活元運動をお勧めする、整体師のブログです

体は自然の一部であり、季節ごとに特徴があり、調整点が異なります。

風邪がなかなか抜けない人からのメールへの、返信

2017-07-15 09:31:01 | 体の変化
私は以前、咳が出始めると長引くタチで、活元運動や恩師の整体を受けながら、少しずつその傾向が変わりました。
咳は大抵D1,2,3 (胸椎一、二、三番)の硬直が原因で、咳をして揺すぶってその硬直を緩めようとするのですが、とても時間(回数)がかかります。
強くショックしてから揺すぶり、愉気をしないと、なかなか変わりません。
自ら治すには、高熱が出てその後汗が出ると、一気に緩みます。

そもそも風邪は、身体の(特に左右の)バランスが崩れたときに風邪をひき、熱を下げたり薬を飲むなど余計なことをせず、自然の経過に任せていると、風邪が抜けたときには身体のバランスが取れた状態になっており、爽快な感覚を得られます。
ただし、3 〜4日程度で経過するのが理想で、1週間以上長引くと、風邪によって体が損われる面が出てきます。
野口晴哉(ハルチカ)著「風邪の効用」が、整体協会の出版部「全生社」から出ていますが、筑摩書房の“名著復刻”シリーズで、文庫本で出ているので、一読されることをお勧めします。

薬は風邪の症状を抑えるだけで、身体のバランスを整える作用があるわけではないので、私も時々風邪をひきますが、もう何十年薬は使ったことがありません。
薬で風邪の症状が消えたとしても、体の重さやだるさが残ります。

これまで、風邪をひいている人を、数百人整体させていただきましたが、高熱(38度5分程度を目安にしています)の出ている人には手を触れません。
高熱を出すことによって、その身体が変化している経過の最中なので、その自然の経過を邪魔しないためです。

(鼻、喉がまだ変です)とありますが、鼻は頚椎、喉はC6(頸椎六番)、D10(胸椎十番)の異常が、まだ残っていると思われます。

風邪は、とにかく体を温かくして、しっかり水を飲むことです。
それから、風の強い日の外出は避けるべきですが、どうしても出かけなければならないときは、特に胸部や背中に風を受けない工夫をしてお出かけください。

お大事に。

7月になって

2017-07-02 19:46:19 | 体の変化
トランプ大統領が、パリ協定からの離脱を発表して国際社会から非難されましたが、この決定を支持する人たちもいます。
その根拠の一つは、2009年の11月に、英国に端を発した、いわゆる「クライメイトゲート事件」( 気候温暖化の理論に合うように、気温の実測データを改ざんするやりとりのメールが、大量に流出したとされる事件 )を引き合いに出して、そもそも地球は温暖化などしていない、というものです。
しかしこの問題は、その後のメールの再調査や、気温のデータ等の検証を経て、結局は“問題は無い”として、一件落着したというのが大方の見解のようです。
私はネットでこの事件に関する記事を検索して、いくつか書かれたものを読んで、やはり地球の温度化というのは本当らしいと思うだけで、真実はわからないのですが、この事件を引き合いに出す人たちには、別の根拠もあります。
それは、地球温暖化を主張する人たちの背後に、原発推進派がいるというもので、Co2を大量に排出する石炭や石油などの化石燃料に代わって、原発のエネルギーを使用することこそが、地球温暖化を防ぐ最良の選択肢である、という主張の裏付けが要るからというものです。

こういう人たちは、クライメイトゲート事件のその後の経過を知らないか、そもそも興味がないのかも知れません。
それ故今なお、温暖化説を否定する見解を持っているのだと思います。

ついでに云えば、“温暖化は、太陽の黒点の活動と密接に関連している”という説もありますが、過去150年以上に遡る地球の気温の変動と、太陽の黒点の活動の状況を、グラフ化して重ねて見ても、密接な関連があるとは思えません。

視点を変えて、身近な具体的な例を考えてみると、私自身の経験ですが、郷里(山口県)宇部市の小学校や中学校に、冬の間は雪景色の中を何日も登下校し、雪だるまを作ったり、また雪合戦を何度もしましたが、次第に雪は少なくなり、今はたまに降っても、1日か2日で溶けてしまいます。
また昔は、ときどき家の屋根から氷柱が下がっており、水槽の凍った氷を割るのには、レンガが必要なこともありましたが、今は氷柱は、スキー場にでも行かなければ見られませんし、薄い氷は、手のひらを押し当てれば簡単に割れてしまいます。
夏の気温も、30とか31度位が最高気温だったと記憶しますが、今は34度や35度にもなります。
『地球は、やはり温暖化しているようだ』というのが実感です。

さて、気象庁が梅雨入り宣言した頃は少ししか降らなかった雨も、先月の下旬頃から各地で、梅雨らしい雨の降る気候になりました。
梅雨が明けるまでの湿度の高い時期を快適に過ごすには、上手に汗をかくことが一番ですが、最初はベタつく感じの汗が、日々たくさん汗をかいていると、だんだんサラサラした感じに変わってきます。
そこまで来ると、血液は浄化され、身体も快適になって、“汗をかき足りないために、秋口に風邪を引く”こともなくなります。
汗をたくさんかいた時に注意すべき事は、(体を動かしていて、汗が出続けている時はよいのですが)そのまま風にあてて冷やさないことです。
面倒がらずに、小まめに拭くか着替えるかしましょう。
特に小さな子供は要注意で、中心性肺炎になると、咳も出ず熱も出ないので、外見では分からず、死亡することもあり大変危険です。

塩分は、取りすぎても足らなくても、身体(特に腎臓)には負担ですが、体質的に汗かきの人や、仕事やスポーツで汗をかく人が、だるさを感じる場合に、塩分不足が原因であることがあります。
その場合は、薬指に塩をほんの少しつけて、舐めてみると、塩味がすれば足りているのであり、もし塩味がしなければ不足しています。

D3、4(胸椎三番、四番)がくっついていると、汗が出にくくなりますが、一般に発汗の誘導には、後頭骨が下がっていれば上げ、D5(胸椎五番)やL1(腰椎一番)を調整し、アキレス腱を弛める等をします。
D9(胸椎九番)やD10(胸椎十番)は、梅雨が明けて真夏になっても、注意してみるべき大事な場所ですが、それぞれ肝臓や腎臓に関連しています。

リウマチの人は汗が出ませんが、この時期に上手く汗を出すようにすると、症状が改善、あるいは消失します。
また、愉気の心得のある人は、リウマチの人の背中の、(主に右側の)三側(脊椎の、指3本ほど外側)に、ピアノ線のような細く硬い筋があるので、それをじっくりと愉気すると、変わってきます。
この方法は、私の経験では、リウマチに限らず、関節が腫れたり痛んだりする症状に対して、有効です。