こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

カ リ ス マ

2020-07-05 07:23:20 | Weblog
減っている筈の温室効果ガス

CO2



長期間の削減実施を続けていながら

これまでの努力の成果を眺めると

意に反して

却って増加していた

という皮肉な事実を

よく承知していながら

誰ひとり

その理由について

追及したことが

一度もない


誤った判断を下した原因の所在を

当事者の全員が

はかり兼ねている

そこに判断の誤り

が関与していることは

最早言うまでもない


温暖化が生んだ気候変動の理由

としてCO2の増加が

これまで指摘され続けていた

それ以外に原因はない

と世界中のひとびとが

独善的にそう強く思い込み

無批判に決めつけてきた経過

の事実がある以上

成果不在の現実を目の当たりにして

真実を見出そうとするその行為は

自らの錯誤を是認する

決断を求める


環境問題を正しく理解するためには

自己批判を敢えてすることから

先ず始めなければならない


謙虚になることができなければ

判断を誤らせた錯誤の関与

にさえ気づけない

陥った独善性が生んだ

その思い込みの強さは

抜き難いほどまでに堅く

狂信的なレベルにまで達している


権威が判断を誤ったことが

明確となった段階で

その事実を指摘することを避け

誰もが目を瞑って

やり過ごしてきた

多くの過ちの事例が

その事実を

文明社会に歴史として

伝えていた


自らが誤っていたことを

率直に認めるのは辛いことだろう

裸の王様のような事例

はどこででも見られる

ありふれたもの

邪気の無いこどもの目だったからこそ

真相がそのままの姿で

よく見えていた


温暖化現象に対する誤った理解は

権威を偏った認識へと導き

もう一つの可能性をもつ

別の温室効果ガス

である水蒸気のもつ熱を

見逃す

という結果を残した


この独善的な思い込み



気候変動を加速させ

天変地異と異常気象とを

ないまぜの状態にした

のみならず

問題の本質を長期間見失わせる

という粗末な経過を記録に残した


錯誤に陥った権威ほど

怪しく訝しいものは

外にない

国際経済の低迷を生んだのも

経済学の権威者たち

リーマンショックが確定したあと

何故事態の深刻さに気付けなかったのか

と英国の女王エリザベスが問うたとき

そこにいた並み居る経済学者たちは

一言もなく

恥じいることしかできなかった

こどもの目線に等しい率直な質問に

権威とされていたものと権威主義者たち一同は

圧し黙ることしかできずにいた

というエピソードが残されている


権威的存在というのは

周囲がこぞって拵えた

仮想の

その意味で神に似た

概念に過ぎない

時が立てば

いつしか忘れ去られている

ような儚い存在


それが100年ほど前の今頃

ヒットラーという

カリスマを生むこととなり

国家社会主義というスローガンを用いて

最悪の事例となった第二次世界大戦

欧州戦線を展開させるに及び

自殺によって戦争が終息する

という 事態と展開とを圧しつけた


最悪のカリスマとなったヒットラー



第一次政界大戦で疲弊したドイツ民衆の支持

を得て指導体制の領袖

という名の権威の座についたとき

権威主義者たち全員の無知と窮乏

が第二次世界大戦の勃発を許した

文明の歴史はこのようなことを

未だに平然として

繰り広げ続けて尚飽きることがない


過去の不幸で不毛な諸事実を

学校教育で何度も学んでいながら

目を瞑った状態のまま

問題の意味に気付こうとしてこなかった

他人事のようにして

安閑として過ごしているその姿勢

には迷いというものが

まったく見られない


この姿勢こそが

状況を悪化させている

にも関わらず

権威を疑うことを

一顧だにしたことがない

というありさま


誰も真実を知らないのだから

批判することができないのは

あたりまえ

判断の誤ちを

権威が犯すことはない

とそう勝手に決めつけている

民衆に共通するその姿勢にこそ

過ちの源泉となるものが

核となって潜んでいるのだ


権威とされた者が

国の指導者へと昇り詰めたとき

過ちの萌芽が兆し静かに蠢く

中国共産党のカリスマ

となることを目指した習近平が

世界を敵に回すという経過

をこれから更に強めることになる


ロシアの憲法改定を実現させたプーチンが

延命を確保したものの

代わりに孤立する国家となることを

近い将来迫られる


この両大国に共通するのは

共産主義というイデオロギーの関与

先駆的な共産体制を樹立したソ連は

結果として自己崩壊することとなり

一国両制を採用した後続の中共は

香港で存立の基盤を自らの手で

高圧的な態度にでて強く否定し

将来の事変

を惹起する予兆となった


権威主義が世界の経済と

政治体制を成り立たせていた時代

はアメリカの一国至上主義を生み落とし

それが世界にかけた圧力により

協調体制から分断体制へと変化する

その原因を作りだす契機となった

原因を与えた者が

結果を引き受けるのは

ものの道理

当事国となった指導者のすべてが

支配体制の変容を急がせ

イデオロギーからポピュリズム

へと一斉に乗り換えた


その根底にある陰の動因となったのは

気候変動と貧困化という切実な課題と

ヒトヒト感染するウィルスが齎した

パンデミックの発生という問題とが

強く同時に関わったその事実


原理主義運動を中心とする宗教問題は

本質において常に根深く

テロによる破壊活動を

手段とすることによって

米中露の指導体制を

鼎立した状態へと追い込むことに

役立った

三竦みとなった

それぞれに異なる背景をもちながら

そのどれもが国家の安寧を

同時に損なう危機的変化を

先に引き起こすようになった国こそが

不安定化を原因とする要因

となって将来作用することとなる


このとき

第三国が

逼塞した状況を突破するための

お膳立て

がはじめて整う

エネルギーコストを最小化する

電源モデルが満を持して登場したとき

環境負荷をゼロにする装置の供給が

漸く実現することとなる


環境にかかっていたバイアスを

均すための潜在能力を

秘めた革新的製品の供給能力

を握った国家

が世界のどこかに登場するだろう

変化の気運が

俄かに高まったとしても

当該国の民衆が権威主義的

でありつづけているのなら

そこで潜在化してしまう可能性を

否定することはできない

これまでがそうだった



これからもそうなのだ


問題の本質を世界が一斉に悟ったとき

日本の言語文化が秘めている

その歴史的意義と役割とを

果たすためのキッカケが

その頃ひっそりと訪れる


当事国同士が対立して譲らない現状

に於いて

権威と雖も

いまさら

非を認める訳には

ゆくまい

余りにも初歩的な錯語

に囚われていた

ということが明らかとなってしまうのだから

権威の存立基盤は一瞬で地に落ちる


感染症の研究者と

ウィルス学の研究者との

理解と識見の違いを

成り立たせているものが

循環型経済体制を回していた歯車を

一瞬で完全に止めてしまった

その事実に

地球市民は謙虚な姿勢で

改めて学ぶ必要がある筈だ


CO2を原因だ

と思い誤った当のそのことが

引き起こした気候変動の一方的悪化は

これから先の時代となっても

糺されることなくそのままつづく

気候変動因子を特定することが

できるようにならない限り

因果律を当てはめるのは

有害な結果を

意味もなくただ積みあげるだけのこと


効果のないことが

繰り返し証明されている

環境復元運動のすべて



ことごとく

無駄の温床

つまり資本の浪費

以外の何物でもなかった

ということが確定する時がくる


その変化がもつ意味

にさえ

世界は未だにまったく気づいていない

世界規模の痴呆化

がだいぶ進んでいる

ようだ
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