わくわく活動日記

山本ゆきこ~子どもこそ未来

「地方自治と子ども施策」シンポジウムーオープニングの平和劇に感動

2011-09-28 01:51:54 | 平和・人権
 9月18日(日)、大阪府泉南市で開催された「『地方自治と子ども施策』全国自治体シンポジウム2011」に参加して来ました。
 標記のシンポジウムは、昨年白山市で開催されました。大変充実した会であったので、今年もぜひ参加しようと思いました。
 泉南市は大阪府の南端、和歌山県境近くに位置する人口数万の小さな市です。子どもの権利条例策定予定ということで開催市となりました。

 オープニングセレモニーとして、地元の小学校の演劇クラブ(4年生~6年生)による平和劇がありました。長崎源之助原作の「大もりいっちょう」
 時代は大戦中。集団疎開した子どもたちは、食糧不足から日常的におなかをすかしている。絵の上手な子に頼んで食べたいごちそうの絵を描いてもらって、食べた気分味わおうとしている。ごちそうはいらないから「白いご飯の大盛りいっちょう」の絵を描いてほしいと頼む子がいじめられ、ひもじい思いから夜逃げ出し、足を踏み外し命を落としてしまうというストーリー。

 戦争下では飢えに悩まされ、子どもが子どもらしく生きる権利を奪われていました。あの時代でなければ、絵ではなく実際にごちそうをおなかいっぱい食べられたであろうに。現代においても世界には紛争のため幼い命がいとも簡単に奪われています。

 子どもたちの純朴で素直な演技が感動を呼んでいました。
 あの戦争から66年たった今も、私たち日本人にとっては戦争体験が語り継がれ続けています。今年発災した東日本大震災は、戦後最大の出来事としてこれからも語り継がれていくことでしょう。

 大江健三郎さんは、9月8日「講演会・さようなら原発」で次のように述べています。
「・・・私たちの国、私たち日本人は、しかし、憲法は変えなかった。戦争直後の1年半の間に決意したことは、守っている。それは、当時の日本の追い詰められた現実、被害体験と加害体験、辛かった事実、われわれを囲んでいた事実を覚えているからではないでしょうか。・・・」

 あの大戦の被害体験、加害体験の苦しみから戦争放棄の憲法が生まれ、それを変えずにいます。今回の取り返しのつかない原発災害から、これからの日本社会のありかたを展望する道を探らなければならないのではないでしょうか。
 「がんばろう日本」が偏狭なナショナリズムに利用されることの危険性を認識し、今こそ「変えよう日本」。

原発報道に見るメディアの責任

2011-09-28 01:21:51 | 環境・エネルギー
 私は、朝日、北陸中日(東京)、北国新聞3紙を定期購読している。
 新聞をはじめとするメディアがそれぞれ独自のスタンスをもつのは当然だ。
 しかし、多くの読者は、報じられている内容やその情報量に多大な影響を受けている。
 ことに原発報道については、この3紙には大きな違いがある。北陸中日は最も多くの紙面を割いている。連日のように特集を組んでいる。
 自分が参加したからではないが、9月19日の脱原発6万人集会の扱いは新聞、報道番組においてあまりにも小さいのではないかと思う。
 メディア各社もスポンサーへの配慮があるのだろう。
 権力や体制への批判精神を持ったジャーナリズム魂はどこへ行ったのか?

秋晴れの下、稲刈り体験ー収穫の秋に農家は・・・

2011-09-24 23:10:57 | 環境・エネルギー
 9月24日、牧山の休耕田での稲刈りに参加してきました。アジア・アフリカ飢餓国支援米活動の一環です。台風の影響で雨が続きましたが、今日は雨も上がり、抜けるような秋晴れの下、絶好の稲刈り日和です。雨の影響で稲がかなり倒れていました。中には、水につかったため、発芽しているモミもありました。稲刈りののちは、その場でコンバインで脱穀しました。

 その後、子どもたちとともに虫取りをしました。今年は例年にも増してたくさんバッタ類がいました。私は虫取りは大好きで、素手で20匹余り捕まえ、子どもたちにあげました。

 食・みどり・水を守るネットワークのスタッフの方が作ってくださった、焼きそば、めった汁、焼き芋を木陰で頂き、収穫の秋を満喫しました。

 農家にとっては、何より心待ちにしている収穫の秋です。台風で稲が水没したり、りんごが強風で落ちてしまったりといったニュースを聞くにつれ、農家の悲嘆はいかばかりかと思ってしまいます。

 福島の二本松市の米から基準値を超えるセシウムが検出されたとのニュースがありました。生産農家の言葉。
「汗水流して作った米がこんなことになって、残念でならない。自分たちは何ら悪いことをしていない。この先どうしたらいいかわからない。」

