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民 主 々 義

2011-02-13 08:58:24 | Weblog
選挙結果の投票率が

50%以下であったのなら

それは

民意を

ただしく反映したものとは言い難い


30%台の投票率で

政府というものが

いまのところ成り立っている


国民のすべてが

政治に参加することができる

公正な制度であるからこそ

民主的という形容が許される

票の地域格差が憲法違反になる時代

投票率の最低基準を規定しない選挙が

有効とされているその根拠は

どこにも見当たらない

選挙というカタチになっていれば

よい

ということになっている


民主々義がどうであれ

成り立っていることを証明するためには

国民の下すその判断が

一定の水準に達している

ということが前提になっていなければならない

はず


情報評価が行われていない環境で

候補者の適否を判断すること自体が

不遜


何事かを判断するためには

そのことに関する十分な識知を予めもつ努力を払い

そこに賦与されている意味の総体を

偏りなく

承知しておかなければならない


認識のないところに

判断は生じない

判断する力のないひとに

決断が生まれることはない


意志決定するためには

その前に

決断するというプロセスが必要なのだ

国民が行う判断が正しからざるものであるならば

選良を選択する投票行為には

その誤りが

そのまま直接

反映されることになる


政治が行き詰っている時代には

国民の側がもつ判断する力が

先に劣化していた

ということになる話


不健全な認識に基いた投票が

広範囲にわたって行われたとき

選良は選劣へとなり下がる

国は千兆円規模の過剰債務を抱えこみ

それを増やし続けていく道を突き進もうとしている

己の行為を顧慮することなく

過誤を合理化することに努めている


日本国債の評価が下がったのは

当然の帰結

もともと

日本国債に投資する外国人は5%を超えたことがなかった

政府の代表が疎かったのはやむをえまい



国民の暮らしは劣悪化する一方となり

円高に伴う外資の一方的流入で

為替市場では望まない勝手な円高が進攻し

それが常態化するようになっている

ドルを安売りする行為で

メリットを引き出している勢力の思惑を

国家が知らずにいるとき

国民はひたすら困窮し

追い詰められて疲弊したその果てに

反乱や革命へと

その思いがやがて転ずるようになる

エジプトで今おきている

民衆による首長の追放劇や

名古屋ではじまった変革への嵐が

よい見本になっている


円高を生み出したのは

過剰流動性を始末するための

ドル安政策と呼ばれている一連の行為

ドルの持つ避け難いこの属性を

合法的に処分するための

方便のひとつ

ドルが市場で余っていてはならない

需要を満たす供給側の利益が

たちまち失われてしまうようになるからだ


日本に上陸してきた外国資本を活用する意志のない政府によって

円の価値が不相応に高めれられている

この段階で

総体的に下落して安くなったドルを

効率よく買い戻すことが可能になる

ドルを操る勢力は

投資家へドルで還元しなければならない

このとき

ドルは買われて一時的にその価値を若干高める


日本は国際金融資本のグループ全体から

過剰流動性という名の汚れを

払い落とすための

洗濯工場と化すよう誘導されてきた

その現状にいまだに気づこうとしていない

問題の深刻さを知れば

対応するための方途を模索するようになる

無作為は認識の欠如を表す


外国資本は為替差益を投下資本に上乗せして

回収したドルを投資家へと四半期ごとに還元する義務がある

原油の値上がりで需要を増したドルの供給を急がせ

新たなドル余り現象を休むことなく生み出していく

この循環を成り立たせているのは

加害者と被害者との双方による

合意なき合作


過剰流動性を直接投資に使えば

中国市場にみられる如き活発な経済成長が

いとも簡単に生み出せる


日本市場がそうなっているように

投資に不適な環境であるならば

余ったドルで円という外貨を取り入れることにより

ドル安円高状態を継続させることが可能になる


過剰流動性をどう処分するか

という

その方法の選択如何によって

特定の国に

高い経済成長を生み出させることもできれば

任意に選んだある国で

その通貨価値を強制的に高め

貿易黒字国から

純益の一部を奪い去ることさえも

容易にできるようになっている


選択権は資本を制御する側に属している


教育システムが知識の授受に特化していったとき

国民から思考力が失われ

健全な判断能力が次第に奪われていく

おきていることのもつその本来の意味を知らなければ

与えられた結果を

ただ受け容れて過ごすことしかできない


国家の貧困は

教育水準の劣化にあるのだ

考える力を教育の場で養っておけば

個人のレベルで

正しい判断が

随時成り立つようになっていた


マスコミが勝手に誘導しようとしても

そこにかかっているバイアスが

形として

誰の目にもはっきり明瞭に見えている


教育が知識の量的な拡大

という現在のベクトルから離れ

健全化するようになっていったとき

本来の民主主義と呼ぶべきものが

徐に成長をはじめるだろう


不健全な民主化は

不幸な生活を国民に強いる

現況が訴えている多くのことがらの中から

未来へと繋げていくためのたしかな道を

探っていかなければならない
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