こ と の 端

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分 業 体 制

2017-03-11 21:18:57 | Weblog
人工知能AIの実用化で

効果が期待される一番手は

高度な判断能力が求められる

特別な仕事



広範な知識が必要となる

特異な職業


ありていに言うと

国会議員の仕事や

それを支える高級官僚の主な職務

などは

早い段階で

AIと置き換わり得る


個々それぞれの能力の違いは

まさしく

歴然たるものがある筈だ


AIの判断が合理的であることは

盤上でする勝負の世界では

既に明らか


攻防戦だけに限るのは

実に勿体ないことだろう

理非善悪の判断に

AIを応用することは

判断を誤り続けてきた

国の指導階層が

これまでに受けてきた

有形無形の特権から解放し

地域社会の現状を成り立たせている

利益誘導型の選挙制度の欠陥

を直ちに明確化してしまう

このため強い抵抗を受けるにしても

特権階級の不利益は

国民全体の利益を厚くする効果

を十全に発揮する

ものとなる


党益の確保に腐心する必要性は消え

国益を最優先する判断が

一切の顧慮を排して

その本質を露呈するようになり

政策判断の誤りが

これまで永く損なってきた

国民個々の利益

へと還元することが

可能となる


選良が下し続けている判断の誤りは

余りにも

多い

効果の程がよく分からない政策の

何と多いことか

その代表が

アベノミクスに他ならない


一度も効果を検証したことがないほど

失敗に終わった例の数々は

塁を為すほどに積まれている

そのすべてが

判断のアヤマチ

にあった

ということが

この国に

経済の長期低迷

という不毛な現状を齎した


広範な知識と事務能力

を官僚が求められるようになったのは

判断の高度化が進んで

国家元首の責務の一端

を輔弼する必要が生じた

遥か昔の時代にまで遡る


現状を打ち眺めると

過去と現在のその姿は

本質に於いて

何一つ

変わっていない


AIが要素抽出を行い

要因を分析する能力

を国民から付託される

ようになるのなら

意思決定機関が行う

判断の妥当性は

格段に高まる


前例踏襲主義をその基盤とする

官僚制度の任務の多くは

AIに任せると

私情を排した

国民の利益をよく考慮したものとなり

踏襲するための前例の検索は

一瞬で済み

法律との整合性なども加味した

判定の根拠

なども同時に公開されるようになる


党益と省益の確保

にガンジガラメになっている

永田町と霞が関の構成員の役割は

AIの登場で

真っ先に陳腐化し

改善の効果を最大に発揮する

最初の前例となるだろう


国益を判断の根拠とする

高度な意思決定を

国民の利益を代表する被選挙人

による集合的判断によるのではなく

AIが導く論理的根拠を公開し

判断基準に最も合致する方法の選択

を支持する制度へと改める


有権者である国民が

電子的な手段で

意思決定する制度への切り替え

が国富を増やして繁栄を呼び込む

損失を最大に圧縮して

資産の遺漏なきを図ることにより

国富を増やして

国民に還元する

現在とはまったく逆

の枠組みの構築が

AIを条件づけることによって

あらゆる地域で

合理的判断を下すことが

可能となる状態

へと

統一的に引き上げる


政治が地域社会の利益誘導体となったまま

カネにまつわる不祥事と決別できず

国民を大いに呆れさせ

課題解決を遅らせている現行制度から

指導体制が抜け出そうとしない限り

国民の心労は消えようとせず

能力があるとは決して思えない

名のある被選挙人

を押し立てて数を整える

旧来の方法は

いつか誰かが解決すべき問題として

棚上げされ

国の淀みに

滓となって残り続ける


問題のある制度を踏襲してきた

という過去の経緯の一切が

この国の借金を

千兆円を優に突破する債務として

国に残された


AIを使いこなすようになった国では

合理的判断を下せるようになり

国益を重視し

国富を積み上げて

理路整然とした政策判断で

国民に還元すべき利益を

国内に留保する結果を残す


内政と外交

そして

環境と経済

の間にある諸課題の解決を容易にし

世界を指導する役割を真っ先に獲得して

平和の実現

へ向けた動因の誘発

とその制御

等に

携わることが

優先的に

許される国となる


判断業務を必要とする

専門職であればあるほど

AIが関与できるその余地

は大きい


私利私欲をもたない

人工頭脳は

欲望をもたない

このため

判断の処理には

まさしくうってつけ

とりわけカネの影響を排除できない

政界での有効利用

が大いに期待できるようになる


高度な判断の下処理をAIに担当させ

経験を積んだ指導者が

採否判断に関与し

意思決定を果断に下せるようにする


このAIにしかできないことを

制度化すると

判断の誤り

つまりアベノミクスが

今まさにそうであるように

四年かけても

デフレからの脱却

が一向に進んでいない

という失敗を

当事者全員に気づかせる

政権が事実関係の糊塗に時間を費やせば

費やすほど国の損失は増大する

このお粗末な経過の一切を

国民は見ないで済む


更に遡れば

バブル経済の発生機序に学習し

バブル崩壊後から続く失われた27年

の間に起きていた失政の山と

その連鎖する関係を成り立たせている

背後の意味を

国民は一瞬で

理解することができるようになる

これがAIに期待することができる

最善の効果


問題の本質を知れば

失敗から学んだことを

将来に生かすための工夫

即ち

フィードバックが成立し

学習効果で

当否判断の精度を高めることが

簡単にできるようになる


要素抽出が不完全なら

要因分析は意味をなさない

判断の妥当性を

担保する能力は

これからも失われたまま

の状態で

末永く

この国を支配し続け

国民を苦しめる


日本に於けるバブル経済の発生が

プラザ合意にあったことを知っていたなら

事前に防遏する措置をとることは

可能であった


バブルの増長を抑えようとして

不動産融資の総量規制を実施して

資本移動の力学的効果を消す

という何とも愚かな政策を

閣議で了承することも

なかったであろう


アジア通貨危機の発端となった

バーツへの投機を

当時のタイ政府は

犠牲を払って抑止した事実

が経済史に残されている

この時のタイ政府の判断が

日本ではできなくなっていた


対米依存型の政権は

唯々諾々として

宗主国の意向に

自発的に従うことしか

できない

と戦後政治は一貫して

そう思い込んでいた


相手の意向を忖度する

この国に固有の優れた文化



世界大戦への口火を切らせ

軍部の独走を支持する

翼賛体制を構築させて

被爆体験を与えた

という歴史から学ぶべきことは

多くある


戦後処理の総括すらしていないのだから

バブル経済を消滅させた判断の誤りや

現在進行中の経済政策の失敗

についても総括することを

避ける慣例を国民が許容することに

何の抵抗も生じさせない

というところに問題を解くカギ

がある


現状の拙さは

その結果

の一つ

として後世に残されたものの

代表


総括していたのであれば反省が生まれ

そこで学習したものを

将来に生かすための配慮

つまり

フィードバックが常に成り立つ社会



日出ずる所のこの国に

とっくの昔にできていた


欲に執着する共通の心性というものが

利益を手段として

誤った判断へと

文明を陥れてきた

というのが歴史の示す事実


私利私欲のないAIであるからこそ

判断の過ちの起源となる

欲望を排除する能力を身に備え

合理的で健全な判断を

選択肢として提示することが

可能となる


人類の失敗は

悉く欲望に起因して起きたもの

その意味で

AIの進化は

失敗による損失を一掃し

穏やかな麗しい繁栄を

末永く享受する文明を

作り出す
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