わくわく活動日記

山本ゆきこ~子どもこそ未来

車椅子の子どものために学校にエレベーター設置を

2014-01-25 00:02:49 | 福祉・社会保障
昨日、車いすの小学生をお持ちのお母さんたち4人が教育委員会へ要望に行かれるのに同行しました。
現在は階段昇降機を使って移動しているけれど、中学校は教室間の移動が大きいため負担が大きく、ぜひエレベーターを設置してほしいという要望です。
階段昇降機での移動は15分から20分ほどかかるため、10分の休み時間では移動できない、貴重な友達と交流できる休み時間が移動で消えてしまう、体力がないため、階段昇降機での移動は振動などで体に負担がかかるなど、教育委員会の担当者や私も初めて具体的な実態を知りました。

金沢市教委では、現在、エレベーターの設置は新築や増築に限るとのことです。
本日、私の方から、市内の小中学校において移動困難な児童生徒への対応の実態を調査・報告してほしい、より性能の良い階段昇降機を採用できないか検討してほしいと教委に伝えました。
小中学校のエレベーター設置率の全国平均は15%、滋賀県40%。なんと、大阪府の箕面市は100%だそうです!
障害者差別解消法成立を機に、障がいのある児童生徒が学校生活を安全かつ円滑に過ごすことができるよう求めていきたいです。

福祉から就労へ―困窮者支援の最前線

2013-04-16 23:15:17 | 福祉・社会保障
Eテレ ハートネットTV 
シリーズ貧困拡大社会 <困窮者支援の最前線>    2013.4.16(火)20:00~20:30

★沖縄での福祉から就労への丁寧な取り組みが印象的でした。このような事業を金沢市でもできないものか・・・
 就労移行支援事業所クロスジョブ金沢でお聞きしたこととつながりました。

◆パーソナル・サポート・サービス(伴走型支援)
第三者の目で寄り添いながら解決していくことが大切
その人の生活・暮らしの変化に合わせて一緒に考え、寄り添う

◆パーソナル・サポートのモデル事業が3月で終了。今年度、国の新たな支援策がスタート予定
全国29か所(継続:17 縮小:9 閉鎖:3)
横浜市:「生活・しごと∞わかもの相談室」閉鎖
→約150人中受け皿のない100人については、ボランティア団体が継続

◆新たな生活困窮者支援制度
 ①包括的な相談支援制度
 ②就労準備支援事業
 ③中間就労の場の育成
 ④ハローワークと自治体との連携
 ⑤家計相談支援の強化
 ⑥家賃補助の制度化
 ⑦子ども・若者の貧困防止

◆福祉から就労へ 支援の最前線・・・沖縄県
 就職・生活支援 パーソナル・サポート・センター
 生活相談員と就労相談員がペアで相談に乗る
 <例>働く意欲を引き出すプログラムにより、就労への意欲がわく。
    清掃会社への就職を希望するが、モップを絞る足の力が弱く、会社は雇用に難色を示す。
    →相談員がホームセンターへ行き、腕の力でモップを絞る器具を探し出す。
    →就職。大変勤勉に働き、雇用先での評価が高い。
    人の特性に合わせて器具を使うことによって会社に合った人材とマッチングできる可能性が広がる
    生活保護受給から納税者へ

◆湯浅 誠
 これからの人口減少社会では、人を切り捨てる余裕などない
 困窮者、障害のある人、高齢者、女性含めた全員参加型で社会を支えていく必要がある
 そうすることによって、社会全体がハッピーになる

高齢化社会の中での「見守り」ーEテレ「団塊スタイル」

2013-04-14 23:37:33 | 福祉・社会保障
高齢化社会の中で「見守り」が重要になってきます。
Eテレ「団塊スタイル」(2013年4月12日(金)20:00~)が大変参考になりました。
金沢市も新年度事業で「地域安心生活支え合い事業」に取り組みますが、ぜひとも実効性のあるものにしたいものです。
私自身も、80歳を超えた両親が離れて暮らしているので、大変関心があります。

