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活元運動をお勧めする、整体師のブログです

体は自然の一部であり、季節ごとに特徴があり、調整点が異なります。

悪い奴だけど、大恩人

2019-10-05 23:45:54 | サポート&パートナー
Wの事は、もう随分時が経った今でも、たまに思い出します。

『世の中にこんな人間がいるのか?! ほんとにとんでもない奴だ!』と思いました。
今風に言えば、「ありえない!」というところです。

午前中指圧学校に通い、午後の時間は空けておきたかったので、夕方から深夜にかけての仕事を選びました。

指圧学校に通う生徒なら、普通働くところは治療院のようなところです。
しかし私は、国家資格を取らないうちに、治療の仕事でお金を受け取ることに抵抗がありましたし、何よりもっといろんな世界を見ておきたいと思ったので、飲食業を選びました。
それで、下宿の近くにあった、高田馬場の深夜まで営業しているレストランで働きました。
ペアで2〜3度来たお客さんの男性に、「近くに僕のお店があるんだけど、1度来てくださいよ」みたいに誘われました。
ペアの女性は、のちにある会社の社長夫人だと分かりました。つまり人妻です。

それほど離れていないところにあったお店は、男性がオーナーではなく、彼は店長でした。

用件は、銀座の博品館ビルに新しくオープンする“フラメンコレストラン&バー”のオープンスタッフになりませんかという誘いでした。

今働いているお店は気に入っていますし、銀座に勤めを変えると、下宿も変わらなければなりません。
しかし、自分からはまず入ってはいかない新しい世界に興味津々の私は、移る決断をしました。

博品館ビルの7階か8階にあったその店は、「エル・ヒラソル」という名前で、スペイン語で“ひまわり”の意味でした( エルは、冠詞のthe )。

入り口側がレストランで、フラメンコの舞台がしつらえてありました。
マジックミラーの向こう側はバーになっており、バーの側からレストランは見えますが、レストランからバーは見えないようになっていました。
さらにカーテンが引いてありましたが、ショータイムにはカーテンが開いてバーのお客さんからもショーが見える仕組みでした。

銀座での新しい仕事は、いろんな意味で勉強になりましたし、個性あふれる人たちにも会えました。
日本で初めて(?)バーを開き、日本ホテルレストラン協会の会長をしていたこともある、銀座の名士・渡辺綱太郎先生に出会えたのは、このお店です。
また今では“マティーニの神様”として、業界では知らない人のいない、バーテンダーの毛利さんに出会えたのも、この「エル・ヒラソル」でした。
またバーには、黒い色でキメた上品な感じの衣装のバニーガールが何人かいて、この衣装を私は気に入っていました。

しかし給料は、Wが約束した金額よりも少ないものでした。
自分の店ではないのに「僕の店」と言ったり、給料が少なかったりと、その後次第に、Wに不信感を持つようになりました。
「悪徳マネージャー」というのが、皆がつけた彼の代名詞でした。

オーナーは銀座の他の処にも店を持っており、そこでは学生が3人くらい働いていましたまが、わりと近くにあったので、給料はフラメンコのお店で受け取っていました。

ある時お店の受付にあるくず入れに、茶封筒が3つ位突っ込んであるのを、スペイン語が堪能な受付のアケミさんが見つけました。
その中に給料明細書が入っており、驚くべきことが明らかになりました。

学生が働いた時間を、Wがすべて2倍に水増しして本社に請求して、余分に支払われたお金を皆自分の懐に入れて、学生にはお金だけを渡して、明細書は封筒に入れたまま捨てていたのです。

コトが発覚して、Wがどうするかと思ったら、皆を集めてこう言いました。
「おいっみんな、俺がすぐにばれるような悪いことをすると思うか?!」
この頃には皆Wの人となりを知っていたので、何があってもくっついていた2人を除いては、皆心の中で、『はあぃ、思います!』と、心の中で答えていたと思います。
Wは続けて言いました。
「実は俺は、この店を良くするために、あるアイディアを持っている。しかしそれを実現するためには、お金がいるんだよ。この件で本社に掛け合っていたら、(了解を得て、お金を出してもらうまで)いつまで時間がかかるかわかったもんじゃない。それで非常手段として、こういう(会社を騙して、お金を得る)ことをしたというわけだ」

