こ と の 端

散文でロジックを
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禍 の も と

2015-07-12 08:11:10 | Weblog
力を前提として成り立っているいまの平和



対立を募らせるばかりか

却って反感を煽り

抑圧を受ける立場となった

国民の意識を

抵抗

へと逆に駆り立てる


イラク戦争が

あの

ISの黒い旗

を与えた

という実例が

その事実を雄弁に物語る


アメリカが保安官役を務めていた

戦後

の国際政治の枠組みが成り立っていた

ことによって

世界は一貫して

不正義を蔓延らせる

という経過を

平和の副産物として

許容する暮らしに

慣れ親しんできた


軍産複合体制というものが

資本の論理に組み込まれていた

ということが

軍縮を遠ざけて

軍拡を正当化する

ことに合理性がある

と世界中を信じ込ませた


その結果

資本調達を効率的に行っていた

現在の国際金融資本

を介して

1%の富者と

それを支える99%の貧者

とが

国際経済の反応場へと

残された


莫大な利益を手に入れた

ほんの一握りの勢力は

新たなる富の創出へと

日夜ひた走り

再投資を繰り返す行為へと

資本を集約し

獲得した収益を再びドルへと戻すことにより

投資家への還元を最大化する

制度を作り上げてきた


資本を操る組織となった一群は

富を得ることには

殊更熱心で

配当責任を果たすことにより

更なる資本調達を

効率的に行ってきた


その内の一部でも

富を献上した地域と市場とに

還元していたのであれば

貧富の差は

これほどまでの短期間で

極端な差を生み出す

事態など

間違いなく

起きてなどいなかった


資本供給者が

市場の育成を視野に入れようとせず

利益の獲得効率の改善

にのみ

こころを砕いていた

ということが

格差間にできていた

乖離の幅を拡大させた

たった一つの

理由


枯れた畑が生み出せるのは

瑞々しい作物ではなく

売り物にならない

萎れた野菜

つまり

富ではなく

貧困であったのだった


目先の利益に血眼になり

乱獲へと走って

絶滅種を急増させてきた

過去の事例に学んでいれば

収穫量を増やすことは

いとも容易なことだった


収穫した後

土壌に肥料を一切与えようとせず

打ち捨てて

ただ放置していた

ということが

世界中の市場を枯らすこととなり

カネの回らない国家群を

大量生産させるよう

仕向ける動因を

国際経済へと人知れず

与えていた


産油国以外のすべての国家は

財政赤字にひとしく苦しみ

国債の新規発行を繰り返し

財政収支を健全であるかのようにみせ

かろうじて体面を保ってきた


消費税を引き上げたり

年金の支払いに関する制度を

緩慢に変更したりして

考えられる範囲で

可能なことは

何でもすべてやってきた

それほど世界中の政府は

資本制度が負わせた重い桎梏に

苦しめられるようになっており

財政的に追い詰められた政府が

国民に犠牲を強いる

展開があらゆる地域で

同時に

観測されるようになっている


富の国外への漏出は

一向に止まらず

債務だけを徒に膨らませ

若い世代へと

ツケを順繰りに残す

という展開が

世界中で繰り広げられるようになっている


金融資本制度のもつ弊害が

いま

漸く顕在化するようになり

ヒトの目に見える時代が訪れた

その時文明は既に富の偏在

という事態から抜け出せなくなっており

国債発行という借金生活を

当たり前のこと

と誰しもが

同様に思う

ようにさえなっていた


そこに温暖化による

気候変動という異変が加わり

世界規模で

温室効果ガスの排出削減に

取組んだのだったが

大気中の二酸化炭素濃度は

減るどころか

却って

着実に増加する一方

という経過を

募らせていた


このことは

これまでに実施された

温暖化防止対策のすべて



無効

であった

という事実を告げていたのだが

経済を成長させなければならない

という義務をすべての政府が負っていたことから

エネルギー供給を最優先させることにより

景気を改善させながら

国民に豊かな暮らしを

保証する政策を名目に

生産性の合理化に努めながら

