能古島へ行く。渡船もバスも行楽を楽しもうという人たちでいっぱい。
ほぼ満員のバス。右に揺れ左に揺れながら島の坂道を登って行く。
隣りに若い夫婦と二人の子ども、3歳くらいの男の子はパパのジーンズのポケットがつり革。5歳くらいの女の子はママの足を両手で捕まえて倒れないようにしている。そのママはパパの腰に手を回し、しっかりつかまっている。パパは4人の家族を支えるために両手でつり革を握っている。若い丸い顔のママは、時おりパパの顔を見上げて微笑む。
みどりの夏みかんが窓をかすめる。コスモスも道端に揺れている。ママの手がマブシイ!パパを信頼し、パパと愛し合っているのがわかる。揺れるバスも4人の家族には楽しい乗り物だろう。
バスを降りる。爽やかな風が吹く。
つれあいのプールのお仲間。私はボデーガード。
アイランドフェスタだそうな。
コスモスは少しずつ花の季節がずれるように植えられている。秋桜!なんど見ても美しい。
あどけない地蔵さまの表情が、
心をなごませてくれる。
ここから一人、能古島を歩く。
作家、壇一雄の句碑がある。
「もがり笛、いく夜もがらせ 花に逢わん」
壇一雄の旧宅から福岡市の町が望見できる。
いま、渡船が港を出ていく。
壇もこの光景をみていたのだろう。
帰りの渡船の中、ママといっしょの子どもは嬉しそう。
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