活元運動をお勧めする、整体師のブログです

体は自然の一部であり、季節ごとに特徴があり、調整点が異なります。

整体の意味と意義

2017-11-06 23:09:04 | 体の変化
一般に色々な整体や指圧等は、治療する処と捉えられており、痛いところが治ればそれで良しとするのですが、本当にそれでいいのでしょうか?

痛みが出る(あるいは検査で異常が見つかる)というのは、歪みが大きくなって、ある限度を超えたから表面に出た(検査で数値が異常になった)のであり、それ以下の歪みや異常はそのまま存在します。

通称“野口整体”( 現、「公益社団法人整体協会」)の創始者である野口晴哉氏は、その著書「治療の書」の中で、「現在の私は整体指導をして治療は捨てたのであるから…」と述べていますが、本人が異常を感じて訴えたり、検査で何か見つかったときに、初めて手をつけて、その病気の後を追いかけるようなことをやっていては、いつまで経っても“整った体”になどなれるわけがありません。

常にコンディションを整えて事に臨み、学習でも仕事でもスポーツでも、あるいはその他の諸々のことを成す時にも、頭が働き素早く決断ができ、思うように体が動いて、充実感と満足のいく結果が得られるようにすることが、本来の整体の役割です。

実際「整体協会」は厚生労働省(医療・治療)の管轄ではなく、文部科学省(体育)の管轄になっていることが、それを表しています。

身体を整えることで自分らしい身体となり、本来の力を発揮できます。
例えば腰に弾力がないと、思ったことを実行に移せないし、特にL3(腰椎三番)の弾力がないと、決断ができません。
一般に歳をとると、何かをしようとしても、“熟慮”して消極的になり、結局やめてしまうことが多いのも、腰に弾力がないから、前に進む決断ができないのです。

また腹部第四(左の肋骨の下)が硬いと、やろうとした事はたいてい失敗に終わります。
偶然ではありません。

身体を敏感にすることが整体の目的であり、単に痛みを取るという、表面の一部だけの始末をすることではないのです。
痛いときだけ整体にかかり、後はほったらかし…では、敏感で整った身体など望むべくもありません。

身体というものは、どういう状態であっても、後頭部と骨盤がしっかりしていなければ、良い状態とはいえず、本来の力は発揮できません。
あとは、敏感かそれとも鈍いかです。

またB1,2,3(腹部第一~鳩尾、第二、第三~丹田)が、それぞれ“虚”、“冲”、“実”から離れた状態になるほど、本来の力を発揮できなくなります。

整体することは、仕事や勉強、またスポーツやレクリエーションにおいて、自分らしく力を発揮できるようにすることであり、単に治療するという事とは(多少重なる部分があるとはいえ)別のことです。

誰でも経験があると思いますが、体調の良い時は集中でき、短時間で多くの事がこなせるのに、不調の時はなかなかはかどりません。
整体したからといって、もちろん常に絶好調というわけにはいきませんが、好調で集中できる時間が長くなるので、思ったことが行動に移せ、予定通りにこなせる割合が増えるので、達成感も増します。

又、整体を治療という概念でとらえていると、子供は何か怪我をしたり頭痛など何処かが痛かったりしていないと、用がないと思われがちですが、成長しつつある子供にこそ整体は必要です。

一番大きな問題は打撲で、強い打撲や大きな打撲は、発育不全をもたらします。
早い段階で処置を講じないと、その子の持っている伸びるべきものが、伸びないまま終わってしまいます。
遅くとも27 ~28歳の、成長が止まるまでに処置をすべきです。
23歳くらいの女性で、打撲の処置をしたら、その後身長が4センチ位伸びた人がいますが、成長の止まった後なら、当然起きない現象でした。

野口晴哉氏も、「打撲は癌より怖い」という言葉を残していますが、きちんと処置をしない限り、一生影響し続けます。
ついでに言えば、最近は予防接種やワクチンが当たり前のように行われていますが、特に麻疹・おたふく風邪・水疱瘡は、成長の一過程であり、本来は罹って経過すべきものです。
きちんと経過すれば、皮膚や呼吸器、生殖器、腎臓が丈夫になります。
体が整っていれば、いずれも経過がより軽くてすみます。