温暖化にストップ

をかけようと熱心に取り組んできた


だが


経済は地球規模で一斉に収縮する

デフレ化への傾斜をより強め

債務負担を一際高めて

石油消費国の財政を

より一層圧迫する

という

期待に背く

粗末な結果を残しただけでなく

政府債務を濃縮する

という展開へと

財政赤字に苦しむすべての政府を

借金が導く貧困生活

へと公平に引き落とす事態を生み出した


ギリシャはその典型的な

失敗確定の先例

として位置づけられる


温室効果ガスの排出量を

実際に減らすことができていたなら

温暖化を止めるためのあらゆる投資は

有効需要へと

確実に結びついていた


そこで問題となるのが

止まらない温暖化を生み出していた

その理由


化石燃料を燃やせば

大気中の酸素と化合して

二酸化炭素が合成されることは

こどもにでも分かる

簡単なこと


化学記号を学校で教えていても

化学反応

が生み出す結果がもつその意味

については教えていない

炭素と酸素とが結びつくと

CO2になることを教えても

有機化合物が生態系に与える変化

とその意味については

教えなかった

受験の役に立たない知識など

高等教育に於いては

単なる時間の無駄

となるからだ


知識が与えられていたところで

それが持つ意味について

考えようとしなければ

温暖化が一向に止まらない

というこの現実について

分からないまま

放置する

という結果を生むだけのこと


交流電流の意味を理解していれば

交流電源が

出力変動に対応することが

できない

ということは自動的に引き出せていた

唯一の解


消費者がどれほど束になって節電したとしても

発電所では

化石燃料の消費を減らすことが

まったくできない

というその理由が

明確に分かっていた

筈なのだ


真実は

それほど他純なことども

でつくられている

複雑化しているのは

知識をもったひとの意識


交流電源というものは

おしなべて

その回転数を変化させることが

できない

という宿命を負っている

周波数の関与



要素成分としてみていなかった

ということが

温暖化を

世界規模で

止まらないものに

した


下流域に

どれほど優れた電源を

組み込んだところで

発電所の燃焼炉では

一定の燃料消費を

常に維持していなければならないのだ

蒸気発電である以上

蒸気圧を一定に保っていなければ

発電機のタービンに

円滑な円運動を

安定的に与えていることは

つまり

不可能


知識を与えるだけで事足れり

としてきた教育制度の在り方が

止まらない温暖化を持続させ

資本の漏出を高めさせている

最大の原因となっている


炭素を燃やせばCO2になる如く

水素を燃やせば水になるのは

ものの道理

水素を燃料とする燃料電池が普及すると

その地域の降水量は

必然的に増加する

水素の酸化物が

H2Oである以上

集中豪雨の増加は避けがたい

既に

原発が停止したことによる

天然ガスの消費が

大幅に増えたことにより

その年から

日本には

洪水の被害が続出する

という経過が

数多く残された

天然ガスの主成分は

メタン CH4

このガスを燃やせば

一つの二酸化炭素と

二つの水分子とが

同時にできることになる

ということ


化学の知識がどれほど多くても

それが生み出す二次変化

三次変化をイメージすることができなければ

どんな経済効果も

プラスとしては寄与しない

マイナスとなっているからこそ

財務体質が劣化した

というそれだけのこと


正しい認識が不在なら

有効需要を生み出すことは

到底できない

有効需要が不在なら

経済成長は生じない

事実誤認に基づく投資の総ては

損失の増大

という結果に終わる

その累増が

日本では千兆円の大台を

既に突破した

国債発行残高の規模となっている

また

その他の国の財政を

圧迫させる要因の一つ

となったというのも

紛れもない事実


無知ほど恐ろしいものは ない

学力は

差別化するための単なる道具

方便に過ぎない

学力を競っても

国を劣化させているのなら

教育投資は即ち無効


禍の根源



ここにある
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