ふざけた話です!
誰も納得しないこんな言い訳をして、「じゃあ解散」
その後、このお金を使って、Wがお店のために何かをしたという事は、もちろんありません。

いちいち書いていたらとても終わらない、嘘や悪事の数々。
茶封筒の件に限らず、すぐにばれるような嘘をつくし、ばれるような悪事を働くのです。

Wとは、( 私だけではないのですが )次第に火花が散る毎日になりましたが、半年くらい経ったある日、毛利さんに「おいっ、新造。俺の知っている、赤坂の店でコックをやっている奴が、ホールの人間が欲しいって云ってる。 お前行かないか?」と尋ねられました。
私はすぐに面接を受けることにして、今度は赤坂の、やはり深夜営業をしているレストランに移りました。
このお店「ペルソナ」には、1年間お世話になりました。
ここには銀座で飲んだお客さんが、ホステスさんを連れてきてくれました。
また、お店を手伝ってくれるホステスさんもいました。
銀座にも1人そういう人がいて、そんな人達との会話で、業界の様子が少しわかりました。

私はもともと子供が好きで、1番楽しかったのは学習塾の講師をしていた時ですが、こういう夜の業界は、自分では面接に行かなかったと思いますし、成り行きで入ったこの世界でいろんな経験ができた事は、自分にとって貴重な財産です。

赤坂のマスターは、ある時「新造君、きみっ女性に興味ないんだろ」と言って、オカマバーに連れて行ってくれました。
私は別に女性に興味がないわけではなく、自分ではごく普通だと思っているのですが、でもおかげで、自分では絶対に行かないだろうそんなお店に連れて行ってもらうことができました。
女性に興味がないと言えば、毛利さんにも「新造、お前って本当に女っ気がないなぁ」と言われました。
そう云われれば確かにそうで、返す言葉がありませんが…

Wは、人間としては、確かにある意味最低な奴でした。
でも、私はWのお陰で、銀座や赤坂という、自分では決して飛び込まなかっただろう異質な夜の世界を知ることができ、また渡辺綱太郎先生や毛利さんに会うことができました。
Wが声をかけてくれなかったら、指圧学校の2年間は、高田馬場のお店で働き通しただろうと思います。

Wはとんでもない奴でしたが、間違いなく私の恩人であり、いまでも感謝しています。

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「あんな奴!」が変わるとき

2019-10-03 19:01:17 | サポート&パートナー
「全ての人は見込み客である」というのは、確かにそうでしょうし、そういう意識を持って人に接することはとても大切なことだと思います。

しかし、人というものはやはり相性というものがあり、また生理的に合う合わないというのもあります。
それは常にある感覚であり感情ですから、それを押し殺して物事を推し進めたり、そういう相手と付き合って行くのは、どだい無理な話です。

さらに、こういう人とだけはお付き合いしたくないとか、自分にとってこの点は絶対に譲れない、などというものもあると思います。

たとえそれなりの利益が見込めるとしても、ストレスが大きすぎます。
“ご縁がなかった”と諦めた方が良さそうです。

こんな分かり切ったことをなぜ云うのかと、お叱りを受けそうですが、一つの出来事がきっかけで、相手に対する見方が大きく変わることがあり、そうするとその後の展開は当然変わってきます。

今すぐに思い出す出来事が一つあり、それは小学校5〜6年生の時、地元のボーイスカウトに所属していたときのことです。
なぜそうだったのかは思い出せませんが、とても好きになどなれなく、尊敬もしていなかった先輩がいました。
3つか4つ、年上だったと思います。
意地悪をされた記憶はありませんが、態度が横柄だったのか、あるいは冷たいと感じる人だったのか、よく分かりませんが。

