わくわく活動日記

山本ゆきこ~子どもこそ未来

やっと花の植え替えをしました。

2010-11-26 00:06:46 | 花・猫
 11月25日(木)、この時期にしては穏やかな暖かな日でした。ずっと前から花の苗を買い、植え替えしようと思っていてもなかなかできませんでした。天気予報を見るとあす以降は雨模様ばかりなので、今日思い切って庭の手入れをすることにしました。

 たくさんの夏の花のプランターの土を入れ替えるのに、ずいぶんと時間と労力を要します。メドーセージも刈り取り、大きなハクモクレンの落ち葉を拾い、やっと少しはすっきりしました。
 あまりたくさんの苗の世話もできないので、今回は欲張らない程度にしました。

 南側のベランダでは、シャコバサボテンのつぼみがふくらみつつあります。

 昨日、今日と、「拾いもの」のような小春日和でした。作業をしていても汗ばむこともなく、暑からず寒からず、快適でした。心地よい筋肉痛と肩こりを入浴でほぐして休むことにします。

五郎島さつまいも栽培地視察ー部会長に現況と課題を聞く

2010-11-21 23:01:57 | 食の安全・農業
 11月16日(火)、ものづくり特別委員会スタッフとして五郎島金時の栽培について、中村 栄伸 JA金沢市 五郎島さつまいも部会長を訪ねお話をお伺いしました。

 
★概要
 粟崎五郎島地区は、海岸砂丘地帯で不毛の地といわれていましたが、昭和35年ころより畑地灌漑施設が整備され、適度な保水性と通気性を生かし、スイカ・大根・甘藷(さつまいも)を基幹作物とする砂丘地園芸地帯へと発展し、現在では安原地区と並んで県内有数の園芸産地となっています。
 生産戸数:46戸  出荷量:2,000t、40万ケース
 "五郎島金時”は平成11年に商標登録され、代表的な加賀野菜として、ブランドを高めています。

★栽培の申し合わせ
 ・味を重視した肥培管理と収穫量目標
 ・部会栽培方針の厳守
 ・生産工程管理の厳守
 ・部会指定の苗を使用
 ・石川県認定のエコの取得

★JA金沢市甘藷キュアリング貯蔵施設(写真)
 キュアリングとは、治療するという意味で、さつまいもを掘り上げた時にできた目に見えない細かい傷などをコルク層を作ることによって、長期貯蔵に耐えられるサツマイモにする技術のことです。
 室温35度、湿度100%の中温・多湿処理を3日間行うことで、サツマイモの表層に「コルク層」という膜ができる。その後冷やし、出荷まで貯蔵する施設です。

★出荷先
 地元:6割  
 関西:1割(「鳴門金時」がシェア占める。価格にシビア)
 関東:2割
 中京:1割

★加工品
 ・ペースト化したさつまいも
  (有)かわに:地元菓子店、加工業者など47社(75t)
   オハラ  :セブンイレブンなど(60t)パン、シュークリームなど
 ・焼酎(五郎島金時)
  

★選別階級;何と、39通りもあります!
      掘り上げの際傷ついたものは規格品外として廃棄されていました。
      廃棄されるのは忍びないとして、それを加工するようになったとのことです。

★悩みと行政への要望
 ・販路拡大
 ・天候不順や資材の高騰に対する助成制度
 ・手続きを簡単にしてほしい(例:軽油の免税)
 
★視察を終えて
 味を重視するために、さつまいも部会で申し合わせに従った栽培を徹底して行っていることに感心しました。
 それにしても39通りもの選別階級に選別するのも随分大変だと思いました。
 少し傷がついたものも規格外になるという、日本の基準は厳しすぎるような気がします。
 味や品質が変わらなければそれほどこだわらなくてもいいのではと思います。
 ヨーロッパへ行くと、それこそ「ふぞろいな野菜や果物が普通に売られています。
 「五郎島金時」はブランド力があるため、最近後継者が2~3人に増えたそうです。
 苦労が多い割に収益が上がらない農業では、後継者不足、そして、食糧自給率の低下が問題となります。 

石川県教育研究集会分科会ードライブスルーで子どもを保育園へ!?

2010-11-06 23:38:21 | 教育
 10月23日(土)は、教育研究集会の2日目、分科会です。この日も秋晴れの好天でした。
 私は、能登町・松波小学校で行われた「幼年期・小学校低学年の教育と保育問題」分科会の共同研究者として参加しました。この分科会の共同研究者としてかかわり始めて8年目くらいです。今回は、共同研究者として新たに木の花幼稚園園長さんの鮎川 正さん(写真左)が加わってくださいました。

分科会の討論の柱は「子どもの育ちをつなぐ」「子どもの育ちを支える」の2本です。
「つなぐ」については、幼稚園・保育園と小学校との連携があげられます。
★ある小学校からの報告:幼稚園・保育園・小学校連携推進委員会で「はしのもち方」「座り方」「好き嫌いしないで食べる」の3点についてすべての幼稚園・保育園で取り組んでもらうことを確認した。
→<幼稚園・保育園は小学校へ進むための準備期間か?>
→学力テストによって学校の序列化や競争の激化が進み、教師はお行儀のよい子・できる子・早い子を求めてしまうのではないか?