◆親と自分の見守り対策
◆ご近所の力で介護術
◆孤立ゼロ自治体の対策
◆親も安心!IT見守り

★知らなきゃ損 自治体の見守り
<東京足立区> 32万世帯 人口6万人 高齢化率23%
・乳酸菌飲料で見守り・・・対象者:70歳以上のひとり暮らし(緊急通報システム利用者を除く)
・お弁当で見守り・・・対象者:高齢者や食事の支度が困難な人など(利用者が全額負担)
昼に持って行ったお弁当箱が夜になっても同じ状態だったら要注意
・救急医療情報キットで見守り・・・対象者:健康上不安があり下記いずれかに該当する人
                 65歳以上のひとり暮らし、世帯全員が65歳以上、
身体障がいなど手帳を所持
・孤立ゼロプロジェクト・・・社会的に孤立しそうな人をなくそうと今年1月から条例化して施行
  条例化するまで個人情報保護の観点から住民登録の情報を懲戒や自治会などに提供できなかった
  調査対象:介護保険を利用していない70歳以上の単身世帯、75歳以上のみで構成されている世帯
<自治体の見守りサービス例>
・緊急通報システム
・配食サービス
・電話コール
・新聞販、電気会社、ガス会社などとの連携
・ゴミ収集

★離れていても安心 IT見守り
<富田林市>
・おはよう伝言板・・・携帯メールで高齢者の安否確認(NPO法人運営)
           対象:市内在住の65歳以上 登録・利用無料(通信費は実費)
           朝の安否確認、買い物代行、相談支援
見守り型:IT機器を備えたポットやガス器具などを親が使うと、離れて暮らす子どもなどに通信で知らせる・
緊急通報型:携帯型や屋内設置型などがあり、利用者が緊急事態になった時にスイッチを入れるとサポートしてくれる。
<離れて暮らす親の見守り4か条>
・「便りの無いのは良い便り」は通じない
・生活パターンを把握せよ
・親が暮らす自治体の情報収集は子どもの役目
・親の近くに暮らす親族、近所の人との連携

いざという時にあわてないためにー自助、共助、そして公助を知る

2013-04-04 23:18:20 | 福祉・社会保障
3月31日(日)ITビジネスプラザ武蔵で13:30~みずほと一緒に国会へ行こう会総会の後、14:30~標記の学習会を開催しました。
講師は元金沢市職員の浜崎 泰彦さん。浜崎さんは、この3月まで金沢市職員でしたが、早期退職され、4月からはNPO職員として新たなスタートを切られました。ノルディックウオークやラフテーヨガ(笑うヨガ)のインストラクター、行政書士、接遇インストラクターなど、さまざまなプロフィールをお持ちです。
講師は実に豊富な知識の引き出しを持ち、また、巧みな話術で参加者を引き付け、参加者にとっては、笑いの中にもいろいろ考えさせられた学習会でした。

★一人暮らしや高齢者のみの家庭で突然倒れたら・・・家の中に見やすいところに緊急連絡先を貼っておく。

★エンディングノート
 1.自分の経歴、思い出
 2.先祖のこと、家系図、家訓
 3.介護についての希望
 4.医療についての希望
 5.老人ホーム等「終の棲家」に関する希望
 6.お葬式についての希望
 7.お墓、納骨についての希望
 8.財産の記録
 9.家族や親戚、親友へのメッセージ

★施設の選び方
 ・費用の中身
 ・経営者、施設長、経営者の考え方(理念)
 ・ケアの質、スタッフの対応
 ・いつまで居られるか
 ・看取りは
 <判断のポイント>
  電話の応対(道順を尋ねる)、玄関、利用者の表情、スタッフの表情、食事時の様子・・・

★介護が必要になったら
 市役所の介護保険課、地域包括支援センター、病院の相談室、民生委員へ
 ケアマネの選定が非常に重要。ケアマネは、契約だから替えられる。

◎制度を知る、施設を知る、友達をつくる、外へ出て学び、つながる

「ふれあい工房たんと御所」で理事長の酒井 健二さんに元気をもらう

2013-02-22 23:30:52 | 福祉・社会保障
 2月22日、私の家の近くに昨年7月にオープンした「ふれあい工房たんと御所」でカレーをいただき、理事長の酒井 健二さんからいろいろお話を聞きました。
 主力メニューの「たんとカレー」は、料理人歴33年のシェフが、白山市特産の「剣崎なんば」や牛肉、リンゴ、野菜など選りすぐりの地元素材を使って3日間かけてじっくり煮込んだカレーです。おいしくて、また食べたくなります。モットーは「トッピングじゃなく、カレーで勝負させていただきます」

 店内メニューは300円、冷凍パックは250円。お持ち帰りメニューも実に豊富です。トマトカレー人参カレー、月替わりカレー(今月は金澤春菊)、能登紫芋と黒部産米粉のカレー、ミートソース、能登ポテトのクリームスープ、ミネストローネスープ、能登紫芋のクリームスープほか、いろいろあります。アレルギー対応のメニューも開発しています。

