側対歩という言葉をお聞きになったことがありますか?馬の走り方で同じ側の前足と後足を同時に出す走り方のことを側対歩、トルコ語ではRAHVANと言うそうです。RAHVAN競馬がエーゲ地方で毎週行われていると言う情報をキャッチ、たまたまフラワーフェスティバルの帰りにTORBALI(トルバル)のKARAKOYU(カラ村)で行われている競馬に行ったのが4月28日のこと。
人間が戦うYAGLI GURES(オイルレスリング)もラクダが戦うDEVE GURESI(ラクダ相撲)も今まで何度か興奮して観戦してきましたが、RAHVAN AT YARISI(側対歩競馬)はこれまたのどかななんとも気持ちのいいものでした。スケジュールを調べると5日にはイズミル市内のBORNOVA(ボルノヴァ)でも行われるではありませんか。2週続けて競馬観戦。イズミルの街中にもこんなに広大な空き地があるんです。
RAHVAN競馬はトルコ全土で行われていますが、残念なことにそれほど広く知られてはいないようです。YAGLI GURES(オイルレスリング)もDEVE GURESI(ラクダ相撲)もものすごい人ごみで近寄れなかったので、この広々としたところで馬を間近に見ながら好きなところで写真が写せるのもRAHVAN競馬の魅力でした。
子供もわらわらと・・・。
RAHVAN競馬で馬は全速力では走りません。歩きと走りの中間ぐらい、上下動の少ない走り方なので馬に乗っている人は「RAHVAN馬の上ではコーヒーを飲んでも一滴たりともこぼれない」と言うそうです。この競争で重要なのは賞金ではなく名誉、名声とともに与えられるトルコ国旗なのだとか(トルコ人らしい・・・)。
RAHVAN競馬の馬を育てることは簡単なことではなく、「子馬を買ってきてRAHVAN馬でも育てようか」と言って出来るものではないのだとか。両親がRAHVAN走りが出来る血筋も重要で教育をして最初にRAHVAN走りが出来た時の馬主の喜びと誇りは大変なものだそうです。
指揮者のおじさんはかなりのご高齢
左のマイクのおじさんがお祈りを先導
大会は黙祷とトルコ国歌斉唱、続いてお祈りで始まります。11時開会予定でしたが、始まったのは13時過ぎていたような・・・。それからがまた長い長い。参加馬主を集めてくじを引いて出走順を決めたり、騎手を集めてなにやら競技の説明があったり、それもぱっぱと集まらない!その間馬たちは馬場を行ったり来たり、走ったり、草を食んだり、休憩したり・・・。
食べ物の屋台も少なく、売っているのは馬グッズばかり、それでも馬を見ていると退屈しません。馬の動きや乗っている人との関係を見ているとだんだん強そうな馬と、そうでない馬もわかってくるものです。
鞍もなしに逃げ出して逮捕?
競技のルールはそれほどなさそうですが、走っている間にRAHVAN走りをしなかったり、態度が悪いと?注意を受けます。その注意が3回になるといくら1等でゴールしても失格。BORNOVA会場では164頭もの馬が参加したそうです。賞金はたいしたことないけれど街中なので観客が集まるからと、参加馬も多いのだそうです。
ところで、日本でも江戸時代くらいまでは上下動が少ないと言うことから流鏑馬に残るように側対歩が重宝していたそうです。人間も飛脚の走り方のようになんと明治時代くらいまで同じ方向の手と足を同時に出す歩き方をしていたとも言われるそうです。明治時代になって西洋から左右の手足を別々に出して腰をねじる歩き方、走り方が推奨されるようになったのだそうです。
予選1位通過
まだ子馬ですが美しかった
学校で行進をする時、緊張して同じ方向の手と足が出る子がいませんでしたか?
会場の水溜りに座りこんで気持ちよさそう~
☆現在のイズミル☆
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他のも色々観てみました。ズルナとダウルっていうんですね。
バチの形もおもしろいし、左手の細いバチので鳴らすとこれまたいい音ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=NCIaLnTnfnY
どんな音が鳴るのか興味津々です。
冒険の一夜・・・気になります。気を付けてくださいね。
連絡先全く変わっていません。スマホメール同じです。
ベシクタシュでの爆発の様子がネットに流れていますし、警察車両がデモの人を曳く様子も出ています。
イスラム色の強い首相への反発もあるようですが、過激なデモと警察との衝突が広がりませんように。
何時巻き込まれないとも限りません。どうか、気をつけてね。
馬・・・飼うものだとは思っていませんでした。でも厩舎つきでくれるなら飼いますよ。
トルコの人達は、馬を家族同様に飼っている方が多いんですね。広い敷地と家があるのだと羨ましいです。
yukacanさんは、馬は飼ってみたくないですか?
奥深い文化ですねえ。
イズミルも東京みたいにだんだん外へ広がっていったのでしょうね。土地はたくさんあるようなのに学校の校庭が猫の額ほどなのには納得できません。
ラクダよりも馬のほうが見飽きませんね。動きもきれいだし。
Kakoさんはまたトルコにいらしたことがなかったのですね。ぜひぜひいらしてくださいね。
イズミルは大都市というイメージあがありますが、このような広い環境があるのですね。
全く違うところみたい。興味深いです。
動物好きですから、なかなか始まらなくても(ですよね笑)
私も馬を見て、退屈しないかも、です。
観光スポットのトルコも、美しく絶対見てみたいですが、地元の人々と触れ合えるお祭りみたいなものも楽しそう。
ますます、トルコに、行きたくなりました。
開始時間、遅れるのは当然だから11時半に家を出たんだけど、それでもまだ始まっていないからすごいよね。私も江戸時代、明治時代にすごく興味あり。タイムトリップしてみたい。
開始時間か遅れる、みんなのんびりー
笑ってしまいましたトルコらしいなぁって。
日本も江戸時代まで手足同時に出す?のがあったのなんて勉強になります。っていうか、江戸時代までの日本って色々な面で今と違って(混浴やお歯黒をはじめ。)興味深いです。