あと最近気になる事は、眼鏡をかけている子供が多いことです。
たいていは近視(近眼)だと思いますが、近視であるという事は、頸椎・胸椎・腰椎の上部が硬直しており、また肩甲骨の動きもスムーズでないということとイコールです。
目だけの問題ではないのです。
大脳家や呼吸器系、神経系や消化器系など、色々なところが正常ではないということです。
私自身が小学校5年生の頃から眼鏡をかけていたので、特に気になります。

せめて活元運動をして、目に“愉気”することを知っていれば、半分位の子供はメガネが不要になるのでは?と思いますし、できれば定期的に整体を受けてくれれば、さらにメガネの要らない子供が増えるのに…と思います。
視力が回復するだけでなく、勉強やスポーツで効率が上がり、成績が伸びるのは言うまでもありません。

私は小学校6年生の時、既に視力表の1番上のマークや文字が見えず、メガネの度数がどんどん上がっていきましたが、中学校3年生の頃ある本を読むと、近視の強い人が、ある日目から出血をして失明したことが書かれてあり、とても怖くなりました。
それで高校に入ってからは、本を読んだり勉強することが『自分も目から出血して、失明するのではないか?』という恐れから怖くなり、当然成績も下がりました。

それがひと月に2度必ず受けた整体と目への愉気、そして活元運動のお陰で、コンタクトレンズの度数も8.00から4.00と、16段階も良くなり、もちろん失明の恐怖などなくなった事は、HPの「私の体験談」に記した通りです。

白内障と緑内障の専門の眼科の先生が、「子供の時に近眼の人は、たいてい歳をとって緑内障になるし、強度の近視であれば、ほぼ全員緑内障になります」と言われましたが、重大な問題です。

私自身活元運動をする様になって、『中学生の頃にこれを知っていれば、近視であんなに悩むこともなく、嫌いではない勉強ももっとできたのに!』と思いましたが、それでもこの体操を知って身に付けているだけ、幸せであると思います。

http://sukoyaka.jimdo.com
http://sukoyaka2.jimdo.com

11月になって

2017-11-06 00:22:29 | 体の変化
気温の変化が激しかったせいか、それとも台風の影響も多少あるのでしょうか、紅葉を眺めるまもなく落ちる葉が多いように感じます。

骨盤の締まりは終了する時期ですが、うまく閉まらないで、膝が痛くなっている人もいます。

肋骨の下垂や捻れで、睡眠がきちんと取れない傾向がH5(頭部第五)の広がりに見てとれます。

右肩の前屈の所為で、右前部の水かきが厚くなったり硬くなったりしているので、弛めておきます。

また小水が近くなるのは寒さへの適応が十分でないためで、L5(腰椎五番)に力がないので、足の小指に力を入れて、L5の力が入るようにしますが、L4(腰椎四番)やL5が捻れても、やはり尿意頻繁になります。
特に六種体癖の人( 色白で、そばかすなどが出やすい人 )は呼吸器が弱いので、意識してL5に力が入る様にします。
又一般に歳をとるとL5に力がなくなるので、トイレが近くなります。

L5に力を入れる体操は、脚を広げて足を外側に回転させ、小指側で体重を支えるようにして、上体を反らします。
不安定でぐらついても、しばらくその状態を保つようにします。
続けていると、この姿勢でだんだん安定するのと一緒にL5に力が入ってきます。

寒さを余分に感じるのは身体に水分が足りないせいで、今の時期の水分補給には、うどんやラーメン・鍋物など、温かい水分が適しています。
D5,10(胸椎五番、十番)を刺激しておくと、吸収が良くなります。

又10月に続いて11月も、喘息の発作が起きやすい時期ですが、C7(頸椎七番)の叩打や、L1,2,3(腰椎一、二、三番)のショックをすると治まります。

季節的には、D8 ,9,10 (胸椎八、九、十番)を注意して観察します。

更に、身体が気温の変化にうまく対応できないと血行障害(脳溢血やくも膜下出血)を起こしやすくなりますが、左右の側腹部をみて、厚い側を愉気しながら引いて、揃えます。

整体は、敏感な身体にすることが目的ですが、活元運動してから整体を受けるとより効果が上がるので、活元運動の出る人は、この運動を習慣づけて欲しいものです。

9月号と10月号で、スキルス癌や末期癌また難治性の癌を、食事療法で克服した人たちの動画をご紹介しましたが、今回は(ご存知の方も多いと思いますが)マルカンの斎藤一人さんの話をご紹介します。
( 24分位です )
一人さんの「一生に1回聞けるかどうかの話」
https://youtu.be/hR14Pb31g9E