 イタリア料理店で調理師として腕を振るっていた酒井さんが交通事故で頸椎を損傷したのは35歳の時。以来、車いすの生活となりましたが、調理師としての仕事は続け、自身の店もオープンさせました。
 「働くことは生きる活力につながる。しかし、障害者には働ける場所が少ない。そのため雇用を生み出すとともに、交流を深めることもできる場をつくろう」と思い、平成20年、NPO法人「ふれあい工房たんと」を設立し、障害者の就労支援に着手しました。
 平成24年7月に御所町で、一般企業と同様の雇用契約を障害者と結ぶ「就労継続支援A型」の事業所をオープンしました。現在、スタッフは10人で、4月からはさらに10人増えるとのことです。

 酒井さんは、介護ヘルパー、ガイドヘルパー、2種免許、就労サービス管理者など、いろいろな資格を取得し、また、意欲的に新メニューを開拓されています。
 そして、親子、特に、パパと子の料理教室を開催してみたい、アレルギーのお子さんと家族がともに楽しめる献立を開発したい、金沢駅構内に店を開きたい・・・など、これからやりたいことを実に生き生きと語っていらっしゃいました。経営的にはまだまだ厳しいとのことでしたが、その旺盛なチャレンジ精神に触れ、元気をいただきました。

金澤町家Zenrin Cafeでお茶

2013-02-15 22:30:23 | 福祉・社会保障
地域の子どもや高齢者、障害者らが交流する場をつくろうと、社会福祉法人第一善隣館がカフェZenrin Cafeを12月18日にオープンさせました。2月15日、立ち寄ってみました。

地域のボランティアグループの女性4人がにぎやかにおしゃべりされていました。私は、初対面にもかかわらずいっしょにおしゃべりを。
「こんな場所があって本当にいいわあ」「近くの東京ストアが閉店することになって買い物に困るわ」「近くのお寺で朝市があるけど毎日じゃないしね」・・・買い物弱者対策は急務です。
山本「このコサージュ、新聞紙でできているんですよ」 女性「私も作っているのよ!」

金澤町家の落ち着いた雰囲気の中での展示も素敵です。
NPO法人ふれあい工房たんとが協力し、精神に障害のある方が接客しています。

金沢市は「金澤町家の保全及び活用の推進に関する条例」を4月施行予定です。
修復や改修の補助率は2分の1、住宅の限度額は400万円です。

金沢市野町1-3-22 ℡:076-259-0059
10::00~16:00(月~金)
P:泉野菅原神社境内内

GHあさひ・ホーム長 高橋和子さん主催の宿泊研修会での出会いに感謝

2012-11-15 03:49:31 | 福祉・社会保障
 11月10日(土)~11日(日)能登町柳田植物公園内にある施設で標記の研修があり、参加してきました。

 グループホームあさひは金沢市内薬師堂町にあります。ホーム長の高橋和子さんは国立金沢病院等30年余りの看護師生活の後、グループホームあさひのホーム長となり、さまざまな分野で介護についての講師を務めるなど、幅広い活動をなさっています。私は「あさひ」に3度ほどお邪魔したことがあります。「あさひ」では、「人中心」の介護実践をモットーとし、玄関は利用者がいつでも自由に出入りできるように施錠してありません。これは、認知症の方の利用施設としてはかなり驚きです。利用者の立場に立っての介護の方針が貫かれています。
 また、歯に衣着せぬ物言いと肝っ玉母さんのようなお人柄と強いリーダーシップで、介護スタッフを育てることに情熱を注いでいらっしゃいます。「人材を人財にすること」ーすなわち職員育成において内面の力を育てることを大切にし、介護者も共に楽しめる環境がよいサービスを生むという方針を実践されています。ホーム内だけでなく、毎月第4金曜日の6時半から女性センターで「和ちゃんちのつながっちょるーむ」を主宰し、介護職、看護職、医療職などケアにかかわる人たちが集い、いろいろな悩みや体験を話し合う機会を設定されています。著書「笑学考グループホームあさひの一年」北国新聞社

 私が通信やデンマーク視察報告集をお送りしたところ、デンマークの高齢者福祉について報告してくれないかとの依頼を受けました。介護などケアにかかわる方々と交流できる貴重な機会ということで、喜んでお引き受けしました。東海大学教養学部大が金人間環境学科教授・居ごこち学会会長・安原喜秀さんも講師として参加されていました。
 私と安原先生の報告・問題提起の後、夕食、そしてその後、輪になって話し合いました。職場も職種も違う人たちが20人余り参加し、自己紹介も兼ねたアイスブレイクから始まりました。「居ごこち」をキーワードに、それぞれの立場で介護などケアにかかわる体験や悩みを出し合いました。「いいケアをしたい」という参加者の思いと、高橋さんの絶妙なコーディネート(さばき方)で、仕事へのモティベーションを高めることができる非常に魅力的な時間でした。

