ツチグリ(クチベニタケ科)
裏山の栗林の林内に、ツチグリが顔を出していました。外皮を星状に広げ、冬枯れの景色に花が咲いたようでした。
近づいて見ると、内側の丸い袋の頂点には穴が空き、胞子を吹き出した後のものと思われます。
8つに裂けて外側に反り返った外皮の網目模様とその色合いの美しさに、しばし見とれました。
霜でうっすら化粧を施しているようですが、自然が作り出した造形美にほれぼれし、心がほっこりしました。
ツチグリの星型の外皮は、湿っているときは開き、乾くと閉じる性質があり、キノコの晴雨計 とか晴天の旅行者などと言われているようです。自ら移動することができないキノコが、天気の変化を利用して効率よく胞子を飛ばす知恵に感心します。