★<ゆき届いたサービスが売りの保育園ー親支援にはなるが、子どもの育ちの保障は?親同士のつながりがつくれるのか?>
 産休明けから預かり。朝7時から深夜までの延長保育。2週間までのショートステイ。日曜・祝日も保育。看護師が病児保育。学童保育も。(ひとり親が多い地域なのでニーズが高い)マイカーでの送迎はドライブスルー方式。
 エアコンで快適な温度設定。ゆったりとした空間の中で、施設・設備は申し分ない。
 年中・年長児対象のさまざまな教室(学研、和太鼓、陶芸、パソコン:いずれも専門の講師が指導)

★総括討論
①幼児期で大切にしたいこと、しなければならないことは?
②個々の子どもにどう寄り添い、育ちを支えるか?
③保護者どうしのつながりをどうつくるか?

子どもも親も教師に1対1の個別対応を求める傾向が強まっている。(「私を見て」「私を認めてほしい」)
それで、担任一人では対応しきれなくなっている。
子どもどうし、親どうしのかかわりやつながりをつくる必要がある。
子どもも親も面倒なことを避けがち。しかし、めんごうくさいことをやらないとつながれない。
多様なかかわり合いの中で、友達とのコミュニケーション能力を高める必要がある。
大人は、子ども時代を子どもらしく生きることを保障しなければならないのではないか。

 現場の教員が日々の実践から、あるいは、保育施設を訪問することにより感じたことからレポートしたことをもとに話し合いが活発に行われました。講演や報告を聞くだけではなく、レポートをもとに討論を深めることにより、じっくり考えることができるこのような分科会形式はとてもいいものだと思います。
 この2日間、充実した時間が持てたことに対して満ち足りた気分で2時間の道のりの帰途につきました。

石川県教育研究集会ー教育について語り合える貴重な財産

2010-11-06 22:01:59 | 教育
 10月22日(金)~23日(土)、珠洲で石川県教育研究集会があり、参加してきました。
 抜けるような青空のもと、2時間のドライブで珠洲に到着。全県から集まった現場教職員とともに、2日間にわたり教育について語り合い考え合える集会は貴重な財産です。石川県教組珠洲支部(現在は能登珠洲支部)は、200人くらいの多くない組合員でありながら組織率が100%近くあり、教育研究活動が大変盛んで、全国教育研究集会レポーターに選ばれる人が多い元気な支部です。

 全体会では、能登珠洲支部委員長の素晴らしい歓迎のあいさつに続き、県教組専従執行委員冬爪 よしえさんより、ご自身の実践をもとにした「学校へ行きたい」と題する基調報告がありました。院内学級に在籍する一人の生徒に寄り添った実にきめ細やかな教育実践、そして、その生徒とクラスの生徒たちをつなぐ教育の原点ともいえる実践に深く感動しました。そして、目の前の子どもと向き合い、四つに組んでのこんな素晴らしい実践を行っている仲間がいることを誇りに思いました。

 基調の<はじめに>より  目の前の子どもと向き合うこと。
              保護者と向かうこと。
              決してあきらめないこと。
              わたしたちの営みは、未来につながっている。 
              未来に対して希望をはぐくむ場、それが学校であってほしい。

 彼女がいつも心がけているというこのモットーが、本当に実践されていることに「脱帽」です。 

 記念講演は「今、授業がおもしろい-総合学習の現在と未来ー」(写真)
    善元 幸夫さん(教育改革市民フォーラム 立教大学非常勤講師 琉球大学非常勤講師 元東京都の小学校教員 「日本語学級」担任するころから総合学習の授業をつくりはじめる) 

 「教え」から「学び」の学習転換を求めて
 「授業は、子どもと教師が共につくる学びの共同体」
 「はじめに子どもありき」

 「楽しくなければ学校ではない」がモットーだけあって、実に豊富な授業実践から、子どもとつくる授業をとことん楽しんでいる教師魂が伝わってきました。

 全体集会は7時40分ころ終了し、夕食交流会は車で40分くらい離れた会場です。交流会の開会は9時近くで、従業員の方の勤務時間の関係で10時終了。そのあとは、地元能登珠洲支部組合員もたくさん宿泊し、部屋でにぎやかに交流会。
              

「『地方自治と子ども施策』全国シンポジウム」分科会ー子どもの居場所づくり

2010-11-06 00:50:17 | 子育て支援
29日、2日目は参加したい分科会がたくさんあり迷ったのですが、「子どもの居場所づくり」に参加しました。
コーディネーター:浅野 秀重(金沢大学)

★基調報告 浜田 進士(関西学院大学)
 子どものライフサイクル(乳幼児から若者までの)を踏まえた継続的で総合的な居場所づくりを基礎自治体がどのように行っていけるかを検証する。
 ①居場所づくりにおける子ども参加(親子の参加)
 ②困難な状況にある子どもにとっての居場所
★報告
 ①「子育て親子の居場所(妊娠期から人とつながる安心感)」
   加賀市・NPO法人かもママ理事長 河原 廣子
  ・ファミリーサポートセンター事業  ・産後家庭支援ヘルパー派遣事業
  ・地域子育て支援拠点事業(親子つどいの広場「まんま」)・・・