 食堂で9時半過ぎまで話し合った後、天体望遠鏡付コテージに6人ずつ分かれて宿泊しました。あいにく小雨で天体望遠鏡で星空を見ることはできませんでしたが、とても素敵なコテージでした。そのリビングで、また話が弾み、なんと、深夜3時まで話し込んでしまいました。私としては、先の会でも、高橋さん以外は初対面にもかかわらず、以前からの知り合いのような気持ちになれたのが本当に不思議です。介護職、看護職、ケースワーカーといろいろな職種の方でしたが、仕事のこと、学校教育のこと、デンマークの社会と日本と比べて思うこと、社会全体で支え合う安心の社会保障の必要性についてなど、話題が尽きることがありませんでした。本当にいい出会いを頂き、感謝でいっぱいです。

介護職への情熱はあっても離職せざるをえないような待遇の悪さを何とかしないといけません。
人を使い捨てにするような働かせ方を改めさせなければなりません。
誰もが尊厳ある老後を送ることができることが保障されるようにしなければなりません。
壁は厚いですが、来る衆院選ではぜひ棄権しないで民意を示そうではありませんか!

デンマーク流「幸せの国」のつくりかたー銭本隆行さん出版

2012-11-15 03:37:49 | 福祉・社会保障
 4月にデンマーク視察した折に現地でコーディネート・通訳してくださった日欧文化交流学院院長の銭本隆行さんが、明石書店から標題の著書を出版されました。元新聞記者らしい大変明快で読みやすい書でおすすめです。サブタイトルは「世界でいちばん住みやすい国に学ぶ101のヒント」デンマーク視察で聞きそびれたことや、その後知りたくなったことなど、具体的に書かれており、大変重宝しています。I(アイ)女性会議発行の「女のしんぶん」に書評を依頼されたものを掲載します。

 「ゆりかごから墓場までの高福祉国家」「世界一幸福な国」といわれるデンマーク。教育・医療・介護にかかる費用は無料であり、週37時間労働、残業なし、有給休暇6週間。果たしてそんな理想郷は本当に存在するのか?高福祉の代償として税金が高いそうだが、国民は納得して受け入れているのか?そんなに手厚い社会保障で国の財政は破綻しないのか?・・・等々の疑問について、豊富な実例をもとに本書は明快に答えてくれる。
 筆者は、デンマークと日本を比べ、デンマーク人の特徴的な姿勢について次のように述べている。
たしかに制度は異なる。しかし、その制度を利用する国民の姿勢そのものに大きな違いを感じる。国民そのものが制度を支えている。ただの客体ではなく、主体なのである。自ら積極的に参加し、自分の住みやすい社会を作り上げている。世の中を変えるには、この主体性というものはとても大切だ。日本人が"主体的国民“となるためのヒントは、デンマーク人のだれもが持つ「自己決定」「連帯意識」「民主主義」という3つの姿勢である。
 デンマーク人は1時間に1回は「デモクラシー(民主主義)」という言葉を発するといわれている。デンマーク人の間に根づいた民主主義が政治を変え、人間を大切にした豊かな福祉国家を作り上げたのだろう。新自由主義に対抗する社会民主主義が具現化されている国が実在することを知り、明るい展望が開けるとともに、私たち日本人の課題を自覚させてくれる書でもある。 

高岡でデンマーク視察報告、富山の元気な女性たちに刺激を受ける

2012-09-06 00:44:45 | 福祉・社会保障
 9月2日(日)高岡駅前にあるウイング・ウイング高岡(民間・公的施設の複合ビル)の中にある高岡市男女平等推進センターでシャキット富山35主催のワークショップ「北欧に学ぶー2~世界一幸福な国デンマーク~」と題してデンマーク視察報告を行ってきました。

 「シャキット富山35」・・・真の男女平等社会の実現に向けて活動している市民グループ。創設12年。「35市町村の首長に聞く」「とやま女の政治塾」などを実施。現在「選択的夫婦別姓訴訟」「コース別雇用制度差別裁判」の支援・共闘中。

