アベノミクスが目指している
デフレ経済からの脱却
の成果
を証明するのは
インフレ経済の定着
という結果
以外にあり得ない
物価の上昇を先行させたアベノミクスは
円安誘導で株価を高めはしたものの
その後は低迷する状態を長期化させた
金利と所得の上昇が
脱デフレ路線から取り残され
国民は買いたいものを眺めながら
手を出せない
という状況へと
追い落とされた
浅薄な理解を土台とする
誤った経済政策を推し進め
ちから技で経済効果を
強制的に
引き出そうと試みた
国民は消費したいと思っていながら
低下する一方
となった可処分所得を前に
欲求を我慢するよう迫られ
政府日銀が下した決定
によって
消費行動を強く抑制させられていた
インフレという言葉の定義は
貨幣価値の下落
であるととされており
物価の上昇という
アベノミクスが目指した状況の変化
は
インフレの結果であって
ただの表象
に留まっていた
この違いに気づかなかった
ということが
インフレ目標とされたレベルへの到達を
着実に遠ざけていた
貨幣価値を引き下げようとして
円安誘導を行っても
それは
国際収支の黒字幅を
際立って
浮き上がらせ
円がもつ貨幣価値の信頼度
を却って高める方向へと作用した
内閣の持つ独善的姿勢
が産み落とした一連の経過は
ドル高となることを余儀なくされた
アメリカ経済にとって
強いマイナス効果を及ぼすものとなり
円高圧力を逆に高めて
ドル安となって日本へと上陸する
還り来る潮流を
一際波立たせるという経過を生んだ
当初一ドル80円だった為替相場は
量的緩和による円安誘導効果で
たちまち反転することとなり
125円台へと
一気呵成に
価値の喪失を日本市場に生み落とした
円の価値は50%下落し
国民は輸入物価の上昇を
甘受するよう
アベノミクスによって
強いられた
購買力平価が半減したことで
国民の可処分所得は
その影響を強く受け
消費行動を更に抑制する結果を招き
GDP成長率に
政府内閣にとって不本意な
マイナス記号の付いた差をつけた
同時期に消費税率が更に3%高められ
8%へと達してしまったことから
消費市場は
駆け込み需要が一巡するとすっかり冷え込み
総需要の低下を
その後永く顕在化させるようになり
経済成長率に重大な影響
を及ぼす経過を引き寄せた
為政者にある問題認識能力の欠如は
この時点で既に明白なものとなっていた
貿易収支の日本の黒字幅の拡大は
取りも直さず
アメリカにとっての貿易赤字の増加となり
意図的な円安誘導を図ってきた経済政策
に対して
為替監視国のカテゴリーを適用して
為替介入行動を自制するよう
強い圧力を
アメリカは日本に対しかけてきた
経過の拙さが示す
政府筋の読みの甘さは
最早隠しようがなくなっている
通貨価値の下落を急ぐことができなければ
インフレの誘導目標到達は
明かに不可能
ドルの信認に疑問符がつく変化が起きれば
資本市場では急速な円高が現実化する
円に備わる通貨価値の下落
を政府日銀が急いでも
マネーゲームの参加者となっている
主だったプレイヤーのすべてが
円への逃避を急ぐようになったとき
通貨価値の制御できない勝手な上昇
にアベノミクスは苛まれる
この経過はインフレに逆行する事案
インフレ経済が成り立っているのであれば
通貨価値の下落と金利の上昇
は連動して起きていなければならず
可処分所得の減少を埋め合わせようとして
所得の上昇がそれに追随する
という経過が顕在化していた筈
FRBが公定歩合の上昇を急ぐのは
インフレ経済の定着を
内外に示すための措置
金利の上昇が起きなければ
所得の増加は生まれない
アベノミスの欠陥は
問題の本質を
初めから完璧に見失っていた
という点に集約できる
インフレ経済を定着させたいのなら
金利の上昇を急いで
所得の向上で
国民の資産増加と
消費意欲を刺激する必要があった
だが
政府日銀がやったことは
量的緩和の異次元規模の実施と
それで飽き足らず追加措置を講じた
過去に経験のないマイナス金利の実施
という大博打
現実認識能力の欠如
を歴然と露わす誤った経済政策の
連綿たる無意味な実施
アベノミクスが早晩失敗に終わる
と実施以前から指摘してきたその理由
は
ここにある
国債の金利が高まれば
既に千兆円を突破した債権利息は相応に高まり
たとえ国民の担税能力が高くあっても
国債の発行と市中消化は困難となり
買い手となるのは日銀だけ
という事態へと発展する可能性が
際立って高まる
格付け機関が行っている
国債の評価レベルが下がったとしても
一億二千万人以上の人口が生み出す担税能力が
借金まみれの日本国債の価値を維持させ
外国人投資家の売り浴びせを受けても
日銀が全量吸収できることから
国債価格の暴落が
日本市場で起きるということは
当面杞憂
マイナス金利が債権市場に悪影響を及ぼすと
日銀による全量買い取りが
損失を増やす追加の要因となり
投資適格を日本国民が独自の判断で
