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体は自然の一部であり、季節ごとに特徴があり、調整点が異なります。

彼岸花の色は、沢山ある!(黄色もピンクも、ブルーも!)

2015-09-20 20:27:48 | 彼岸花の思い出
日本最大の彼岸花の名所、埼玉県高麗の巾着田に咲く彼岸花が、いま正に見頃だという。

彼岸花は別名曼珠沙華で、いかにも仏教用語と言う感じがするが、事実サンスクリット語で、天界に咲く花 という意味で、おめでたい事が起こる兆しに、赤い花が天から降ってくるという、仏教の経典から来ている様だ。

以前巾着田に行った時、赤い花に混じってわずかに白い花があることに気がつき、『赤だけじゃないんだ!』と思ったが、その後田舎(山口県)の檀家になっているお寺の鐘撞き堂の下に、黄色やピンク、さらに空色の曼珠沙華が咲いているのを見て、『???』と、本当に驚いた。
辞書を引くと、黄色もあると書かれてあるが、ピンクや空色も綺麗な色で、今でも『あれは、本当に曼珠沙華だったのかな?』と、不思議な気がする。

曼珠沙華は、いろいろと不思議な花で、花だけが咲いて1週間ほどで枯れ、後で葉だけが出て来るので、「葉見ず花見ず」とも云われるが、根に毒があるが簡単に抜け、デンプンが多いので食用にもなる。

しかし曼珠沙華は、自分にとっては、亡くなった父に最も結びつく花だ。
父はお寺の生まれでは無かったが、7歳のときに「坊主にする」と云うことで、家を出されて、お寺で生活をしながら小学校と中学校に通った。
7歳といえば小学校1年生だから、さぞかし辛く寂しい思いをしただろうと思う。
家を出てお寺に向かう時、道端に彼岸花がたくさん咲いていたそうだ。
時々色紙に彼岸花の絵を描いたりしていたが、その時のことを思い出していたのだろう。
大学でもインド哲学=仏教哲学を学び、托鉢などして、僧侶の資格を取ったが、事情があって僧侶にはならず、教育の仕事で一生を終えた。
然し、家では毎朝木魚を叩きながらお経を唱え、たまにお寺に行くと、お坊さんがするように、いろんなお地蔵さんや、無縁仏のお墓の前でお経を唱えていたのが思い出される。