アメリカが
あの日
計画通り
イラクで戦争を始めた時から
大国の衰退
が
ゆっくりと
始まっていた
世界の平和を武力で守る
保安官
としての任務を果たす
という名目で
イラクへの侵攻作戦が
実行されたのだった
2001年に9.11という名の破壊活動がおき
その報復行動
という理由で
アフガニスタンへの反撃が
国を挙げて開始された
2002年の暮れには
テロの首謀者をはげ山に追い詰めて置きながら
取り逃がす
という失態をものの見事にやってのけ
そのことが
翌年春のイラク戦争開始
のための重要な大義名分へと
繋がっていく布石となった
大量破壊兵器の存在という根拠のない扇動は
イラク戦争を正当化するための方便の一つに過ぎず
それによって北大西洋条約を批准した国家群の兵士を
砂漠の戦闘へと引き込む
その重要な役割を果たすこととなったのだった
事実関係はその後明らかとなり
当の米政府自らが
大量破壊兵器の存在が
誤りであった
ということを認めざるを得なかった
米軍の撤退が終わったのは
2011年暮れのこと
9年に亘るイラクでのテロとの戦い
の結果
イスラム教二大宗派の勢力に
それまでなかった対立が
同時に生み出されるという変化が生じ
互いに互いを破壊の対象
と看做す
敵対的な関係
を悪化させる展開をみせるようになっていた
この宗派の間に
それまでなかった憎悪を植え込み
対立を募らせていくよう仕向けられた変化は
イラク戦争で
米軍と国際テロ組織との関係が
膠着するという不幸な経過の中で
テロリストの手によって
誘導され
産み落とされたものの上に
更に演出が加えられ
自爆テロを宗教的正義だとする
不正な認識
までをも生み落とした
長引きつづける占領状態から
名誉ある撤退を完結させるまで
アメリカは膨大な戦費を
増税なしで獲得する義務に
強く縛られていた
その経済的負担がかさみ
オバマ政権では
財政の崖
という危機的な状況を
一再ならず現出させることとなったのだった
不毛な経緯からなるこれら一連の顛末は
アメリカから保安官としての任務を遂行する能力を
取り上げてしまい
国家として衰弱したままのアメリカは
国際紛争に
指導国として
もはや
関わり続けることができなくなっている
当事者の間で
調整することだけが
唯一可能な選択肢として
国際社会の中の
アメリカに残された
その隙に乗じて
不足していた海軍力を補強し
領土領海を巡る覇権を手に入れようとした中国が
近隣諸国に圧力をかけるようになっていったことから
アメリカが果たしていた指導者としての役割に
中国がとって代る能力の保持を
証明しよう
と画策する機運が地上へと訪れるようになった
防衛力を強化する義務を痛感させられた日本では
それまで有効に機能していた憲法を
急遽変えることによって
政府が
有事に即応することができる体制づくりを
勝手に急がせている
現在地上で散発的に起きている
不安定化した政情が生み出すその変化のさまは
アメリカがイラク戦争で失敗した過去の事実を
起点として引き起こされたものなのだ
その結果
世界はますます不安定化するようになり
ドルに依存する国際経済は
アメリカの都合で
新興国の経済が
大きく左右される事態さえ
生み出すようになっている
イラク戦争を継続させるという必要性が
アメリカに戦費の調達とその拡大を
大いに急がせた
その具体的手段である
原油価格の五年に亘る一方的上昇の過程
で
ドルの発行量の増加を
世界にそれと意識させることなく
着実に
増やすことを可能ならしめていた
これら一連の経過に潜んでいた不健全性というものが
ドルのもつ避けがたい属性の補強に寄与した
過剰流動性をひときわ高めることとなり
ドル余り現象を顕在化させていったその果てに
サブプライムローン市場で
誰にも捕捉できないほど大規模な
債務不履行
という結果を一瞬で導いた
そこで生じたのが
所謂リーマンショックであったのだ
これによりドル経済圏は危機的な状況へと陥り
G8をG20へと拡大させただけでなく
FRBに
三度にわたる量的緩和を
実施させることともなったのだった
この方法は
経済活性化の方便として
かつて
日銀が先に採用し
ある程度効果を発揮していたものだった
それと同じ行為を
異次元緩和という触れ込みで
財務省出身の日銀新総裁が
再び実施するということになり
円安に伴うエネルギーコストの上昇を引き出して
国民の可処分所得から
インフレ効果で
個人消費に回るべき経済効果のあれこれを