 本日の中日新聞の「中日春秋」より
 想像してほしい。深刻な食中毒を引き起こしたばかりのレストランの経営者が、同業者の会合で「食品衛生の高い技術を提供する」と言ったら、一体、どう思われるか。
 国連の会合の演説で野田首相は「原子力利用を模索する国々の関心に応える」と述べ、原発輸出継続の意向を表明した。

脱原発6万人集会に参加ーこのうねりを全国へ

2011-09-21 09:09:37 | 環境・エネルギー
 9月19日、東京・明治公園で開催された「さようなら原発集会」に参加してきました。当初5万人規模の予定が予定を上回る6万人の市民が集結。
 1時30分開会ということで、私は一人で12時30分に千駄ヶ谷駅のホームに降り立った。ところが、集会に向かう人があふれかえり、ホーム上を20メートル進むのに30分。会場も人、人、人で埋め尽くされ、立錐の余地なく、正面に陣取っている石川から参加の仲間の元へはたどり着けなく開会を迎えた。

 大江健三郎さん、内橋克人さん、落合恵子さん、鎌田慧さん、澤地久枝さん、山本太郎さんがそれぞれ力強くアピール。
 落合恵子さん
「ひらがなしか書けない幼い子が『ほうしゃのうこないで』と七夕の短冊に書いている。
放射性廃棄物の処理能力ももたない人間が原発を持つことの罪深さを私たちは叫んでいこう。」
 ドイツの環境団体代表のフーベルト・ヴァイガーさんの「脱原発はできるかできないかではなく、政治的にやるかやらないかの話だ」の言葉に同感。
 現地福島からもたくさんの方が参加していた。
 「ハイロアクション福島原発40年実行委員会」の武藤類子さんの無念の、そして、怒りに満ちた訴え
「この半年、逃げる、逃げない、食べる、食べない・・・。日々否応なしに決断を迫られてきた。
 半年経って鮮明になってきたことは、事実は隠される、国が国民を守らない、県民は核の実験材料にされる、莫大な放射能のゴミは残ることだ。
 私たちは静かに怒りを燃やす東北の鬼だ。福島を忘れないで欲しい。コンセントの向こう側を想像すべき。便利さや発展は差別や犠牲の上に成り立つ。
 原発を進める力が垂直にそびえる壁なら、限りなく横に広がりつながり続けることが私たちの力だ。」

 1時間の集会の後はデモ行進。出発までに待つこと1時間近く。シュプレヒコールを繰り返しながら沿道市民にアピール。原宿駅前通過の折にはたくさんの若者に会う。彼らにこの思いが届いてほしい。

 野田首相はこれから国連へ出かけて
「原発の安全性を最高水準に高める」「安全でより信頼性の高い原子力エネルギーの確保は引き続き必要だ」と演説するという。
 鎌田慧さんは「ギャンブルで負け続けているのに、まだ『安全性』と『信頼性』などどいっては、カネをつぎ込み、国民を危険にさらすようであまりにも愚かだ。」と断じている。(北陸中日新聞 9/20)同感だ。

脱原発の街頭宣伝・署名活動

2011-09-18 00:07:56 | 環境・エネルギー
 9月中旬になっても残暑が厳しい毎日です。3連休ということで、観光客もたくさん見かけましたが、あいにくの天気で少し残念です。しいのき迎賓館前の広場にはさまざまなオブジェが、市役所の内外には金沢美大の学生の作品が飾られています。この3連休は金沢ジャズストリートということで、街中のあちこちにジャズがあふれます。
 9月17日(土)、12:30~武蔵エムザ前で社民党金沢として脱原発の街頭宣伝・署名活動を行いました。朝方までの雨は小ぶりになりましたが、活動中は猛烈に蒸し暑く、汗びっしょりになりました。
 道行く人に署名を呼びかけました。比較的反応がよく、賛同してもらえる人が多かったです。
 明日、18日(日)は1時から香林坊アトリオ周辺で行います。ジャズストリートの時間帯とぶつかるので、邪魔にならないようにするつもりです。

