊びは子どもたちが大好きなようで、小さな子どもたちもロープにぶら下がって飛び降りたりしていました。

高学年の彼らは、それから木登りできそうな木を片っ端から上っては下り、木から木へと移動しながら楽しんでいました。


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柿の木の小枝は折れやすいのですが、100年以上の老木は根元がしっかりしており、曲がりくねった幹が、木登りの楽しさになっているようです。

3人は、老木の柿の木に登ってVサイン、空は晴天ですが厳しい寒さで指先がしびれるほどです。


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綾里っ子たちは、今回整備した山を見て、歓声をあげて駆け巡って遊んでいる間、私は双眼鏡を片手にバードウオッチングをしていると、「見せてください」とショウ君。

草の実をついばんでいるカシラダカやツグミ、シジュウカラの肉眼では見られない姿に興味を示し、しばし双眼鏡を離しませんでした。ユカちゃんも野鳥を見つけたようです。

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里山を駆け巡りながら氏神様の前に来ると、ショウ君が「拝んで来よう!」と2人に声を掛けました。即座に、3人は氏神様を目指し駆け上がっていきました。2礼2拍、1礼をして頭を垂れ真摯に神と向き合っている姿に「何をお願いしたのかな?」と聞くと「ないしょ!教えたら願いが叶えられないから・・」とユカちゃん。

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里山散策コースをほぼ一周してきたところで、ショウ君は5mほどの長さのワダケを見つけ、手のひらに乗せて曲芸を始めました。一方、ユカちゃんは双眼鏡で月を見ながらロマンの世界に浸っています


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つむぎの家に戻ってきた3人は、こんどは庭先でボール当てゲームを始めたようです。

真冬日の寒さにもめげず、庭で元気に走り回って遊んでいる様子に、昔、近所の子どもたちが、この庭で「缶けり遊び」やドロナワ遊びに興じていた姿を思いだし、寒さにもめげず身体を動かす子どもたちの熱い息吹を感じました。


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午後5時のチャイムが鳴って、ようやく帰り支度を始めた綾里っ子たち。

ショウ君の自転車の後ろには「爆音小僧」の赤いステッカーがぶら下がり、サドルをこぐと音の出る仕掛けがしてありました。小柄でヤンチャなショウ君が、颯爽と自転車に乗る姿から、プチ暴走族を思い起こしました。仮設住宅住まいのショウ君は、この4月からは中学生になります。

「中学生になってからもつむぎの家に遊びに来てね」というと「俺、中学になっても来るよ」と嬉しい言葉を残して、それぞれの家に帰っていきました。