大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

東北海岸トレイルのモニター、後藤さんがやって来た

2013年02月10日 | 震災と復興

東北海岸トレイル(仮称)とは、環境省が三陸復興国立公園の創設を核とした「グリーン復興プロジェクト」の一つで、青森県八戸市蕪島から福島県相馬市松川浦まで、4県をまたぐ約700Kの歩道で、三陸地域を南北につなぎ交流を深める道として地域の自然環境や暮らし、震災の傷痕、地域の人々などをさまざまに結ぶ道として「東北海岸トレイル」の設定を進めています。

このトレイルを早稲田大学3年生の後藤駿介さんが、踏破モニターとして、昨年の12月1日に蕪島を出発、昨日(9日)綾里に到着しました。

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午後3時半ごろ、踏破モニターのネーム入りベストを着て大きなリックを背負った後藤さん(右)が、環境省自然保護官の久保井さん(中央)と山形ロングトレイルの斉藤さん(左)の二人の同行者と共につむぎの家にやって来ました。

モニターの目的は、魅力あるルートの設定のため、海岸を歩いて体感することでルート沿いの地域資源を掘り起し、地域の方々との交流や地域の魅力を広く情報発信していくことだそうです。

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後藤さん一行がつむぎの家に到着時は、里山整備に来ている大槌の方々が、丁度仕事を終えて、明日の整備の打ち合わせで一服していた時間でしたので、まず荷物を置いて、整備中の里山を案内しました。


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できたてのほやほや丸太椅子、「木のぬくもりがいいね~!」と座り心地を確かめていました。

三陸の美しい風景と震災の状況を、自分の目と足で確かめてきた彼らにとって、里山の”ぬくもり”はどんな感じだったのでしょうか。


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綺麗に整備された氏神様の前で、復興への願いとこれから向かう旅の安全と健康を祈願していました。3人の若者たちの熱い願いが伝わってくるようでした。


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つむぎの家の勝手を知っている久保井さんは長屋からほら貝を持ち出し、吹き始めました。音を出すのは結構難しいのですが、この後久保井さんから吹き方のコツを教えられ後藤さんが挑戦、数回練習した後、ほら貝の太い音が響き渡りました。さすが若者ですね。

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里山を一巡した後、囲炉裏を囲んで一服。

里山にあった柿の木やお茶の木に興味を示し「ここでできたお茶、飲みたいなあ」とつぶやいた後藤さん、手もみ茶をご馳走したいのはやまやまですが、まだ自信昨には至らず、今回は市販のお茶と干し柿でくつろいでもらいました。特にクリームチーズ入り干し柿に、相性の良さを驚いていました。


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午後5時を過ぎ、つむぎの家を出て宿へと向かいました。明るくさわやかな後藤さん、たくさんの方々と触れ合いながら3月下旬には福島県の相馬まで無事に踏破されるように応援しています。

東北海岸トレイル特設サイト

http://www.tohoku-trail.go.jp/

後藤さんの日記

http://www.tohoku-trail.go.jp/report/20130104_01.html