 私とこの市民グループとの出会いは、「コース別雇用制度差別裁判」の被告の本社が金沢にあり、その裁判が金沢地裁に提訴されていることから傍聴・支援活動を呼びかけられたことがきっかけです。男性数名も含めたとても問題意識が高く元気な女性たちのグループです。1時間の報告の後の話し合いの内容が実に有意義なものでした。参加者からの質問により、私が深く考えさせられるものがありました。

 たとえば、「教育・医療・介護のうち、日本ではどれが最もデンマークに近づけますか?」
 私は、はたと考え込んでしまいました。どれも日本とは比べものにならないくらい大胆な予算配分です。日本の現状からは夢物語です。その中でかろうじて可能性があるのは「教育」ではないかと思いました。大学院まで学費が無料なことは難しいけれど、子どもの権利条約の精神のような教育観へと変えることなら少しは近づけるかもしれないと思いました。子どもの声に耳を傾け、小さいころから成功体験を積み重ねることにより民主主義の主体者を育てるなど・・・

 福祉国家に至る経緯と国民の意識の変遷、労働事情、財政や経済状況についても知りたかったとアンケートにありました。
確かにこれらの点について私自身知らないことばかりでした。そして、さらに調べてみる必要があります。

このワークショップの後のカフェでも数人のメンバーと活発な話し合いがされました。
金沢に比べて富山にはどうしてこのように元気な女性が多いのだろうと思いました。
高岡市男女平等推進センターに登録している市民グループも数多くあり、大変活発に活動されています。
金沢で今年11月に開催される男女共同参画全国都市会議ではその運営を市民グループと協働で行います。
しかし、富山に比べるとその層の厚みや歴史の違いを感じてしまいます。
金沢は城下町のゆえか、飛び出たことはせず控え目をよしとする、周りに合わせる風潮が強いように感じます。
富山は「米騒動」の起こった土地柄だからかなあ・・・などと思ってしまいます。

とにかく、たくさんの刺激を受け元気をもらい、得をした気分で帰路につきました。

NPO法人クロスジョブ金沢訪問、所長の熱い思いに触れる

2012-09-05 13:20:22 | 福祉・社会保障
 9月4日、金沢駅西口(広岡3-1-25 YSビル1F ℡:076-208-3015)にあるNPO法人クロスジョブ金沢・就労移行支援事業所リエゾンを訪問しました。http://liaison501.web.fc2.com/
 所長の中山 肇さんは、私の2学年下の保育所時代からの幼なじみです。昨年の暮れ、40数年ぶりに再会した中山さんからNPO法人を立ち上げたいとの御意向を伺っていました。もっと詳しくお話を伺い、現場を見たいと思い、5月からスタートした事業所に訪問を申し出ました。
 私たちは、幼なじみとはいえ、学年も違い、お互いの存在を知っているという程度の知り合いでした。今回初めてじっくりお話する機会を得て、ほとんど2時間休みなく熱い思いを語る中山さんに内心驚きました。経営的にはまだ非常に厳しいとのことですが、この思いをぜひ軌道に乗せてほしいと思いました。

 クロスジョブ金沢は、障害者と企業を結び付けるため、自治体やハローワークなど協力機関と連携して事業を進めています。施設の主な利用者は発達障害者の方々。利用者の「働きたい」という思いに応えるため、職業訓練や個別面談、企業訪問などを実施しています。
 
 金沢駅西口、パークビルの横というとてもアクセスのいい場所にあることにまず驚きました。
 これには、中山さんの「障がい者と健常者が、街中で普通に共に生きる」との強い思いがあったからです。
 近くの金沢市企業局の食堂も利用するなど「内にこもらず外へ出る」ことを心がけているとのことです。


 中山さんは、養護学校の教員、民間企業、福祉施設で経験を積み、堺や神戸で障害者の就労支援が成功していることを知り、NPO法人立ち上げを決意したのでした。資格を持った優秀なスタッフをそろえ、サービス内容や経営状況もオープンにし市民の理解と協力を得るためにNPO法人にこだわったとのことでした。

 学校現場でも発達障害の子どもたちにどうかかわるかが大きな課題になっています。
 そして、その子たちが成長した時、就労により社会とかかわることを支援することは重要です。
 私にとって初めて知ることが多く、本当に勉強になりました。また、行政が果たすべき役割は何かなど、いろいろ考えさせられました。

「リエゾン」とはフランス語で「つながり」「架け橋」という意味です。
クロスジョブ金沢のコンセプト 「働く」への架け橋 「社会に出よう、社会で学ぼう。」