ものの見事に奪うようになっている
実に粗末な経過と結果とを
計画の初年度の終了を待たずに
いままさに
手に入れようとするまでの状態になっている
問題の所在を
政策立案と施行の当事者のすべてが
普通に
認識する程度のことを
まったくできていなかった
ということが
このような拙い経過を
ドル経済圏周辺だけでなく
日本経済に於いても
また
及ぼしている
行き当たりばったりの思いつきでしかない
ことが当初から分かっていた
アベノミクスという方法に縋っていた
日本経済は
最悪のタイミングで実施される
消費増税効果をまともに食らって
早晩
立ち往生することになりそうだ
国際情勢の変化と
経済の基礎的な部分に関する
初歩的な認識能力の欠如とが
止まらない温暖化と
劣化し続ける国際経済を
同時に圧迫しつづけており
供給が過剰状態になっているドルを
どこか遠い国の市場に
分散して吸収させてしまおうとすることが
これから
多分
困難な情勢となっていくことだろう
アメリカと国際金融資本の目論見を察知した国が
対応を変更する
ということは想像に難くない
アジア通貨危機の発端となった事実に学んだ
タイバーツ
がその良い先行事例となった事実が
既にある
過去の経過に鑑みれば
そこには
認識能力の不足
・・・
より正しくは
欠如
という状態が
強く関わっている
ということが見えてくる
それこそが
知識の量的拡大に特化した
世界的な規模で一様に行われている
教育制度の在り方がもつ
画一的な理解を強いる
固定的なパターン化の推進と
思考するための絶え間ない努力を
極端なまでに
排除してきた根本的な原因となっている
効率的な教育方法の確立を目指してきた来歴と
権威主義的な姿勢に基づく
教育行為とを重合させ
その合作の結果として
認識能力の不在
という現象
を
一律に
ステレオタイプな反応をするよう
教育によって
刷り込まれてきた多数派を占めるその一人ひとりが
問題をそれと意識することなく
民主主義という錦の御旗を
率先して担がされている
錯誤の種は教室で双葉となる
やるべきことは
教育の仕組みの総点検と
それに基づく速やかな変更
でなければならない
あの日
計画通り
イラクで戦争を始めた時から
大国の衰退
が
ゆっくりと
始まっていた
世界の平和を武力で守る
保安官
としての任務を果たす
という名目で
イラクへの侵攻作戦が
実行されたのだった
2001年に9.11という名の破壊活動がおき
その報復行動
という理由で
アフガニスタンへの反撃が
国を挙げて開始された
2002年の暮れには
テロの首謀者をはげ山に追い詰めて置きながら
取り逃がす
という失態をものの見事にやってのけ
そのことが
翌年春のイラク戦争開始
のための重要な大義名分へと
繋がっていく布石となった
大量破壊兵器の存在という根拠のない扇動は
イラク戦争を正当化するための方便の一つに過ぎず
それによって北大西洋条約を批准した国家群の兵士を
砂漠の戦闘へと引き込む
その重要な役割を果たすこととなったのだった
事実関係はその後明らかとなり
当の米政府自らが
大量破壊兵器の存在が
誤りであった
ということを認めざるを得なかった
米軍の撤退が終わったのは
2011年暮れのこと
9年に亘るイラクでのテロとの戦い
の結果
イスラム教二大宗派の勢力に
それまでなかった対立が
同時に生み出されるという変化が生じ
互いに互いを破壊の対象
と看做す
敵対的な関係
を悪化させる展開をみせるようになっていた
この宗派の間に
それまでなかった憎悪を植え込み
対立を募らせていくよう仕向けられた変化は
イラク戦争で
米軍と国際テロ組織との関係が
膠着するという不幸な経過の中で
テロリストの手によって
誘導され
産み落とされたものの上に
更に演出が加えられ
自爆テロを宗教的正義だとする
不正な認識
までをも生み落とした
長引きつづける占領状態から
名誉ある撤退を完結させるまで
アメリカは膨大な戦費を
増税なしで獲得する義務に
強く縛られていた
その経済的負担がかさみ
オバマ政権では
財政の崖
という危機的な状況を
一再ならず現出させることとなったのだった
不毛な経緯からなるこれら一連の顛末は
アメリカから保安官としての任務を遂行する能力を
取り上げてしまい
国家として衰弱したままのアメリカは
国際紛争に
指導国として
もはや
関わり続けることができなくなっている
当事者の間で
調整することだけが
唯一可能な選択肢として
