勉強も大事だけれど…（その１）

　来春の受験を控え、小学校でも早やクラブ活動から離れる子供
が何人かいるが、もっと以前五年生いや四年生の時から“受験体
制”に入る子もいる。
　成長期で遊びたい盛りの子供達にとって、ただでさえ学校で長
時間椅子に座って授業を受けているのに、更に椅子に座る時間
が増えるのは、(塾の授業が分かり易い・楽しいとか、学校とは違
う仲良しの友達がいるとかいう利点があるにせよ）決して愉快なこ
とではあるまい。

　例えばクラブ活動の利点を云えば、運動部なら大概遠くに(目の
）焦点を合わせるので、近眼になったり（近眼の）度が進むことから
免れるし、人間関係や試合に出ることに等による心身両面の発達
が促されることがあるが、「整体」の観点から是非云っておきたい
こともある。
　それは、「頭を良くする」と云うと頭だけの問題と思われているが、
とんでもない誤解だということである。

　「頭」の問題で云えば、Ｌ１（腰椎一番）の状態の良し悪しが“その
子がどれだけ大脳の発達があり、又大脳の力を発揮できるか”を
決めるのである。
　頭の働きに関係するものは、手首や足首の柔らかさ、アキレス
腱の柔軟性等々あるが、それらもＬ1の状態に帰結するのだから、
どれか一つで頭の働き具合を診るといえばＬ1である。

　運動によって体を鍛えることは、脊椎の発達や柔軟性を伸ばす
ことにもなるので、Ｌ1の柔軟性も増すのである。
　机に向かって本を開いて読んだり、只考えたりするだけが“頭を
良くする”方法ではないのであるが、整体を知らない人はこの事実
に対してあまりに無知である。

クラブ活動だけではない。　ボーイスカウトやガールスカウト、廃品
回収等のボランティア、その他色んな経験を通して色んな感覚を養
い、感受性の豊かなこの時期に精神世界を広くすることの重要性は
、どんなに強調してもしすぎることはないであろう！

　どうか大事なお子さんを（又地球の将来にとって大事な子供達を）
狭い視野の、狭い世界でしか生きられな人間にしないで頂きたい。、

水に入る前に…

　梅雨が明け台風も去って、ようやく海水浴シーズンがやってきた
が、（特に小さい）お子さんを水に入れる前に、確かめておくべきこ
とがある。

　それは、Ｄ7（胸椎七番）の状態で、Ｄ7が凹のまま水に飛び込む
と、心臓麻痺の恐れがある。

　幸い子供は体が敏感なので、凹したＤ7に口を当てて息を吹きか
けてやると、大抵はそれだけで元の状態に復する。

　これは整体の常識ではあるが、プールや海で楽しい水遊びにす
る為に心得て欲しいことである。