活元運動をお勧めする、整体師のブログです

体は自然の一部であり、季節ごとに特徴があり、調整点が異なります。

何故危機感を煽るのか?

2008-01-17 13:54:39 | 日記・エッセイ・コラム
 昨日TVを付けると、NHKでインフルエンザの感染に関する番組
を放映していたが、殊更に危険性を強調し、危機感を煽るものの
様に感じられた。
 まるでペストかエボラ出血熱の如きである。

 新型、新型と騒いでいたが、インフルエンザウイルスが常に変形
を繰り返していることは専門家の常識だし、よって有効なワクチン
など出来るわけがない。

 然し不思議なのは、一体我々人間の体に備わった抵抗力や自然
治癒力をどう考えているのだろうか?
 まるでそんなものは無いとでも思っているような対処、報道の仕方
である。

 思い出せば随分前に小さな“毒蜘蛛”が日本中を騒がせ、家の周
りや墓石までも“捜索”の対象になったが、結局一件の被害も報道
されないまま、いつの間にか忘れられてしまった。

 ダイオキシンにしろ環境ホルモンにしろ、とにかく報道は大袈裟で
ある。
 殊更に騒ぐ様は滑稽でさえある。

 (元国立公衆衛生院・疫学部感染症室長の)母里 啓子さんの云
われる如く、風邪と同じ様に対処すれば良いのである。
(私は、相談を受けると「(特に様態がひどくない限り)体を温かくし
て、外の風に当てないように。又水分の補給に気をつける様に…」と
助言している)


報道機関も、もっと勉強して、正しい知識を持って冷静な報道をして
欲しい。 


“味”を超えたもの

2008-01-11 16:44:57 | 体の変化
 NHKのプロフェッショナルで、最近三ツ星に認定された「二郎鮨」
が紹介された。

 「二郎鮨」を訪ねたフランスの有名三ツ星シェフ“ジョエル・ロブショ
ン”のことを、小野二郎さんは、「あんな味に敏感な人はいません。 
日本人もあの敏感さを見習わないといけません」を云った。

 その“ジョエル・ロブション”が、二郎さんの鮨を口に運びながらイ
ンタビュアーに語った言葉は、「(私は)二郎さんの鮨の、清らかさ
 純粋さが好きです」であった。

 味覚は決して甘さ・辛さ・酸味等々の表面的なものだけではない。
 その奥にある料理する人の感情や思い、更には人柄までも、感じ
る人は感じるのである。 流石は“ジョエル・ロブション”である!

 思い出せば恩師高野亨先生は、脳梗塞の後遺症が残る府中の
鮨職人Aさんが持参する鮨を口にした後、(本人に会う前に)その
体の回復具合を指摘しておられた。

 感覚の世界は素晴らしいもので、修行を重ね心を磨けば、常人
が感じられないものを感じることが出来る様になる。

 命ある限り精進したいものである。


体を“読む”

2008-01-08 00:40:45 | 体の変化
 “体を読む”ことの第一歩は、むろん観察である。

 電車の中などで向かいに座っている人の、体型や顔付き、又姿勢
と力の入り具合などで、体癖や状態を読み取るのが先ず第一の観
察になる。
 操法のときは、歩いてきて座り、そしてお辞儀をするその動作から
、重心や特徴を観ていく。

 次に背中に触れて更に細かく観察していくが、脊椎の一つひとつ
の状態を確かめ、又感じ取ってゆく。
 気の通りや呼吸の長短、左右の動作の違い等、出来るだけ多くの
情報を読み取らねばならない。

 整体を受ける相手はこちらに任せてくれるのだから、礼を持って臨
み、一期一会の精神で相対すのは当然である。

 特徴を掴み、出来るだけ焦点を追い求め、今の脊椎の状態が何故
そうなったのかを探っていきながら、それが何を表し訴えているのか
を理論と勘と経験で突きとめていく。

 整体操法を受けてくれた相手が、今日はどんな特徴があり、又そ
れに対して自分が何を成し得たのかを必ず確認しておく。


 その過程で学ばせて貰ったことに感謝しつつ、得たものを次に生か
すべく己の経験の中に組み込んでいく。

 自分の心が澄んでいる程、感覚が豊かで鋭い程、経験を積み重ね
るほどに、操法を通して相手にお返しするものが良質で豊かになる。 
 己も又一歩前進し得た喜びを得ることが出来る。