浜野巌治


博多湾の浜辺に住む頑固ジジイです。

卯の花の匂う垣根

2006年06月06日 | 日記・エッセイ・コラム

151_5111 「卯の花の匂う垣根に、ホトトギス早も来鳴きて、しのび音もらす、夏は来ぬ…」

爽やかな風に吹かれると、この歌が口に出る。そうだ、ウノハナの匂う垣根がどこかにあったなあ!お隣の戸建て住宅の間を自転車でゆっくり走る。

151_5113 ところが、見つからない。いつだったか?どこだったか?

そうそう、運動会の朝だった。「ああ、こんなところにウノハナが咲いている!」そう思ったけど、運動会へ急いだ。

ウノハナは小学生の通学路の傍にあった。あれから1週間がたった、さすがにウノハナは花が終わりかけていて、萎れた花も見える。純白ではない、だが、爽やかな白、卯の花(ウノハナ)はウツギともいう。空木(ウツギ)と呼ぶのは木の芯が中空になっているからだ。

ウノハナが咲くころになると、ホトトギスが鳴く季節、南の国から渡ってきたかな?夜明けにキョキョキョ…とけたたましく鳴く鳥。ハヤモキナキテ?国文科のかなちゃんには理解できるね。

ホトトギスの仲間「カッコウ」の声をあなたに一度聞かせたい!阿蘇やくじゅうの高原に行くと「カッコウ!カッコウ!」と自分の名前を高らかに叫んでいる。その声はのどかで、心をやさしく包み込む。いまごろミヤマキリシマも山肌をピンクに染め上げているだろう。


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