草木染めでストールを染めました

2011-09-13 23:47:25 | 花・猫
 9月13日、議会は休会日でした。10月7日に公民館の地域サロンで草木染めを頼まれていましたので、今日は、友達と3人で試し染めをしてみました。
 新しく手に入れたコットンストールで、今の時期ならどの染め草でどの媒染剤が適当か、いろいろ試してみました。今回は、大人の人が対象でコットンストールなので、模様はシンプルでも、色合いが淡いものや渋いものを選んでみました。
 どんぐり、キンモクセイ、ねむの木、ツバキ、セイタカアワダチソウ、クズ、ビワ、ハギ、ヨモギなどをお昼頃に採取し、午後から夕日寺公民館で染めてみました。ここ数日は、運転しながらも、染め草に適当で手に入りやすい植物はないかと探していました。
 同じ木綿でも、糸や織り方やによって染まり具合が違ってきます。また、同じ植物でも季節によって色合いが違ってきます。その植物の勢いのよい時期が濃い色が出ます。夏から秋はいろいろな植物が手に入りやすい時期です。
 今回の媒染剤は鉄と銅にしました。染めた見本を表にすると、その淡いグラデーションがとても素敵で、うっとりしてしまいます。
 その見本をもとに、ストールを染めてみました。セイタカアワダチソウのみょうばん媒染のきれいなレモン色、ネムノキの銅媒染の黄色(左)、ドングリの鉄媒染のグレー(右)で染めてみました。右のストールは、むら染めを試みてみました。
 見本が出来上がった時は、夏の自由研究が仕上がったような気分でした。
 草木染めは、20年くらい前から生活科でよくやりました。何気なく見ている身の回りの樹木や雑草からこんな素敵な色が出るというのは、本当に意外な発見です。自然を生活に取り入れた先人の知恵にも感心してしまいます。
 汗だくになって雑草や木の枝を刈り集め、それをことこと煮出して染める草木染めー教員時代に戻ったような気分でとても楽しくリフレッシュしました。

HPアドレス変更、内容一部リニューアルしました!

2011-09-12 07:45:37 | お知らせ
 HPアドレスを変更をしました。(2~3か月前です。)
 http://www.yamamoto-yukiko.com/
 もちろん、「山本 ゆきこ」でも検索できます。
内容の一部もリニューアルしつつあります。ぜひアクセスしてみてください。

写真は我が家の「アメリカンブルー」です。ブルーのかわいい花をつけています。

コフネコトモ子さんのボディアートー自殺予防講演会

2011-09-11 23:54:01 | 福祉・社会保障
 本日9月11日は、アメリカの同時多発テロより10年、東日本大震災より半年という節目の日でした。いずれも、多くの「命」が奪われた事件・震災であり、追悼・鎮護の催しも行われたことでしょう。
 自殺予防週間にちなみ、本日午後2時から金沢21世紀美術館で金沢市自殺予防講演会がありました。内容は、コフネコトモ子さんのボディアートによる体現とトークショーです。
 講演の前に、このいでたちで金沢駅、香林坊でパフォーマンスをされたそうです。道行く人々はさぞ驚かれたことでしょう。でも今日の色は、金沢に合わせて控え目にしたそうです。右端は、山野市長です。
<プロフィール>
アーティスト(金沢美術工芸大学大学院博士後期課程在籍)
第14回岡本太郎現代芸術賞入選。
自死遺族としての体験をアートに昇華させ、ボディアートに込める思いは「歓び」と「つながり」。感動の瞬間、魂の震えを体現し世界各地で活躍する、今、最も注目される若手アーティストの一人。

★手にしたチラシの写真は、体中を原色の模様でペンティングした女性がパプアニューギニアの原住民の中で踊っているものでした。どうして、これが自殺予防と結び付くのかよくわからないままに参加しました。

 コフネコさんが、ボディアートという表現方法に行きつくまでの経緯について、大変リアルにご自身の内面について話されました。
 大学1,2年の頃、過食症という摂食障害に陥り、断食道場に入る。その中で、欠点も含めて丸ごと自分を受け入れられるようになった。結構がんばっている自分はかわいいのではないかと思えるようになった。また、アフリカンダンスを始めることにより、ダンスペインティングという表現方法に至る。自殺未遂願望があることもあった。

 「丸ごと自分を受け入れられた」ことから、新たな生きるエネルギー、創作エネルギーが生まれたのではないかと思います。私自身のことを考えてみても、人と比べて「自分はまだだめだ。自分は価値のない人間ではないか。」と、否定的な感情に陥ることがしばしばあります。そして、そういうときは、活動へのエネルギーも持てないでいます。
 現在の競争社会の中で、大人も子どもも自己肯定感が低くなっているといわれています。競争、比較ばかりでなく、存在そのものを肯定するまなざしが必要ではないかと思います。そして、それが自分だけの力で難しい時は、寄り添い、サポートする他人との「つながり」が大切なのでしょう。

 講演会の後、今までの活動をまとめた40分程度のDVDを見ました。大変危険で外務省も渡航を止めるようなパプアニューギニアへカメラマンの女性と2人で出かけるそのたくましさ(無鉄砲さ?)は、摂食障害に苦しんだという体験からは想像できないことでした。現地の部族の中へ入り、ともに音楽に合わせて踊る様子はほとんど現地に溶け込んでいて何の違和感もありませんでした。現地での交渉がうまくいかない、飛行機が飛ばない、治安が悪い、現金が足りない、水と飴しか口にできない・・・
 そこまでして10時間近くかけボディアートし、現地の部族とともに踊りたい・・・
 このエネルギーは何なのか?! やっぱりアーティストは普通の人間には考えつかないことをやってしまうのかとも思ってしまいました。

