筑後川の大石堰を訪ねた。
筑後川が大分県から福岡県に流れ出てまもなく、川の中に沈められた石の堰で水が満々と湛えられているところがある。
昭和28年の大水害後改修されているが、かつて江戸時代のはじめ、水不足の自分たちの田んぼに筑後川から水を引こうと命がけで堰を造り、用水路を掘った人たちがいた。
自分たちの財産と命を投げ出し、用水路建設に賭けた5人の庄屋、その功績を称える水神社が大石堰の取水口の傍らにある。
ご先祖たちの血と汗がこもった尊い遺跡。地元の尊敬を集めている。
アフガニスタンで住民のために井戸を掘り、砂漠に用水路を建設した医師、中村哲さんは大石堰の下流にある山田堰にその工法などのヒントを得たと話している。
滔々と筑後川の水が平野に向けて流れていく。
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