 ②「小学生世代の子どもの居場所支援」 
   東京都福生市・NPO法人ワーカーズコープ武蔵野台児童館館長 幡野 雄大
   *ワーカーズコープ:働く人々、市民が主体となってみんなで出資し、経営し、責任を分かち合って働く「共同労働の協同組合」地域に必要な仕事を市民自身が主体者として仕事を起こし、地域再生・まちづくりへの貢献を目標に、清掃・緑化・食関連・子育て・高齢者福祉・障害者福祉等の多様な事業活動を行っている。公共サービスを「市場化・営利化」ではなく「市民化・社会化」を。
   ・児童館は利用者が主人公:「子ども会議」
   ・地域懇談会:家庭で食事が十分与えられない子への食事提供 

 ③「子どもたちが安心して意欲を引き出せる居場所づくり」 
   白山市・NPO法人ワンネススクール代表 森 要作
  ・「季楽塾」いろいろな世代交流、生活体験塾
  ・「フリースクール」不登校生徒の活動、居場所
  ・「就労支援、若者居場所」社会に出る前に躊躇する若者たちの活動、居場所
  ・「高校サポート校」
  ・「親の会、居場所」
  <活動から見えてきたもの>
  ・日本社会の閉鎖性と排除社会「レッテル社会」
  ・つながりの喪失「孤立社会」
  ・価値観の単一化「差別社会」
  ・家庭の学校化
  ・第三の居場所の必要性

 ④「孤立した保護者にどう寄り添うか」
   白山市・NPO法人おやこの広場あさがお 理事・事務局長 川上 由枝

 
 ⑤「居場所づくりにおける行政と市民のパートナーシップ」
   千葉県八千代市・子ども部元気子ども課 須藤 泰子
   新川プレーパーク事業 実行委員会:市民、NPO法人、行政  管理・運営:NPO法人

 それぞれの報告がとても興味深く、NPO法人の活動がずいぶん活発に行われていることを知りました。八千代市のプレーパークの運営は2人の市職員が市民との協働を仕掛け、成功した例といえます。これなら金沢市でもできるのでは、と希望が持てました。十分報告しきれない面はありますが、さまざまな「人」と知り合うことができました。このネットワークは貴重です。

「地方自治と子ども施策」全国自治体シンポジウムー自己肯定感を高めよう

2010-11-05 23:55:43 | 子育て支援
 10月28日~29日、白山市で「『地方自治と子ども施策』全国自治体シンポジウム2010」が開催され、参加してきました。全体会、7つの分科会ともに実に充実した内容の2日間でした。いろいろな関係者にもっと広報されていれば、参加者や団体がもっと多かっただろうにと、とてももったいない気がしました。

全体テーマ:「子どもにやさしいまちづくりと子ども支援のネットワーク」

★全体会Ⅰ(28日) 
 *開会あいさつ 荒牧 重人(山梨学院大学教員)(写真)
  「現代は、子どもも親も教師も自治体職員も自己肯定感が低いのではないか。この大会を通じて自己肯定感を高めよう。」
 
 *講演「ハッピー子育てー子どもと親の育ちを考える」
   講師:明橋 大二(精神科医、スクールカウンセラー、小杉町子どもの権利条例策定委員)

 *シンポジウム:「子ども支援とネットワークづくり」
  コーディネーター 森田 明美(東洋大学)
  ①「行政の中で目指す有機的ネットワーク構築とは~形のないものを形に、人ー人ネットワーク形成への試み」
     沼田 直子(石川県こころの健康センター次長 兼 健康福祉部少子化対策監室担当課長)

  ②「教育における子ども支援の取り組み」:喜田 紘雄(白山市教育長)

  ③「社会福祉法人 越前自立支援協会の挑戦」:橋本 達昌(事務局長、越前市進修学園長)
    市立児童養護施設の廃止問題浮上→市が「指定管理者制度(民間委託)で存続」との方針→市民有志と市職員が募金活動、社会福祉法人を創設→県内初のグループホーム(地域小規模児童養護施設)スタート、退所児童自立サポート事業スタート→新施設建設へ

   橋本さんは、市の職員から児童養護施設の園長になられたのでした。
   「明るく楽しくおもしろく」をモットーに民主的な経営を行う方針とのことで、とてもエネルギッシュな方でした。
   ①役員の報酬は0。職員の採用は現場の職員が行う。 
   ②開放性。市民活動の拠点として市民学習会などを行う。 
   ③市民感覚的運営(例:事務費を3割カット)

   職員の雇用安定化(職員の安心)が児童処遇の安定化(子どもの安心)に直結。
   職員の勤労意欲向上(直営夜勤者3名→現在6名)が児童処遇力の向上に直結。

   民主的な運営、職員の雇用の安定・勤労意欲の向上が子どもの安心に直結するというのは、学校現場と同じだと思いました。

 *懇親会  参加者のかなりの方と名刺交換を行い、貴重なネットワーク形成の場となりました。