こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

逸 失 次 元

2017-01-29 06:07:38 | Weblog
量子力学が辿りついた

新たな知見によると

空間次元の数

は九つ

でなければならない

ということだ


これまでに

文明が得た理解では

空間次元は三つしかなく

そこに時間軸が加わり

時空間

と呼ばれる宇宙

がビッグバンを起点

として成り立っている

という認識で統一されていた


未だ見出されていない

六つの時限の存在

に当惑するようになった

研究者たちは

爾来

未発見の時限について

余剰次元と呼ぶことで

確認不能な未知の時限

の存在を棚上げにせざるを得なかった

検証するための有効な手段が

何一つ

存在していなかったからである


これまでの科学の主流であった

唯物論

は三種類の空間次元

が宇宙空間のすべて

だと断じて現在の科学を創設し

真実の三分の一

だけを判断の対象とすることで

真理を捉えた積もりとなって

疑うことなく

夜郎自大に過ごしていた


その姿勢が

証明できない項目を否定する

という態度をとらせ

哲学を論理展開するための

技法

へと導き

その経過の関与を挿入した

ということが

余剰次元という概念

を産み落とさせる

に事態へと至らしめた

ということができるだろう


研究者たちがこれから立ち向かうことになる

六つの未だ知られていない

その他の次元について

証明手段が何も与えられていない以上

唯物論を超越することが求められ

それが

形而上学で扱ってきた手法への回帰

であったことから

自己否定することを

迫る展開が訪れた


九つある空間次元の内

三つだけしか

文明はこれまで扱ってこなかった

実証主義の弊害は

検証不能な項目を

それであるが故に

一刀両断に否定する

ようになってゆき

現実認識にタガを嵌め

哲学をロジックの檻の中へと

閉じ込めてきた


余剰次元を

否定することができない

数式が発見され

ひも理論の研究者たちが

きちんと

向き合わなければならなくなったことから

藪をつついて蛇を出す

という結果に

判断を先送りすることが

慣例化した


唯物論の限界

を立証するこの経過を

二十世紀の終わり頃に

最新の物理学的発見が

確定させることとなったのだった


この程度の認識は

仏教界では

曼荼羅

という九分割された絵

を用いて

信仰を促す手立て

として早くから

用いられていた

既知の事実


三次元の空間構造が

入れ子状態となっているのに対し

曼荼羅は像を並列に並び替えた状態

で宇宙の階層構造を表わしていた


科学哲学は論理構造の上に

真理へと至る道すじ

を見出そうと努力し

唯物論を経由して

共産主義を暫時導き

90年代の初めに

自己崩壊する

という歴史を文明へと残した


余剰次元を

正式に考慮する

時代が訪れるようになったとき

哲学者たちは

営々と築き上げてきた

論理に裏打ちされた認識を

真理である

と決めつけてきた

その過去の一切を

余剰次元は覆す


三次元空間は唯物論で扱えるが

余剰次元はその他の方法

を導入することができなければ

扱うことがトワにできない


そこにはエネルギー状態の変化

を扱う次元

も含まれており

分割不可能な状態で

下位次元を包摂するものとして

外宇宙と隔絶する

何らかの理由

がそこに込められた状態で

機能している筈なのだ


唯物論で確認済みの法則から

ビッグバンを許可したナニモノか

が意図した工夫

を割り出すことは

形而上学を再構築することで

おそらく

可能


最高位の時限が「愛」

であるらしいことは

経験知がやがて

一般化して示す

こととなりそうだ


実証不能であることが判明している項目



どのような方法で

措定を行ったとしても

構わない

証明を前提とする

唯物論的方法は

何らかの検出装置

を常に必要とし

それがなければ

二進も三進も

ゆかない

ものでであったからこそ

形而上学の再評価

が欠くべからざる中心的要素

となって

文明社会へと再び躍り出る

という変化を生みだした

ということであるらしい


蓋然性を

それと承知の上で扱うことで

証明の代用とする

というのが形而上学の方法

確からしさをどう捉えるのか

ということが今後の課題となるだろう


唯物論は共産主義の論拠となって

世界中に拡散し

神を殺して

改めて復活させる経過を生み

宗教の否定を前提とする

攻撃するための理由

を推進力へと変え

世界秩序を混乱へと導き

資本の論理をも

自家中毒へと突き落とす

デフレ経済を蔓延させ

問題認識能力を持たない指導者と

それに従う体制の構築

を急がせてきた


現状の拙さこそは

その証拠


一連の経過には固有の意味があり

それらをどう解釈するのか

ということが

文明の今後を決める

有用な決定因子となって

結果を左右するものとなる


法則というものには解釈の余地はなく

誰が

どこから見ても

揺らがない

要するに

真理

を映し出す

もののこと


人知による解釈を

都合に応じて適宜加えてきた

ということが

差別化を進める動因となって作用し

さまざまな混乱を経て

基本へと立ち還る

という原理主義運動

を繰り返す循環を与えてきた


修正主義という弥縫策が

原理原典への回帰を促し

調和と融和とを図ってきた

人の世の倣い

となった振り子型の歴史

というものが

宗教の乱立と対立を生み育て

勝手な解釈を蔓延させて

混乱を混沌へと

陥れるベクトルから

人類が抜け出すことを

相変わらず阻止し続けている


経済の長期的低迷と

止まらない温暖化現象とは

その何よりの証しとなって

環境を圧迫する主要な因子となって

強い負圧を文明へとかけている


経済成長を急ぐには

エネルギー消費の増加は避けがたい

地下資源を輸入すれば

決済通貨であるドルを買う必要に迫られる

自国通貨を売ってドルを買えば

ドル高外貨安状態となり

国際金融資本が安い外貨を

高くなっているドルで

有利な条件で買いやすくなる

資本の還流場面では

トレンドが反転して

一時的に高められた外貨で

低値誘導されたドルを

効率よく買い戻すための条件設定が

利益の効率的な上積みを

可能ならしめる

この繰り返しが貧富の差を拡大し

市場経済から公平性を取り上げた


ドル資本(現在の国際金融資本)が投資目的で

特定の市場へと流入すると

その国の市場は資本流入で当初潤うが

利潤を本国へと還流させる目的で

ドルへと戻そうとするようになったとき

外貨を事前に高めておくことで

相対的に安くなっているドルを

効率よく大量に買い戻すことが

市場原理で可能にする

というメカニズムが

99%対1%の対立関係を最大化し

貧困を世界規模で蔓延させた

その理由


地下資源の大量消費が気候の変動を生み

決済通貨となったドルの大量供給が

過剰流動性となってアメリカへと逆流し

リーマンショックを派生させて

金融危機を引き寄せた


貧困化を急がせるプロセスを経た末に

アメリカに異例の大統領を

このほど誕生させた


これら一連の経過は

どれも

健全な思考力が不在

となっていたことによる

因果法則が最終的に誘導して

得た帰結となり

次の結果へと再び至る原因

となって改めて作用する

ことを繰り返す


知育偏重主義のアメリカ型の教育制度が

現状の不具合の生みの親

高い学力を競っても

得られるのは対象の差別化

とそれによる選別のみ

創造性を新たに生み出すほどの力



そこからは得られない


思考力の劣化による

判断停止の状態が生む

破壊圧が淘汰圧へと変容し

教育の失敗が

テロ組織に

栄養を与えている

その起源となる循環が

増えすぎた人口を調節する

役割を果たす変化となって

顕在化した


解釈を要するすべてのものは

悉く

真ならず
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