 <自殺の現状から>
 全国では年間三万人超え、1日に80人が自殺している。
 金沢市では、年間90人前の自殺者がある。 
 男性の自殺者数は女性の2.5倍。自殺未遂は、20~30代の女性に多い。
 20~30代の死因の1位が自殺である。金沢では、自殺者に占める20歳代の割合が高い。
 自殺は、そのサインに早めに気づき、その人に寄り添うことで予防できる。

久しぶりに質問を休みます。

2011-09-09 23:46:57 | 市議会
 8日に9月議会が開会しました。今回は質問に立たないことになりました。この5月から8人会派となり、交代で質問に立つことになりました。
 いつも開会日前後は質問作りに忙殺されていたので、やや拍子抜けの感もあります。今日の12時が発言通告なので、翌日までに原稿を仕上げるために、いつもほとんど徹夜していました。
 1期4年間で12回の議会中休んだのは3回で、1期議員の中では最多でした。たまたま少数会派だったので、登板機会が多かったわけですが。この2年間は8回連続質問に立ちましたが、質問項目を見つけだすことに四苦八苦していました。特に今年の3月は、選挙で忙しかったため、また、それにもまして、6月は選挙後1カ月で十分調査や視察をすることができなかったので、苦しかったです。

 7月以降は視察や学習会に出かけ、少しばかり蓄えができました。
 関心の中心はやはり、東日本大震災についてです。
・金沢市としての原子力防災のあり方は?
・地域の防災計画における要支援者対策は?
・福島から金沢へ避難している人への支援体制は十分か?
・特に子どもたちの心のケアは?
・食品の放射能汚染測定体制は十分か?
・給食の食材は安全か?
・被災地の子どもの野外活動受け入れは、期間・規模とも小さすぎないか?
・防災における女性の視点がもっと必要ではないか?

・再生可能エネルギー導入について
 間伐材を使った木質ペレットの導入については、販路を確保する必要がある。
 費用対効果の壁があるが、導入をさらに加速できないか?

 自分の関心をもとに議場での論議を見守りたいと思います。
 毎回欠かさず質問に立つ方に対して、心より尊敬申し上げます。
 少し時間があったので、HPの議会報告を更新しました。もうしばらくでアップできますので、ご覧ください。

教育の独立性を侵害する「大阪維新の会・教育基本条例案」

2011-09-09 11:52:43 | 教育
 8月23日付け朝日新聞より抜粋
 大阪府の橋下知事が率いる地域政党「大阪維新の会」は8月22日、大阪府・市の9月議会に、教育行政への政治関与を明記した「教育基本条例案」と、職務命令違反をした職員や組織再編に伴う過剰となった職員を分限免職にできる「職員基本条例案」をそれぞれ提出すると発表した。

 教育基本条例案は前文で教育行政の中で「政治が適切に役割を果たす」と明記。
 知事や市長が学校が実現すべき教育目標を設定し、教育委員が「目標を実現する責務を果たさない場合」は罷免できると定めた。また、校長に幅広い裁量権や予算要求権を認め、教職員には「校長の職務命令、経営方針に服す」ことを義務付けた。

 橋下知事の「政治主導」への思いは、2008年、全国学力調査の市町村別結果をめぐる「紛争」で表れた。
 橋下氏は学力向上につなげる一環として府内の各市町村教委に対しテスト結果の公表を求めた。しかし、一部の教委は「過度な競争をあおる」などと反対。府教委は市町村の判断にかかわらず公開したが、橋下氏は、自治体トップの意向が教委には通用しないことを知った。教委に幅広い裁量権があるからだ。
 教育の政治的中立性が強調されすぎ、政治の意思が反映していないー教育基本条例には、橋下氏のそんな思いが込められている。

★教育が政治に利用され、戦争に加担してしまったとの強い反省から、戦後制定された教育基本法には「教育の政治からの独立」が謳われています。その精神をないがしろにするこの条例案は、決して認めることができません。しかし、残念なことに、維新の会は議会の多数を占めているため、条例案が可決することが予想されます。

 「教育目標を実現する責務を果たさない」とは、どういうことをさすのでしょうか?
 学力テストの点数を上げる、大学への進学率を上げる、中退者の多い高校は統廃合するなど、競争原理主義にもとづく子ども不在の教育に陥ることが十分予想されます。数字のみを重視すると、数字では測れない取り組みが顧みられなくなります。教育行政は、子どもが育つ上での条件整備にこそ力を注ぐべきです。