わくわく活動日記

山本ゆきこ~子どもこそ未来

共に生きるまちづくりは共に学ぶ教育から

2010-01-31 00:36:39 | 福祉・社会保障
1月29日、石川県教育会館で、県教組金沢支部障害児教育学習会が標記のテーマで開催されました。

講師は、埼玉県東松山市総合福祉エリア施設長 曽根 直樹さん
東松山市の人口:9万人

★「ともに暮らすまち東松山」の実現
(1)乳幼児期
  経管栄養や二分脊椎で導尿が必要など、医療的ケアが必要な子どもも保育園に看護師を配置して受け入れ。市内の障害児通園施設は、こうした子どもたちの就園を支援する役割に徹するため、平成16年度に閉園。
(2)学齢期
  平成8年から介助員制度を開始し、地元の小中学校への障害児の受け入れ。85%以上が地元の学校への就学を選択。
  平成19年6月、「就学支援委員会」が廃止され、保護者と子どもの希望を尊重した新しい就学相談のしくみがスタート。
(3)成人期
  平成16年、障害者が一般の会社で働くことを支援する施策として「障害者就労支援センター」開設。就労センターは、29人定員で5年間で200人が一般就労を果たしている。
  障害者グループホームが21か所設置され、100人以上の人たちが地域で生活している。(全国平均の4倍)

・総合相談センター:年中無休、電話相談は24時間対応
・訪問サービスセンター:ホームヘルパーの派遣を年中無休、24時間対応

★自立支援、障害者基本計画
・自立支援の意味
 福祉サービスは、利用者の自己決定による「自立」を「支援」するものでなければならない。・・・自己決定による自立とは、自らの意思に基づいて、本人らしい生き方を選択するものといえる。(「社会福祉法の解説」中央法規、2001年)

・ともに生きる社会(共生社会)
 障害者基本計画
 一 基本的な方針
 21世紀に我が国が目指すべき社会は、障害の有無にかかわらず、国民誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合う共生社会とする必要がある。
 共生社会においては、障害者は、社会の対等な構成員として人権を尊重され、自己選択と自己決定の下に社会のあらゆる活動に参加、参画するとともに、社会の一員としてその責任を分担する。

★「市民福祉プランひがしまつやま」
  ・・・たとえ障害があっても、本人が望むなら地域での暮らしが続けられる社会、障害の有無に関係なく誰もが普通の暮らしを送れる社会を目指したノーマライゼーションのまちづくりが今、求められています。・・・

「どうしてこのようなことが、北欧でなく、この日本の中で可能なのか?!」
と、思ってしまいました。
市長のリーダーシップ、そして、それを具体化する曽根さんのような人材がいたからでしょう。曽根さんは、懸念される財源についても明快に解決できることを非常に論理的に説明されました。
 「今までは障害者と健常者が分けられ、障害者が目の前にいない社会だった。分けないことにより、目の前にいる障害者のことを思えるようになる。他人ごとではなく、自分ごとになる。特別な場での支援から一般社会での支援の転換はすぐにでもできる。」

 連立政権のスローガンは、「コンクリートから人へ」「人間のための経済」
 鳩山首相の所信表明演説のキーワードは「いのちを守りたい」

 国の政策は当然必要ですが、それを待たなくとも、東松山市の施策を少しでも金沢市でも取り入れられないか取り組んでいきたいと思います。

なまえをかいた~吉田 一子84才~

2010-01-30 23:37:01 | その他
 1月17日(日)深夜、ふとNHK教育テレビを入れると、標記の番組が流れていて、思わず引き込まれて観てしまいました。
 観終わったのち、明日からの沖縄視察の準備やら通信の原稿を作りメールで送信するやらで就寝は午前4時半。6時半起床で飛行機の中ではうとうと・・・といういつものパターンでした。

