わくわく活動日記

山本ゆきこ~子どもこそ未来

サポートハウス代表・山本実千代さんに聞く

2011-08-13 15:03:31 | 子育て支援
 8月12日、日常生活支援サポートハウス代表・山本実千代さんにお会いし、お話を伺いました。山本さんとは、子育て農業応援団や男女共同参画のつどいでお会いしていましたが、多岐にわたるパワフルな活動にかねてから感心させられてきました。今回は、私の通信「withともに生きる」にぴったりな方と思い、インタビューを申し込みました。

 その肩書の多岐にわたることにもびっくりしてしまいました。
 子育て農業応援団代表、石川県男女共同参画ネットワーク委員、金沢市男女共同参画審議会委員、石川県DV見守りネットワーク推進委員、石川県オレンジリボンキャンペーン実行委員、石川県食育子育てアドバイザー・・・

<食と農の応援団のネット上での山本さんのメッセージより> 
 私自身が知的障害児を生み育てる中で、当事者性の立場での支援・日常生活に根付いた支援の必要性を実感し、子どもたちと生活を共にしながら活動する場「日常生活支援サポートハウス」を平成14年12月に自宅を開放して立ちあげました。

 サポートハウスでは、一時預かり、お泊まり、長期預かり、野外体験活動、社会参加活動、農作業体験活動などを行いながら、知的障害児(者)・精神障害・発達障害・虐待関係・ニートなどの子どもたちを受け入れ、行政の縦割り的な対応ではできない支援を実施しています。

 支えが必要な子どもたちにとって、大勢の人の中で育つということがいかに大事なことであるかということが実感できます。人と人とのつながりやコミュニケーションなど生きていくうえでもっとも大切なものが、ここには存在します。

 子どものみならず大人たち(親)にとっても居場所は必要です。悩み、苦しみ、もがきながら心の中で葛藤している人が少なくありません。サポートハウスはそんな大人(親)たちの心のよりどころ、家でもあります。幼児期から青年期、大人までみんなで集える場所、そんな居場所が現代にはなくてはなりません。


 サポートハウスでの利用料は1日1,000円、食事1食500円、お泊まり預かりは1泊2,500円ということで、こんなに安くて大丈夫?と心配になるほど。

 お話をお聞きしていて、「居場所」「つながり」「自分だったらという当事者性」などのキーワードが浮かび上がってきました。
 ご自身が障害のあるお子さんを抱えながら生きることに精いっぱいだった経験から、現在、同じような悩みを抱えている親子が集う場を自宅開放したそのエネルギーに圧倒される思いがしました。いつも現場があり、年中無休、プライバシーもないのでは、と心配になりますが、肝っ玉母さんのようなバイタリティで次々と新たな活動を広げていかれています。

 子育て農業応援団とし、て医王山のふもとのファームで月2回、親子での農業体験、農育、食育を実施しています。いしかわ子ども交流センター(元県中央児童会館)での畑活動の指導を8月末からされます。交流センターの場所の近くに県営・市営住宅があり、ここには、福島から避難している家族が何組か入居されています。山本さんは、その親子がこの活動に参加してくれたらとの願いを持ち、秋ジャガイモや○○かぶという東北の野菜も植え付ける予定だそうです。知り合いも少ない避難家族がこのような活動を通じてなかまづくりができたら、という発想に、山本さんが常にもっている「居場所」「つながり」「自分だったら」のキーワードがあることに気づきました。

 行政に対する注文もお聞きしました。「行政はやはり、敷居が高い」と感じる人に対して上から目線ではなく、民間との真の協働となるようにしてほしいとのこと。
 山本さんの活動は、本当に必要としている人に必要なサービスが届く民間ゆえのフットワークの軽さ、当事者だからわかるきめ細やかなサービスがあります。しかし、ボランティア精神だけでは運営の継続性に不安があります。行政としての役割や責任、安上がりに民間を利用するだけではなく、どのような協働のあり方がよいのか、考えていく必要があります。

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1 コメント

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はじめまして♪ (マコぽん)
2013-12-11 19:51:21
はじめまして。友達に教えてもらって、拝見させて頂きました。
私には、発達障害の子供と、身体に障害がある子供が居ます。
身体障害者手帳を持っている子は、行政からの支援サービスを受けています。
高収入の家庭でも、上限月4800円までで、サービスが受けられ、とても助かっていますが、手帳を持てない発達障害(アスペルガー)の子は、支援を受けられません。
民間で、こういった暖かい居場所がある事を初めて知りました。一番大変な思いをしているのは、子供自身だという事は、解ってはいるのですが、親もまた大変で、親の駆け込み寺にもなりそうですね(^-^)
私は、一人じゃない、一人で悩み抱え込む必要は、ないって思えるだけで、とても楽になれますもんね。
一人で何とかしなきゃ!って、張り切り過ぎて、双極性障害という心の病気になってしまいました…。
今は、この病気と付き合いながら、いろんな人に支えてもらって、子育てしています。
このブログを拝見して、また一つ、御守りが出来た様な気持ちになりました(⌒‐⌒)
ありがとうございました!!
めっきり寒くなりましたね。どうぞご自愛下さいね。
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