勝手に疑う
という不測の事態を招き兼ねない
将来の懸念材料として
こころしておくべきことだろう
国債などの格付けが必要となったのは
人口の少ない国家が
担税能力を超えた債権の発行
を重ねた場合にみられる
債務不履行が懸念される事態となったとき
海外投資家による損失防衛のための一斉売却が
デフォルトのトリガーとなる
この事例はギリシャを
国家破綻の瀬戸際にまで
先年追い詰めたことで
記憶にまだ新しい
借金の取り立てを回避するためには
膨大な金額の債務を背負う
に勝る有効な方法は
他にない
重ねた借金の更なる追加支援
を債務国が引き出すためには
債務規模と
債権者の数が
多ければ多いほど
寧ろ安全
という条件が整う
ということなのだ
古代ギリシャの時代で既に
この認識は一般化され
共有化されていた
カエサル(ジュリアス・シーザー)も応用した
この手法が
人質となった己が身を延命させ
ローマ帝国を誕生させた
という経緯が歴史に残されている
二千年以上の年月を経て
ギリシャ政府もまたこの手を用い
債務不履行に陥る寸前のところで
若き戦略家のチプラス首相は
EU諸国から追加融資の支援を
引き出すことに成功する
という結果を得た
日本では健全過ぎるほど健全な国際収支の黒字が
原油相場の唐突な下落で実現し
日本国債の安全性を
それが保障するという機能を発揮することとなり
投資会社による格付けを
意味のないものにした
評価のランクが譬え最低になったとしても
国際収支の黒字が保たれていれば
日本国債の価値は
通貨価値の向上を前提として
大いに高められている
日銀が買った国債に付随する利息は
日銀の剰余金として
毎年収支報告書に計上され
運用成績を確定させた後
国庫納付金として
政府が自由に使える資産へと
組み入れられる
これが膨大な借金を抱えた政府に
不毛な経済政策を
延々と
とらせてきたその裏側の理由
政府に学習能力と経済認識能力とが
共に備わっているのであれば
日本は国際経済を牽引する役割を
アメリカに代わって執行する
役割を夙に任されていたことだろう
そこにこの国の本質的な欠陥
というものが隠されている
経済は
「場」
の力学で
成り立っている
薄っぺらな経済知識を振りかざしたところで
問題の本質が見えていなければ
一切の政策は
損失の糧となることができるのみ
この国の余りにも不毛な現状は
その結果
デフレ経済からの脱却
の成果
を証明するのは
インフレ経済の定着
という結果
以外にあり得ない
物価の上昇を先行させたアベノミクスは
円安誘導で株価を高めはしたものの
その後は低迷する状態を長期化させた
金利と所得の上昇が
脱デフレ路線から取り残され
国民は買いたいものを眺めながら
手を出せない
という状況へと
追い落とされた
浅薄な理解を土台とする
誤った経済政策を推し進め
ちから技で経済効果を
強制的に
引き出そうと試みた
国民は消費したいと思っていながら
低下する一方
となった可処分所得を前に
欲求を我慢するよう迫られ
政府日銀が下した決定
によって
消費行動を強く抑制させられていた
インフレという言葉の定義は
貨幣価値の下落
であるととされており
物価の上昇という
アベノミクスが目指した状況の変化
は
インフレの結果であって
ただの表象
に留まっていた
この違いに気づかなかった
ということが
インフレ目標とされたレベルへの到達を
着実に遠ざけていた
貨幣価値を引き下げようとして
円安誘導を行っても
それは
国際収支の黒字幅を
際立って
浮き上がらせ
円がもつ貨幣価値の信頼度
を却って高める方向へと作用した
内閣の持つ独善的姿勢
が産み落とした一連の経過は
ドル高となることを余儀なくされた
アメリカ経済にとって
強いマイナス効果を及ぼすものとなり
円高圧力を逆に高めて
ドル安となって日本へと上陸する
還り来る潮流を
一際波立たせるという経過を生んだ
当初一ドル80円だった為替相場は
量的緩和による円安誘導効果で
たちまち反転することとなり
125円台へと
一気呵成に
価値の喪失を日本市場に生み落とした
円の価値は50%下落し
国民は輸入物価の上昇を
甘受するよう
アベノミクスによって
強いられた
購買力平価が半減したことで
国民の可処分所得は
その影響を強く受け
消費行動を更に抑制する結果を招き
GDP成長率に
政府内閣にとって不本意な
マイナス記号の付いた差をつけた
同時期に消費税率が更に3%高められ
8%へと達してしまったことから
消費市場は
駆け込み需要が一巡するとすっかり冷え込み
総需要の低下を
その後永く顕在化させるようになり
経済成長率に重大な影響
を及ぼす経過を引き寄せた
為政者にある問題認識能力の欠如は
この時点で既に明白なものとなっていた
貿易収支の日本の黒字幅の拡大は
取りも直さず
アメリカにとっての貿易赤字の増加となり
意図的な円安誘導を図ってきた経済政策