番組の解説は次のようでした。
・老いて読み書きを習った女性が文学賞をとるまでの苦闘
・絵本になった人生

 吉田 一子さんは、大阪府の富田林市立人権文化センターで開講されている「富田林識字学級」で文字を学ばれました。60歳を超えてからでした。吉田 一子さんがつづった日記をもとに絵本「ひらがなにっき」ができました。(エルくらぶ 文・若一の絵本制作実行委員会 絵・長野ヒデ子)

9がつ 3にち(きんようび)
わたし じ べんきょうしたら
そのじ にげんようにって
てに かいてね
ぐっと にぎりしめて
いえに もって かえるんですわ

3月16日(すいよう日)
てんてきのひでした。かんごふさんが「きょうはじぶんでなまえをかいてください」といわれました。ちからをいれて吉田一子とかきました。
かいてからかんごふさんのかおをじっとみていました。
しばらくして「よしだかずこさん」とよばれました。うれしくてびょうきもなおりました。

3月17日(木よう日)
きょうでんしゃにのりました。
えきでらくがきみました。
びっくりしてはらたってなみだがでました。
なにかんがえてるんやろね。
だいじな かわいい じ つこて
ひとの わるぐち かいて

ばち あたりまっせ

60歳を超えて初めて「字」を学んだ吉田 一子さんにとって、
「字」とは「生きるための力」「かけがえのない宝」なのでしょう。
私たちが何気なく使っている「字」をこのようにいとおしく大切に思う気持ちに、胸を突かれる思いがしました。豊かな感性が短い言葉の中に凝縮されています。

番組では吉田 一子さんが識字学級の先生とともに5年生の子どもに授業する様子が紹介されていました。
「好きな漢字は何ですか?」との子どもの質問に対し、
「『母』です。母は私が2歳のとき亡くなりました。」
ノートに「母」の字を力を込めて丁寧に30分も練習する姿が映し出されました。

竜宮の都・宮古島(会派沖縄視察④)

2010-01-29 03:02:20 | 視察・研修
 1月19日、2か所目の視察は、那覇から300キロ南に位置する宮古島です。
 那覇からの飛行機は、兵庫県から来たという修学旅行生で満席でした。
 飛行機から眺めた宮古島は、コバルトブルーの海に浮かぶサンゴ礁の美しい島でした。
 冬でもブーゲンビリアやハイビスカスが自生する暖かさです。トライアスロンやオリックスのキャンプ地としても知られています。
 島に着いたとたん、ゆったりとした時間が流れているような気がしました。
 宮古島は、ハブや毒蛇がいなくて、川が1本もないことから、海が汚れたり侵食されたりすることがないそうです。
 本当に息をのむように美しい深い海の色と真っ白なビーチが魅力です。暖かな心地よい風に吹かれながら海を眺めているだけで命の洗濯ができそうです。

 視察の1項目目は、「地域経済の現況と観光行政について」です。
 すばらしい観光資源の宝庫といえそうですが、島民の観光産業への意識はまだ十分高まっていないとのことです。宮古島市としては、観光による経済の発展を主要な政策課題として掲げています。修学旅行やマリンスポーツ、民泊、伝統工芸体験などで、島民の温かい人情に触れ滞在日数を増やすことをめざしているそうです。実際、修学旅行生は、一番心に残ったことを地元の人との交流をあげ、リピーターも生まれているとのことでした。

 視察の2項目目は「下地島空港等利活用計画について」です。
 下地島空港は、宮古島から高速フェリーで15分の島です。国内唯一の民間航空会社のパイロット養成専用飛行場として平和利用限定の住民合意で建設されました。普天間飛行場の移設先として候補に挙がったことから、翌日の20日、臨時議会を開催し、反対の意見書を採択する予定だそうです。島内のあちこちに「下地島空港への移設絶対反対」の看板がありました。

 人情豊かな島のタクシー運転手さんが、海の美しさを誇らしげに案内してくれました。
 台風が来ると風速100メートルにもなり、家の外には一歩も出られないとのこと。じっと台風の過ぎ去るのを待つのだそうです。「なんとかなるさ」の南国らしいおおらかさ。
 「島で会えばだれでも友達、兄弟」という人情豊かな人々が住むこの美しい島々は、二度と軍事利用されることがあってはなりません。

