ルリビタキ(ツグミ科)
昨日、裏山で笹刈りをしていると、私から付かず離れず動き回る野鳥がいました。ルリビタキのメスでしようか。
あるいはルリビタキ若鳥のオスでしょうか?
上から見ると翼角部分に青みがあり、脇腹は濃いオレンジ色をしています。
ルリビタキのオスは、青い色の羽を持った美しい鳥ですが、ルリ色の成鳥になるには2~3年かかるそうです。
後ろから見た羽の色は、淡い色彩ですが、深みのある魅惑的な色合いです。
ルリビタキは、笹刈り作業中に2~5m位の距離まで接近し、作業の様子を伺ったり、枝から枝へと移動し、地上に降りてはカサコソと採餌したりとせわしなく動き回っていました。
垂直な枝に止まったルリビタキ
小さな体ですが、目はくりくりしていて、とてもかわいい小鳥です。
しぐさも可愛らしく、首を回して見上げられ、見つめられると作業の手が止まります。
ルリビタキは繁殖期以外は一羽で生活し、縄張りを持つ鳥で、エリア内への侵入者(よそ者)を警戒していたのでしょうか?それとも人を恐れない人なつっこさのせいで私の目の前にたびたび姿を現したのでしょうか?
規則正しく動き回るルリビタキの可愛い表情に魅了され、山の作業に力が入りました。
昨年、ルリビタキを写そうと試みましたが、素早く遠ざかってしまい、ピンボケ1枚に終わりました。私は危険動物と思われたようです。
刈り払い、耕うんなど現状をかく乱すれば隠れていた虫や種子などのエサが出てきますので、動物たちは探索にやってきます。それにしてもこれだけ至近距離まで近寄ってくるとは!!!
自然と調和しておられる千田さんは、自然の一部として認知されたのでしょう。これまでにも増して素晴らしいショット期待しております。
身近な鳥たちは警戒心が強く、スズメでさえもカメラを向けただけて飛び立ってしまうのに、ルリビタキは、わざわざ寄ってきて愛らしく存在を主張します。まるで「下草刈りをしてくれて餌がとりやすくなったよ、ありがとう」とお礼を言っているようでもありました。