に対して
為替監視国のカテゴリーを適用して
為替介入行動を自制するよう
強い圧力を
アメリカは日本に対しかけてきた
経過の拙さが示す
政府筋の読みの甘さは
最早隠しようがなくなっている
通貨価値の下落を急ぐことができなければ
インフレの誘導目標到達は
明かに不可能
ドルの信認に疑問符がつく変化が起きれば
資本市場では急速な円高が現実化する
円に備わる通貨価値の下落
を政府日銀が急いでも
マネーゲームの参加者となっている
主だったプレイヤーのすべてが
円への逃避を急ぐようになったとき
通貨価値の制御できない勝手な上昇
にアベノミクスは苛まれる
この経過はインフレに逆行する事案
インフレ経済が成り立っているのであれば
通貨価値の下落と金利の上昇
は連動して起きていなければならず
可処分所得の減少を埋め合わせようとして
所得の上昇がそれに追随する
という経過が顕在化していた筈
FRBが公定歩合の上昇を急ぐのは
インフレ経済の定着を
内外に示すための措置
金利の上昇が起きなければ
所得の増加は生まれない
アベノミスの欠陥は
問題の本質を
初めから完璧に見失っていた
という点に集約できる
インフレ経済を定着させたいのなら
金利の上昇を急いで
所得の向上で
国民の資産増加と
消費意欲を刺激する必要があった
だが
政府日銀がやったことは
量的緩和の異次元規模の実施と
それで飽き足らず追加措置を講じた
過去に経験のないマイナス金利の実施
という大博打
現実認識能力の欠如
を歴然と露わす誤った経済政策の
連綿たる無意味な実施
アベノミクスが早晩失敗に終わる
と実施以前から指摘してきたその理由
は
ここにある
国債の金利が高まれば
既に千兆円を突破した債権利息は相応に高まり
たとえ国民の担税能力が高くあっても
国債の発行と市中消化は困難となり
買い手となるのは日銀だけ
という事態へと発展する可能性が
際立って高まる
格付け機関が行っている
国債の評価レベルが下がったとしても
一億二千万人以上の人口が生み出す担税能力が
借金まみれの日本国債の価値を維持させ
外国人投資家の売り浴びせを受けても
日銀が全量吸収できることから
国債価格の暴落が
日本市場で起きるということは
当面杞憂
マイナス金利が債権市場に悪影響を及ぼすと
日銀による全量買い取りが
損失を増やす追加の要因となり
投資適格を日本国民が独自の判断で
勝手に疑う
という不測の事態を招き兼ねない
将来の懸念材料として
こころしておくべきことだろう
国債などの格付けが必要となったのは
人口の少ない国家が
担税能力を超えた債権の発行
を重ねた場合にみられる
債務不履行が懸念される事態となったとき
海外投資家による損失防衛のための一斉売却が
デフォルトのトリガーとなる
この事例はギリシャを
国家破綻の瀬戸際にまで
先年追い詰めたことで
記憶にまだ新しい
借金の取り立てを回避するためには
膨大な金額の債務を背負う
に勝る有効な方法は
他にない
重ねた借金の更なる追加支援
を債務国が引き出すためには
債務規模と
債権者の数が
多ければ多いほど
寧ろ安全
という条件が整う
ということなのだ
古代ギリシャの時代で既に
この認識は一般化され
共有化されていた
カエサル(ジュリアス・シーザー)も応用した
この手法が
人質となった己が身を延命させ
ローマ帝国を誕生させた
という経緯が歴史に残されている
二千年以上の年月を経て
ギリシャ政府もまたこの手を用い
債務不履行に陥る寸前のところで
若き戦略家のチプラス首相は
EU諸国から追加融資の支援を
引き出すことに成功する
という結果を得た
日本では健全過ぎるほど健全な国際収支の黒字が
原油相場の唐突な下落で実現し
日本国債の安全性を
それが保障するという機能を発揮することとなり
投資会社による格付けを
意味のないものにした
評価のランクが譬え最低になったとしても
国際収支の黒字が保たれていれば
日本国債の価値は
通貨価値の向上を前提として
大いに高められている
日銀が買った国債に付随する利息は
日銀の剰余金として
毎年収支報告書に計上され
運用成績を確定させた後
国庫納付金として
政府が自由に使える資産へと
組み入れられる
これが膨大な借金を抱えた政府に
不毛な経済政策を
延々と
とらせてきたその裏側の理由
政府に学習能力と経済認識能力とが
共に備わっているのであれば
日本は国際経済を牽引する役割を
アメリカに代わって執行する
役割を夙に任されていたことだろう
そこにこの国の本質的な欠陥
というものが隠されている
経済は
「場」
の力学で
成り立っている
薄っぺらな経済知識を振りかざしたところで
問題の本質が見えていなければ
一切の政策は
損失の糧となることができるのみ
この国の余りにも不毛な現状は
その結果
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