普天間飛行場のある宜野湾市役所視察(会派沖縄視察③)

2010-01-29 02:00:02 | 視察・研修
 1月19日は、普天間飛行場のある宜野湾市役所視察です。
 普天間飛行場の周りを車で走ってみましたが、本当に住宅密集地に隣接しており、保育所・学校なども数多くあり、2004年にヘリが墜落した沖縄国際大学もあり、「世界一危険な飛行場」は決して誇張ではないことが実感できました。

 視察テーマは「平和都市宣言都市金沢市として、市民の平和的生存権を保障するまちづくりから、基地問題の実態、基地と経済、基地跡地利用企画」で、宜野湾市の「基地渉外課」が対応してくださいました。

 「基地渉外課」は「普天間飛行場の早期閉鎖・返還に向けて~普天間飛行場の危険性~」と題する16ページにおよぶ冊子を作成していました。(写真)このページのの説明として「普天間飛行場の周囲には9万人の市民が居住し、121ヶ所以上の公共施設等がある」と記されています。

 市長が先頭に立ち開催した「米軍ヘリ墜落事故に抗議する宜野湾市民集会」は、予想以上の3万人の市民が集まり、普天間飛行場の即時閉鎖・早期返還を求める市民・県民の切なる想いを再確認する大会となりました。
 ヘリ飛行による騒音被害の深刻化、住民は事故以来、墜落の恐怖感が増している実態が報告されました。

 伊波 洋一市長は、「住民を守る」首長として、非常に精力的に日米両政府等へ要請・抗議行動を行っています。訪問当日も、臨時議会のお忙しい中、視察訪問を歓迎する挨拶のために時間をさいてくださいました。標記の冊子の表紙には、市長の次のような固い決意が記されています。
「本市は、日米両政府に対し普天間飛行場の早期の危険性除去策を講じることを求めるとともに、県内移設問題とは切り放して沖縄の海兵隊の米本国やグアム島への撤退による普天間飛行場の早期閉鎖・全面返還の実現に取り組んでまいります」

1996年、市役所の屋上にペイントされた緊急メッセージ(パイロットの目に入りやすい)
DO‘NT FLY OVER OUR CITY!
U.S.HELOs OUT NOW!

辺野古のテント村訪問(会派沖縄視察②)

2010-01-29 01:42:59 | 視察・研修
 1月18日、稲嶺事務所訪問の後、辺野古の浜のテント村で座り込み抗議行動を続けている方たちを訪問しました。平和運動センターや社民党金沢としての街宣行動を伝え、連帯のカンパを手渡しました。

 緑豊かな山々とサンゴの海に抱かれた、辺野古・大浦湾。
 生物多様性が高く、自然保護上きわめて重要な海域。
 「宝の海」に基地はいらない。

名護市長戦激励に(会派沖縄視察①)

2010-01-29 00:47:23 | 視察・研修
 1月18日から20日まで、市議会の会派社民の議員団3人(平田 誠一団長、森 一敏市議)で沖縄へ視察に行ってきました。
 普天間基地問題で注目の沖縄です。
 沖縄へは今年度、何と3回目の訪問です。沖縄滞在中の3日間は快晴で、最低気温15度、最高気温20度から25度と、自然に気分も晴れやかになりました。

 しかし、沖縄本島を車で走っていると、どこまでも延々と続く米軍施設の有刺鉄線のフェンスの長さに唖然としてしまいます。国土の1%に満たない面積に、米軍施設の75%が集中する事実をまざまざと知らされます。

 18日は、沖縄到着後、17日告示、24日投票の名護市長選での普天間飛行場の辺野古移設反対派の稲嶺 進候補の選挙事務所を激励に訪れました。南国らしい開放的な事務所で、手作りの沖縄のドーナツともいうべき「サンダーアーギー」とかんきつ類のシ-クアーサーをすすめられました。

 24日の投票結果は、新人稲嶺さんの勝利でした!
 
