こ と の 端

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再 鎖 国 化

2013-11-10 07:57:07 | Weblog
公の情報から

秘密

だとされていた何か



すべて

消え去るようになった時

尊い犠牲を生まずにはおかなかった

おろか極まる種々の紛争

とその

萌芽

などの一切



一瞬にして

消滅してしまうことだろう


さまざまな

それぞれの

身勝手な思惑から

幼稚なかけひきを繰り返すことにより

優劣の差が

決まる



これまでは

そう信じられてきた

秘密が秘密でなくなったとき

かけひき

の目的



その意義も

同時に消え去る


秘密だとされていた意味内容が

公開情報となって

ネットで閲覧可能になったとき

世界中の戦闘から

思惑というものの関与が消え

選択肢だけが

ただ露出する状態で

残される

次に起こる事象と事案の確定確率は

その場で数値化されるものとなり

結果の様相もまた

具体的な形をとる


そのとき

対応する方法の余地も同時に詳らかとなり

損失成分と

獲得成分との

それぞれの比率が

数字となって

明確なものとなる


このことは

あることがらの

原因と結果との相関に

秘密情報が排除されていた

とする前提条件を適用した場合

「事前」に

落ち着く先が

誰にでも

判断できるようになっていなければならない

ということを指し示す

隠された情報の中にこそ

公開されなければならない

ほんとうの価値

が ひっそりと

仕舞いこまれている


紛争がこじれて

それがやがて

戦闘へと発展していくその前に

秘密情報が公開情報へと

悉くシフトしていく

という展開をとらせることが可能なら

犠牲となる成分の損失量と

なにかを獲得できるとするその量との

間にある



を構成するそれぞれの成分に

意味の明確な違い

というものが映し出されていなければならない


すべての情報が公開される時代となったとき

優劣を決する

唯一残された要因は

気迫

という名で呼ばれる意志の強さの総体

へと

絞られる

軍事的優位性などは

高揚する士気の前に

壁となって立ちはだかることが

これからも できない

最強の軍隊を持つアメリカが

ベトナムで敗れ

イラクでもまた撤収を余儀なくされた

その事実が国際経済に

かくも長き低迷を生み出している

これまでの経過を顧みるなら

原因と結果との相関が

そこにはよく映し出されている


兵器の量などではなく

意志に宿る質的な傾斜の落差



それが導く士気の高低というその違いにこそ

最終的な決定因子が潜んでいる

今年の日本シリーズでも観察されたことである

力の強いものが常に勝つ

とは限らない


駆け引きに奔ろうとする傾向を持つ者は

相手に与える情報を制限することによって

優位性が保てる

と独善的に思い込む

不利な情報が表に出るというだけで

立場の強さ



維持しておくことが

たちまち困難になる



強迫神経症的に思い込む


秘密にしておくことが

これまでは

まさしく

有利だとされていた

だが

リーク情報が当局の制御を逸脱して

勝手に公開されるようになった今では

機密情報それ自体が

自らを攻撃させるための有力な手段

へとヘンゲする


この反撃を受けるリスクを減らすためには

公的な情報を逐一公開し

国家機密のすべてを

無価値なものにしてしまわなければならない

それ以外に有効な方法は ない

秘密は常に暴かれるものであるからだ


情報は隠し続けておくことが

そもそもできない

この素朴な認識が通則となる時代には

都合の悪い情報ほど

公開されたときに

当事者に対する反作用を生みだす

善と信じてやっていたことが

自分自身を攻撃させる最大の因子と化す

ということなのだ


地球人と呼ばれる国境を越えた生命の集合体には

秘密にしておくべきことが

本来存在しない

国境を有する国家であるからこそ

隠しておくべきことに

強く

縛られる


秘密をなくし

代わりに

有事の際の選択肢を

すべて列記して公開しておけば

時局の変化に応じて

どの方法に

準拠する道を選べば

最適な解

へと至るのかが

自ずから示される


秘密が惹起する変化とその意味の変容

とを

相互に

すべて

承知している

という状態にあるならば

有益な選択がそこでなされる

とみてよい


意味のない

無駄な破壊を遠ざける

という意味でも

秘密などない方がよい

に決まっている

優劣を決定することだけが

事態を収拾する道ではなかろう


相互間の要求水準の違いを検証すれば

納得のいく落とし所が見えてくる

我執を葬り去ることがもしできるなら

不具合などは一瞬で消滅する


自給自足体制の成立を

可能ならしめることができたとき

国家であれ

地域であれ

独立自尊の暮らしを

健全な条件の下で

営むことが

はれてできるようになる


そのためには

環境負荷のない

低廉で持続可能な

良質のエネルギーを確保する

ということが

まず最初に

達成されていなければならない

この基礎的条件の安定的確保と維持

という状態こそが

絶対的に不可欠の条件なのである


地下資源によらないエネルギーを急いで見出さない限り

環境汚染と富の偏在が導く生命への負圧は

これからも果てしなく

つづく

貧富の差は拡大する一方となり

時の経過とともに

不穏な情勢が

いたるところに

産み落とされる


江戸時代の鎖国政策では

自給自足の暮らしを既に成り立たせていた

ものを大切にし

リサイクルするための工夫を重ねることで

自立した国家であることを

維持することができていた

そこにあったのは

勿体ない

という精神に基づく共通の認識である


鎖国の歴史を再点検することで

世界に範を示すのが

日本文化を育んできた

忖度する行為を前提とする

言語空間が繋ぐ宇宙への参与


健全で良質

かつ

低廉な電気を需要地で存分に得る

ための方法は用意されている

その技術を発展させていく変化の先には

食料の自給自足体制というものを

日本に再構築させる

ための基礎が埋め込まれている


特定の地域の中で

自給自足型の経済が成り立つ

という事実がある日証明されるとき

単独で

充足した独立を確保する地域が

どこにでも登場することが許される


自給自足型の経済は

輸出入に依存する割合を最小化して

単独での充足状態の確保を現実のものにする

日本の場合なら

海の恵みが十分に保証されているのだから

完全鎖国体制

すなわち

陸封された独自の文化とその発展とを

世界に見せつけるための

意図的な

ガラパゴス化

の意義を実体に

反映させるよい見本となり得る


既存の枠組みから遠く抜け出すための

あたらしい価値の創造という行為は

無償のエネルギーを確保した地域にだけ

与えられる特殊な権務

それには

国家の枠に拘束されない自由な地域が

独立した状態で

つつがなく

維持されていることが

認められていなければならない


地球人会議と呼ばれる

これから作られるあたらしい

この惑星のための反応場を構成する組織は

これまでのような

国家の権益などを対象とする組織では無論なく

惑星全体の利益

を代表する意思をもつ個人が

ネットを介して

意思決定をするために集う空間

となる


国境線がもつあらゆる制約から解放された知性

の集合体

となることを

第一段階で

目指す


自己充足する地域が

自給自足体制のもとで

繁栄する時代に

秘密の一切は

たちまちその意義を失うという

定め


情報は公開することで

秘密の価値を無に帰せしめる

秘密を保持しようとする

その退嬰的な行為こそが

国民から真の自由を奪いとり

重い制約を課すことで

主権と裁量の範囲拡大

を図らせるものとなるのだが

生憎

その結末は

否定的で裏腹なものとなるばかり
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