国際社会の中の
アメリカに残された
その隙に乗じて
不足していた海軍力を補強し
領土領海を巡る覇権を手に入れようとした中国が
近隣諸国に圧力をかけるようになっていったことから
アメリカが果たしていた指導者としての役割に
中国がとって代る能力の保持を
証明しよう
と画策する機運が地上へと訪れるようになった
防衛力を強化する義務を痛感させられた日本では
それまで有効に機能していた憲法を
急遽変えることによって
政府が
有事に即応することができる体制づくりを
勝手に急がせている
現在地上で散発的に起きている
不安定化した政情が生み出すその変化のさまは
アメリカがイラク戦争で失敗した過去の事実を
起点として引き起こされたものなのだ
その結果
世界はますます不安定化するようになり
ドルに依存する国際経済は
アメリカの都合で
新興国の経済が
大きく左右される事態さえ
生み出すようになっている
イラク戦争を継続させるという必要性が
アメリカに戦費の調達とその拡大を
大いに急がせた
その具体的手段である
原油価格の五年に亘る一方的上昇の過程
で
ドルの発行量の増加を
世界にそれと意識させることなく
着実に
増やすことを可能ならしめていた
これら一連の経過に潜んでいた不健全性というものが
ドルのもつ避けがたい属性の補強に寄与した
過剰流動性をひときわ高めることとなり
ドル余り現象を顕在化させていったその果てに
サブプライムローン市場で
誰にも捕捉できないほど大規模な
債務不履行
という結果を一瞬で導いた
そこで生じたのが
所謂リーマンショックであったのだ
これによりドル経済圏は危機的な状況へと陥り
G8をG20へと拡大させただけでなく
FRBに
三度にわたる量的緩和を
実施させることともなったのだった
この方法は
経済活性化の方便として
かつて
日銀が先に採用し
ある程度効果を発揮していたものだった
それと同じ行為を
異次元緩和という触れ込みで
財務省出身の日銀新総裁が
再び実施するということになり
円安に伴うエネルギーコストの上昇を引き出して
国民の可処分所得から
インフレ効果で
個人消費に回るべき経済効果のあれこれを
ものの見事に奪うようになっている
実に粗末な経過と結果とを
計画の初年度の終了を待たずに
いままさに
手に入れようとするまでの状態になっている
問題の所在を
政策立案と施行の当事者のすべてが
普通に
認識する程度のことを
まったくできていなかった
ということが
このような拙い経過を
ドル経済圏周辺だけでなく
日本経済に於いても
また
及ぼしている
行き当たりばったりの思いつきでしかない
ことが当初から分かっていた
アベノミクスという方法に縋っていた
日本経済は
最悪のタイミングで実施される
消費増税効果をまともに食らって
早晩
立ち往生することになりそうだ
国際情勢の変化と
経済の基礎的な部分に関する
初歩的な認識能力の欠如とが
止まらない温暖化と
劣化し続ける国際経済を
同時に圧迫しつづけており
供給が過剰状態になっているドルを
どこか遠い国の市場に
分散して吸収させてしまおうとすることが
これから
多分
困難な情勢となっていくことだろう
アメリカと国際金融資本の目論見を察知した国が
対応を変更する
ということは想像に難くない
アジア通貨危機の発端となった事実に学んだ
タイバーツ
がその良い先行事例となった事実が
既にある
過去の経過に鑑みれば
そこには
認識能力の不足
・・・
より正しくは
欠如
という状態が
強く関わっている
ということが見えてくる
それこそが
知識の量的拡大に特化した
世界的な規模で一様に行われている
教育制度の在り方がもつ
画一的な理解を強いる
固定的なパターン化の推進と
思考するための絶え間ない努力を
極端なまでに
排除してきた根本的な原因となっている
効率的な教育方法の確立を目指してきた来歴と
権威主義的な姿勢に基づく
教育行為とを重合させ
その合作の結果として
認識能力の不在
という現象
を
一律に
ステレオタイプな反応をするよう
教育によって
刷り込まれてきた多数派を占めるその一人ひとりが
問題をそれと意識することなく
民主主義という錦の御旗を
率先して担がされている
錯誤の種は教室で双葉となる
やるべきことは
教育の仕組みの総点検と
それに基づく速やかな変更
でなければならない
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