 97年の名護市民投票で「基地ノー」の意思が示されましたが、その後の3回の市長選はいずれも容認派が勝利していました。名護市民は、今回も地域振興と基地反対との間で難しい判断を迫られましたが、民主党の公約「県外・国外移設」にも後押しされ、基地拒否の意思を示しました。この民意を軽んじる平野官房長官の発言には耳を疑います。

チャーミー、天国へ

2010-01-12 00:28:13 | その他
1月10日、午後4時ごろ、飼い猫のチャーミーがついに天国へ旅立ちました。
死ぬ5日前頃からよろよろと餌や水のところへ行くのですが、食べることも飲むこともできませんでした。前日まで、私が居間の座椅子に座るといつものように膝に乗ってきました。

1月前までは、メタボ猫チャッピーが追いかけるのから逃れるため、冷蔵庫や食器棚の上に上るほど元気でした。(写真は2008年4月20日のものです。)
20年近く生き、腎臓機能が衰えながら最期までよくがんばりました。
一夜明けた11日の朝、裏庭にほかの猫と並んで埋めました。

若い頃は身軽で元気で居間のカーテンの上までかけのぼったり、外から帰ってきたことを知らせるために網戸にへばりついたりしていました。おかげで、網戸はぼろぼろになりました。寒くなると布団にもぐりこんで私の腕枕で寝ていました。座椅子に座った私の膝や胸に乗って顔をなめてごろごろ甘えるのが習慣でした。

チャーミー、天国で安らかに眠ってくださいね。

2010年初の街頭宣伝、寒い中の第一声

2010-01-08 23:55:03 | 社民党
 仕事始めの1月4日、朝8時から今年度初の街頭宣伝活動を私と森市議とで横川交差点で行いました。
 寒い中、小一時間立っていると足先が冷たくなりました。主な主張は次の通りです。

 連立政権発足約100日、鳩山首相や小沢幹事長の政治と金をめぐる問題などありますが、新政権の『コンクリートから人へ』『命を大切にする政治』『人間のための経済』の方向性が民意として求められていることには変わりはありません。

 マニフェストが完全実行できるわけではありませんが、政権交代の効果は少しずつ表れてきています。 

・子育て・教育を社会全体で支える「子ども手当」「高校教育の無償化」が実現することは大きく評価できる。
・生活保護の母子加算は既に復活。
・診療報酬の10年ぶりの引き上げ(0.19%の微増ではあるが):救急、小児科、産科などの勤務医の労働条件改善への一歩。
・ダム建設など公共事業1兆円以上削減。
・事業仕分けにより予算編成が透明化。財務省主導、手法が乱暴などの批判はあるものの、天下り役人の受け皿になっている独立行政法人や公益法人に税金が流れている無駄が明らかになった。
・労働者派遣法改正案:労働者保護の第一歩。仕事のあるときだけ雇用契約を結ぶ『登録型派遣』を原則禁止。製造業への派遣は長期に雇用される『常用型』を除いて禁止。

「普天間飛行場の移設問題」が連日大きな話題となっています。

市街地に隣接し、世界で最も危険な飛行場ともいわれ、離着陸時の騒音もひどい。米兵による暴行事件も後を絶たない。
国土面積の1%に満たない沖縄県には、在日米軍専用施設の74%が集中し、県土の1割以上を米軍施設が占めるなど、過重な基地負担を強いられている。

民主党のマニフェストには「県外・国外移設の検討」が掲げられていました。
県内4小選挙区すべてで県内移設反対の候補が当選したのは、基地負担軽減を求める県民の切実な思いの表れです。
閣僚がそれぞれさまざまな意見を述べる中で、鳩山首相は5月に結論を出すことにしました。

この間、マスメディアの論調は、鳩山首相が直ちに県内移設を受け入れなければ、日米関係が悪化する、社民党だけがこだわっているといったものでした。

しかし、政権交代で外交政策が変わりうることは、政権交代が頻繁に起こる米国の方がよく理解しているはずです。政権交代した両国間で対等な日米間機を築く、基地に依存しない経済振興を図ることにこそ全力を注ぐべきではないでしょうか。