ある時キャンプでテント泊りの時、テントの周りに溝を掘る作業を任され、掘り始めました。

ずっと雨が降っていなかったのでしょう。その土はとても硬く、スコップを強く当てても、あるいは打ちおろしても、少ししか掘れず、力持ちだと自負している自分も、掘る溝の長さを考えると憂鬱になりました。
それでもとにかく力いっぱいスコップを土に当て、少しずつ掘りながら、時折ため息をついていました。

その時です。件(くだん)の先輩が「そのスコップ、貸してみろ」みたいに言って、私からスコップをとって掘り始めたのです。

その早いこと!!
その先輩がスコップを打ちおろすごとに、溝は深く掘れ、そしてどんどん溝は伸びていきます!

『スゴい!!』
私は圧倒され、心から尊敬しました。
こちらから頼んだわけでもないのに、見かねて代わってくれ、作業をしてくれたのです。

その人に対する印象が、全く別のものになった瞬間でした。
その人を見るたびに、感謝の念と尊敬の念が湧き上がりました。

当たり前のことですが、人というものはいろんな面を持っており、必ず何か優れた持ち味があり、また好感の持てる一面があるものです。
それを探す努力を怠らなければ、好きな人の数はどんどん増えて、言い換えれば、見込み客の数は増えるというわけです。

自分が大嫌いな人のことを、「自分はあの人が好きだし、尊敬しています」と言う人がいたら、どんなところが好きで、また尊敬できるのかを、ぜひ聞いてみるべきです。

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選ばれるには選ばれるわけがある

2019-09-30 17:33:36 | サポート&パートナー
TVの「情熱大陸」で、浅草の洋食屋さんが取り上げられていました。
祖父の時代から代々続いているらしく、創業
から80年になるそうですが、兄弟2人と他の家族で切り盛りしています。
情熱大陸に取り上げられるほどだから、きっと特別な何かがあるのだろうと思いましたが、やはり選ばれる理由がありました。

まず、ラードを自家製というのに驚きました。
「( 買ったラードを使うと )美味しくないって(この店を始めた)お爺ちゃんが言ってたんですよ」とのことですが、手間のかかることです。
然しできた油を見せてもらうと、透き通っていて、オタマですくって落とすところを見ても、あっさりしてしつこくない感じです。
人気メニューの1つのカニクリームコロッケの、独特のまろやかさと甘みを引き出しているそうですが、どんな味か試してみたいものです。
「こんな面倒なことをやっているところは、他にないでしょう」と言っていましたが、少しでも美味しいものを作りたいという意気込みを感じました。
またデミグラスソースは3日間煮込み、いろいろ手を加えて仕上がるまでにに2週間かかるそうです。
お店の1番の人気メニューはオムライスだそうですが、たっぷりかかったデミグラスソースは、一度味見したい気がします。
この、“他所ではやらない手間をかける”というのが、この店の持ち味であり強みであり、他所が真似できないところです。
「浅草寺の裏にあるこんなお店にも、数年前から外人のお客さんが増えてきたんですよ」と言っていましたが、ランチタイムは一見のお客さん。そして晩は、近所の馴染みのお客さんが多いそうです。

四代目候補の男のお子さんも店を手伝っているようですが、デフレが続くこんな不況下でも、生き残っていくための1つのヒントを、教えてもらった番組でもありました。

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“人のためになりたい”という人は多い

2019-09-28 14:11:01 | サポート&パートナー
お金にまつわるトラブルや人間関係のもつれなど、世の中に争い事は耐えませんが、そういった当事者も含めて、(“人のためになりたい”と思い、また行動している人は結構多いと思います。

