大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

アキアカネの一斉羽化

2012年07月07日 | 昆虫

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昨日(6日)、早朝田んぼに行くとトンボが気配を感じて次々と飛び立った。飛び方がふわりふわりとゆっくりした動きに、朝露を浴びて翅が重くなっているのかと思いながら、目を凝らすと田んぼの中で大量のアキアカネが羽化していました。

さまざまな羽化の様子をアップします。

上の写真は、翅をいっぱいに広げ、朝日に光って美しい姿のアキアカネ。

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こちらでは、翅をプルプルと震わせ今にも飛び立ちそうです。

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こちらは、複眼の上と下の色の違いはよくわかりますが全体的にはまだ淡い体色です。翅は透明になりました。

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こちらはまだ翅が白く、まるで太陽に向かって祈る天使のようです。

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アキアカネの双子の天使、美しい翅とうぶな姿にうっとり。

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真上からの表情もぴったりと息の会った、田んぼの天使。

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ヤゴから脱皮し、翅を伸ばしたものの、まだ純白の翅が重たそうです。

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こちらは、羽化したばかりで懸命に翅を広げようとしています。

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こちらのアキアカネは、片方の羽が脱皮できずにぶら下がった状態です。このような状態で命を落とすトンボも数匹いました。

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成虫になったアキアカネ。アキアカネは、赤とんぼの代表種。

数えきれないほどの大量のアキアカネの羽化を目にしたのは初めてです。昨日は、雨上りの湿度の高い朝でしたが、明るい光が田んぼにそそいでいました。日差しを浴びてそこかしこでふわりふわりと田園に舞うアキアカネの美しい姿に酔いしれました。

*平地で羽化したアキアカネは、夏の暑い時期は山の上に移動します。するとそれまでむぎわら色だった体色が次第に赤く変わり、秋に産卵のために平地に戻ってくるころには真っ赤に変身しています。暑い時期を山で過ごすのは、アキアカネが活動すると体温が気温よりも10~15℃も高まるために、30℃をこすような平地では死んでしまう。そのために日中の気温の低い場所を求めて、高い山に移動するそうです。