会派で、18日から20日、沖縄を訪れ、普天間飛行場、辺野古、移設候補地である下知島を視察する予定です。

痛快だった森永 卓郎さんの講演

2010-01-06 00:49:40 | 視察・研修
 1月5日、ANAクラウンプラザホテル金沢で「連合石川結成20周年記念講演」として、マスコミなどでよく知られている経済評論家・森永 卓郎さんの「ディーセントワークを求めて」と題する講演がありました。
 政権交代が実現した新しい年を迎えて、日本はどんな方向をめざすべきかついて、具体例、笑いを交えながら分かりやすく痛快な講演でした。

 「ディーセント」とは、『人間らしい』『まともな』『当たり前の』という意味です。

 弱肉強食の新自由主義は、英国病から脱却するためには構造改革しかないとした英国のサッチャーより始まった。サッチャーは、「小さな政府」をめざすために次の4つのことを断行した。
①市場主義、民営化
 ガス、水道、電気、ハローワーク、刑務所、空軍まで民営化した。
 空軍は、訓練飛行中宅配を行うことに。
②社会保障費削減
「子どもにミルクを与えるのは、政府ではなくあなたの責任だ。」
③税の逆進性
 金持ちには減税:税率82%→40% 貧乏人には増税:消費税8%→15%
④金融資本主義
「付加価値の担い手はお金」金が金を生む

小泉・竹中構造改革は日本版サッチャーリズム 
ホリエモンは金融資本主義の申し子

「フレッキシュリティ」(フレックス+セキュリティ)
首を切っても政府が再就職支援する制度

デンマークはこの「フレッキシュリティ」(企業が自由に解雇できる制度)で成功したとは、日本政府(小泉時代)の言い分。

一方、オランダの雇用は、ワークシェアリングとともに解雇規制が厳しい

<OECD諸国での労働者保護の厳格性 '08>
アメリカ(0.21) デンマーク(1.5) オランダ(1.95)

<リーマンショック後の失業率>
アメリカ:9.8% デンマーク:3.8%→6.4% オランダ:3.2%→3.6% 
日本:3.9%→5.3%

オランダは失業率の変化が小さい。

日本は、ヨーロッパの暮らし方、産業をめざすべきである。
『本当の豊かさ』とは?

イタリア:残業・休日出勤なし、年休消化100%、夏休み1カ月以上、年収日本以上
     絶対暗くならない、切り替えがうまい、「わくわくどきどき」を重視
フランス:夏休み1カ月家族でキャンピングトレーラー、たまにホテルで10万円
ハンガリー:週休2日半、年収は日本の10分の1だが、物価が安く、広い敷地の家
ドイツ:没落貴族 自宅での月2~3回の高価でないパーティ
    最大のごちそうは、教養とウイットに富んだ小話。

 本当の幸せとは、生活が安定し、そこそこ稼ぎ、雇用や年金が安定し、庶民なりの幸せを追求できること。

 アメリカ型の価値観からヨーロッパ型の価値観へ転換することの重要性は、私も同感です。ヨーロッパ、特にイタリア、フランス、スペインなどのラテン民族の国へ旅行に行くと、『生活を楽しむ』ライフスタイルが浸透していることにカルチャーショックを受けます。
 日曜日は安息日としてお店なども閉じられています。コンビニも自販機もあまり普及していません。日本はあまりにも便利になりすぎたという気がします。死ぬほど働くことは決して美徳ではなく、家庭生活を大切にする、おいしい食事とワイン、カンツオーネやシャンソン、芸術を愛し楽しむ・・・

 「追いつき追い越せ」で突っ走ってきた日本。ここらで一休みし、「本当の幸せ」「本当の豊かさ」について考えなおすことが必要でしょう。そして、社会のシステムを変え、「わくわくどきどき」の新しい発想から付加価値の高い新産業を創出するという方向性へかじを切る時期に来ている気がします。
 笑いの中から、新年にふさわしい楽しく元気の出る講演でした。