身近な人を始めとして自分に縁のある人、又いま目の前にいる人を、『少しでも喜ばせてあげたい』と思うのが人情でしょうし、また普通の感情でしょう。

世の中には不安や不満、悲しみや怒りや恨み等、負の要素が溢れていますが、同時にまた善意にも溢れていると思います。

そしてまた“痛みを知る”人の中には、何を勘違いしたのか横柄になる人も確かにいますが、多くの は、謙虚で感謝の気持ちを持って生きているように思います。

TVの「ドキュメント72時間」で、ある洗車場を三日間取材していましたが、洗車をしながらインタビューに答えていた25歳の男性は、1年前に転職して、今は首都高速道路のパトロール隊員だそうですが、岩手も襲った3·.11の津波で、同級生や担任の先生を亡くしたそうです。
自分はすぐに山に駆け上って無事だったそうですが、しばらくは自然に出てくる涙が止まらなかったそうです。
「俺は岩手出身で、高校の時に( 3·11の )震災を経験したんですよ。それで人の為に、何か仕事できないかなっていうことで…まぁずっとそれが頭から離れなくて( 1年前に転職しました )…。まぁやっぱり、人の役に立てるっていうのはいいことですよね。高速道路って、危険なところじゃないですか…100キロとかで車が走っているところに、ぽつんと車が止まってたら危ないじゃないですか。そんときに声をかけて「ありがとう」とか言ってもらえればもう、あぁやりがいのある仕事だよなって…」

また別の洗車をしていた中年の男性は、弟さんの腎臓を移植手術でもらって、元気になった人です。
仲の良かった2歳年下の弟さんに、何度も「自分の腎臓を使ってくれ」と言われたそうですが、ずっと断り続けて透析を続けていたそうです。
でもある時、弟さんの好意に甘えることにしたのです。
「こんだけ言ってくれるんなら、オレも…貰って生かされようっていう気になりましたね」と語っていました。
「涙流して、ありがとうしかないよね」と、その男性は言っていましたが、弟さんへの感謝と、元気に生きていられるということへの感謝を口にしていました。

「死を見つめて生きる者は、人生に対して誠実である」とは、野口整体の野口晴哉(はるちか)氏の言葉ですが、誠に常に死を見つめて生きるなら、余計な欲や横柄な気持ちは持たないと思います。
与えられた時間を生かすよう、日々真剣に生きたいものです。
そうして向こうの世界に帰って行くとき、『自分が生まれてきて、少しは世のため人のためになれたかな』と思えるような、そんな生き方をしたいものです。
誰しもそうでしょうが。

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独立に向けて

2019-09-28 09:36:48 | サポート&パートナー
ご主人が建築設計の仕事で独立を考えていると言う、歯科衛生士さん。
「今借りているところは住居専用で、事務所として使うのはダメなんですよね。住居兼事務所として使える少し広めの部屋と、あとペットも飼いたいのだけど、「そんな物件って、なかなかありませんよね…」と悲観的でした。

そんな事はありません!
実際検索してみると、“ペットは相談に応じます”という物件は結構多いし、私が仕事部屋に借りている部屋も、本来は住居専用ですが、最初から仕事に使いたい旨を話して、了解を得られました。

事務所としての使用は不可というのは、多分法律上の問題で、大家さんの都合で退去してほしいときに、保証として多めの金額を払わなければいけないとか、その辺りの問題だと思います。
私の場合は、口頭でそういう事は無しということでお互いが了解し、契約書の内容も、普通に住居として借りるときの文言になっています。

話が最初に戻りますが、もう一つの問題は、ご主人が独立した後の仕事の確保です。
つまり、よく云う集客の問題です。

この点は、ご自分の持ち味をどうアピールするかが大事になってきますが、集客に苦労している同業者を尻目に、たくさんの新規顧客を獲得している人たちが、共通して行なっていることを、参考にすべきです。

実際私も整体では、“野口整体”や“活元運動”というキーワードで、結構問い合わせを頂き、来訪してもらっていますし、「活元運動の動画がたくさん載っていますね」という言葉も、結構頂戴しています。

まずは、お金をかけずに出来ることから始めることです。

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