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こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

判 断 停 止

2018-07-15 07:28:12 | Weblog
二酸化炭素を発生させない

太陽光発電や風力発電など

の再生可能エネルギー電源を

大幅に増やしていながら

火力発電所の燃焼炉で

二酸化炭素を実際に減らした

とする事実を

確認した記録

は未だに一例も見当たらない

それどころか

却って逆に増えていた

という結果に遭遇したことで

COP3で実施が決まった

気候変動枠組み条約が

何の成果も上げ得ていなかった

とする期待に反する事実

と遭遇してしまい

COP21に於いて

新しいCO2削減計画の実施要項

が急遽取りまとめられることとなった


条約だった京都議定書から

格下げされて協定

として設定されたその条件に対し

アメリカ以外の総ての国

がCOP23で積極的に賛同した


過去に閲した一連の経過

のすべて



無駄な投資であった

ということを

この新協定の成立

はよく物語っている


過去に実施された環境投資のすべては

実効が不在であった事実を

世界中が確認する

という経緯だけを

記録に残した


要するに

温暖化を防止する目的で投じられた

資本と時間のすべて

が無駄に終わっていた

ということを

国連の環境部会が

世界中に知らしめた

ということになるハナシであった


この段階で問題の本質

に気付くことができないまま

対策として猶予期限を最長で

今世紀末までのできるだけ早期

としたことにより

有効な打開策がない

という事実を自ら公表し

その代りに

削減率の達成目標値



100%にする

という決定を下して

お茶を濁した


再生可能エネルギーのみならず

省エネ節電の世界規模での励行



移動体に適用された

アイドリングストップなどの

その他さまざまな運動なども

温室効果ガスの削減に

まったく寄与していなかった

事実

がパリ協定の批准成立

を急がせた


無駄な投資であることを

結果が突きつけているこの状況で

相変わらず旧来の方法を

執拗に

とり続けているその愚かな行為は

経済から成長余力を

奪い去った

だけでなく

気候変動要因を

より活性化することに寄与し

降水量の急激な増加と

それによる洪水と土砂崩れなどの

自然災害を世界各地に

繰り返し引き起こす

事態を招いた


二酸化炭素が温暖化の原因物質であるある

という事実を承知していながら

化石燃料を着実に

燃やし続けているのだから

百年経ったとしても

気候変動因子の逓減

の実現は

夢のまた夢


実効不在の環境対策を

どれほど長期間連ねた

としても

大気中の二酸化炭素濃度は

上昇の一途を辿り続ける

20年前に340ppmだったCO2濃度は

昨年400ppmの閾

を突破してしまっていた


大気成分の構成比率は

78%の窒素分子N2と

21%の酸素分子O2

1%のその他の分子など

でできている

CO2が400ppmに達した

ということは

百分比に換算すると

それが0,0004%に達した

ということを意味する

たったこれだけの小さな変化で

地球環境の表層部で

世界中がざわめくほどの

異常な変化を引き起こす事態

を人類は自らの手で

着実に引き寄せた


その原因が二酸化炭素の増加

であるということを

よく分かっていながら

その比率を引き下げることが

未だにまったくできずにいる

という粗末な現状が

長足の進歩を遂げた

とされる

この文明社会の

膠着した到達点


気候変動は文明の進化発達

と引き換えに得た

負の資産

であるに他ならない


その理由が文明の無知

にあることを

人類はいま以て

悟れずにいる

多くの人命と富の喪失は

大量の時間と資本とを

犠牲にしてきたことによって

文明の愚かさを

環境異変の結果

として人類に見せつけた


その理由こそ

交流電流と直流電流との違い



利益共同体以外の

誰一人として理解していなかった

からなのだ

要するに知識の意味を

弁別する能力を失ってしまっていた

のだったからこそ

交流送電でありながら

直流回路がそうであるように

電力消費をスイッチで消せば

火力発電所で燃やしている

化石燃料が量的に減る

とそう勝手に

誤った思い込みに囚われてしまい

効果のない対策にしがみつく

という失態を

悟ることなく

熱心に演じる

ノー天気な役回りへと

陥ったのだ


直接的な当事者である

世界各地に分布して営業する

総ての電力会社が

これまでずっと

沈黙を続けている

という経過の事実が

交流電流による

長距離高圧送電というインフラ

を成り立たせているその仕組みの意味を

隠し続けることを許している

この現況こそ

止まらない温暖化

を世に定着させたその動因


交流電流は自然界に存在せず

文明が送電するための

方便として採用した技術

電気回路は交流電流を

直流化することによって

円滑に成り立っていることから

交流送電のもつ限界

とその意味を

誰も訝しく思わなかった

そのために太陽電池や風車を増やせば

火力発電所で燃やしている

有害な化石燃料の消費が減る

と理由なく盲信してしまい

事実関係を確認しないまま

勝手な思い込みを抱いて

温暖化を止めた積もりになっていた


交流の発電機は

その仕組み上

一分間に3000(または3600)回転

することを義務づけられている

この状態が50(60)ヘルツの周波数を

交流電流に与えている

このため

電力消費を節電努力で減らした

としても

交流電源は回転数を

まったく

減らすことができずにいた

ということなのである

使われない電気は

地底へと直行する運命にある

この損失を少しでも減らそうとして

深夜電力料金制度が

かねてから採用されている


再生可能エネルギーの増設と

二酸化炭素削減努力

の結果との間には

どのような相関関係も

実は存在していないのだ


想定される削減数値

を存在しない効果へと代入し

温暖化を止めた積もりになっていた

これが京都議定書をパリ協定へと

書き換えさせたその理由

この無駄な期間を放置していた

という当のその行為のありようが

無駄な投資を闇雲に増やし

期待されていた経済成長を

もののみごとに失っていながら

それに気付かない知識階級

に内在する課題を

浮かび上がらせた

という実に浅はかな経過を招いた

自業自得とはまさしく

このこと

経済成長にとって

有効需要の創出は絶対条件

ところが

世界を指導する立場の知識人たちは

無駄な投資を煽って

有効需要の喪失に専ら努力

することを善と心得ている始末


その訳を彼らはまだ

何一つ理解することができずにいる

ということが猶予期間の膨大な長さ

となって

ゆくりなくも反映されているのだが

そのことにさえ

相変わらずまったく気づかない

何と愚かなことだろう


CO2の増加は

人為的な失敗の積み重ね

に基づいて起きている

そこにこそ止まらない温暖化

を誕生させた

とするより深刻で

かつ不毛な経過

という証拠の数々が

異常な自然災害を世界中で多発させ

犠牲となることを強いられた

多くの無辜の生命が

生存する機会を

蒙昧なままの知識階級による

誤った判断に対する執着

を延命させたことによって

奪われた


思考力を失った知識階級が

判断能力を失って

生命の多様性を自ら否定し

持続可能性を断ち切っている

その姿は異様


教育の失敗が生んだ

余りにも不毛な時代が

これから地表へと

急ぎ足でやってくる

パリ協定の成立は

知識階級が

判断停止に陥った

その結果以外のなにものでも

ない
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