活元運動をお勧めする、整体師のブログです

体は自然の一部であり、季節ごとに特徴があり、調整点が異なります。

まだ「有機栽培は、身体に良い」と誤解している人へ

2015-11-16 18:21:01 | 本当はどうなの?

奇跡のリンゴの木村さんがテレビに登場して、6年が経つのに、未だに木村さんの自然栽培と、有機栽培の違いを知らない人が多い様です。
以下に、以前まとめた分を記しましたので、お読み戴ければ嬉しいです^ - ^

NHK「プロフェッショナル」に登場した“リンゴの木村さん”の本を読むまでは、私自身オーガニック(有機栽培)=自然栽培だと思っていました。
実際は全く別物で、以下に説明します。


農作物の栽培法には、3通りあります。

1つ目は「在来農法(慣行農法)」で、農薬と化学肥料を使います。

2つ目は「有機栽培(農法)=オーガニック」で、農薬と有機肥料を使います。

そして3つ目が「自然栽培(農法)」で、無農薬・無肥料です。

実は農家の人でさえ、『肥料をやらないで、どうして作物が育つのか!?』と思っている人か、かなり居る様なのですが、自然栽培は、例えば豆を植えて、根粒菌の働きによって窒素を固定する等、土そのものを変えていきますが、「リンゴの木村さん」の林檎畠の土は、細く長い小枝がズブズブと全部入るほど柔らかいものです。

木村さんの畑は、無肥料であるにも拘らず、例えば窒素の量は、普通の畑の3倍あり、土の中の微生物が造り出しているらしい事が分かっています。
窒素もリン酸もカリウムも、外から施す必要はないのです。

考えてみれば、イネや野菜にしろ果物にしろ、元々自然に実っていたもので、人間が試験管で作り上げたものではありません。
つまり、本来誰も肥料など施していなかったのです。
それでも作物は、毎年実り続けたからこそ、やがて人の手によって栽培されるようになったのです。

それを、人間が栽培する様になって、『もっと大きく実らせよう』とか『もっと早く収穫したい』とかの思惑で、肥料を施すようになったのであろうことは、容易に想像がつきます。

然し、色々な研究で明らかになってきたことは、肥料を施すことによって、虫が発生し、病気になり、腐る!ということです。

特に有機肥料(それも動物性の肥料)を施したものは、腐敗が激しく、臭いも強いのです。

野山を歩いた時のことを、思い出して下さい。
そこには野草もあれば、野いちごや李、その他食用になる色々なものが自生していますが、共通しているのは、その全てが、“枯れる”だけで“腐らない”ということです。

「この間山に登ったら、色んな野草や自生の木の実なんかが、腐って異臭を放ち、耐えられなくて引き返したよ」等という話は、誰も聞いたことはないと思います。
“自然のものは、腐らず枯れるだけ”なのです。

一方、我々が日常お店で買うお米や野菜や果物は、放っておくとその殆んどが、腐ってきます。
腐る理由は、言うまでもなく、肥料を施しているからです。

又特に有機栽培で出来た作物は、“硝酸態(or硝酸性)窒素”という、沢山摂取すると有害な成分が、多量に含まれており、食べると健康をそこなうのですが、所謂害虫は、この硝酸態窒素が大好きで、好んで食べます。
それ故「虫が付いているから、農薬の心配がなく、安全」というのは誤解で、自然栽培の作物には、殆んど虫はつかないのです。

有機栽培(オーガニック)の作物には、硝酸態窒素が沢山含まれている事が多く、分かっているだけで、世界中で二百数十人の子供が、そういう作物の摂取が原因で、亡くなっています。

又ヨーロッパのある国で、家畜が大量死したのは、牧場主がせっせと撒いた有機肥料の所為で、牧草に高濃度の硝酸態窒素が含まれるようになり、それを食べたのが原因だと、調査の結果分かりました。

又野山にある自然の葉っぱは、例えば或る病原菌に侵されると、その周囲の組織がひとりでに枯れて、病原菌に犯された部分もろとも脱落して、病気が広がるのを防いだりしますが、農薬や肥料を与えられた作物の葉っぱには、その能力が失われていることが、確認されています。

更に肥料を施す事の問題は、施肥が環境汚染になるということです。

例えば作物に、10の量の肥料を施したとすると、作物が吸収するのは0.5~せいぜい2で、残りは大気汚染や河川・土壌汚染、さらには、オゾン層破壊や地球温暖化の大きな原因になっていることが、近年明らかになってきたので、米国のオバマ大統領も、演説でその事に触れた程です。

又雑草が生えるのも、理由の一つが、土中の(本来あってはならない)農薬や肥料を、土中から抜き出す為でもあることが、やはり明らかになってきており、自然栽培のたんぼや畑には、比較的雑草が少ないのですが、その雑草の中には、土中の足りない養分を補う働きをしているものもある事が分かってきました。

もうお気付きでしょうが、普段我々が口にする食物の大半は、“放っておけば、腐って異臭を放つ”ようなシロモノ、或いはそれらを加工したものなのです。
特に“有機〇〇”とか“オーガニック〇〇”と名の付くものは要注意です。

そんなものばかり口にして、なお何とか日々元気でいられるのは、驚きであり又感謝ですが、一方世の中病人だらけで、2人に1人はガンで亡くなるというのも、又当然かなとも思います。

只自然栽培の作物は、今は未だ、特に流通の問題があり、とても高価なのです。

さらに農協にとっては、二大収入源である農薬と肥料をヤメるという農法ですから、「はい、分かりました。やりましょう」という訳にはいきません。
その為、日本では中々自然栽培が普及しなかったのですが、今状況は大きく変わってきています。

自然栽培に関する本が、日本経済新聞社などの大手の出版社から、沢山世に出ており、世の中の意識は変わってきています。

すでに2009年の秋の時点で、“リンゴの木村さん”の元に400組を越える農家の親子が訪ねており、若い彼や彼女は一様に「両親の跡を継いで、農業をやる決心がつきましたが、僕(私)は木村さんの様な(自然栽培の)やり方でやります!」と、目を輝かせて、聞いていて嬉しくなるせりふを、言ってくれている様なのです。

自然栽培は、農家一軒当たり、毎年300~400万円と云われる農薬・肥料代を0円にし、農薬にカブレる心配が無くなり、最初は小振りで数も少ない収穫物が、年を経ると共に、大きく沢山実るようになります。
そして何より、美味しくなります!

既にお隣の韓国では、国主導で自然栽培に移行しようという動きもあり、いずれ世界中が自然栽培に移行するのは、(長い年月と紆余曲折があるでしょうが)間違いないと思われます。

肥料を施す→病気や害虫が発生する→農薬で抑える→別の、もっと手強い病気や害虫が発生する→さらに強い農薬を使う→…という悪循環が、幾世紀にも亘って繰り返されて来ましたが、そろそろこの過ちに終止符を打つ時がやってきた様です。

そのキッカケが、「農薬を使わずにリンゴを作ることは、不可能」と云われ、多種・大量の農薬を使う方法が、百年以上続いてきたリンゴ栽培を、無農薬・無肥料で成し遂げた木村秋則さんの努力です。

自然栽培が普及して、農薬や肥料、除草剤が使われなくなれば、自然環境は大いに改善すると思われますし、“放っておいても、いつ迄も腐らず、美味しい”食物ばかりが口に入る様になれば、人々の健康状態は、格段に向上するでしょうし、近年増え続けているアトピーや化学物質過敏症も、次第に減ってくる事が期待されます。

2010年の統計では、(単位面積当たりの)農薬使用量は、日本がダントツの一位であり、二位の韓国の2倍です。
中国は日本の20分の1に過ぎません。
“国産の野菜が一番危ない”のです!
※ヨーロッパのある国の、日本旅行者向けのパンフレットに、「日本は大量に農薬を使う国なので、野菜サラダなど、摂りすぎに注意しましょう」と書かれてあったそうです。

話がそれますが、日本の人口は世界の1.8%に過ぎないのに、あのタミフルは、世界の消費量の75%を、日本が占めています!
いい加減に、薬好きから脱却しては如何でしょうか。
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