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こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

共 同 幻 視

2016-09-04 10:50:29 | Weblog


温暖化現象は

現状で

永久に止まらない

ことが分かっている事案

97年暮れのCOP3

京都議定書からみても

丸二十年間

CO2を減らせずにいる

結果それ自体が

雄弁な反証


このほどCOP21となった

パリ協定について

アメリカと中国が

漸く国際条約を

批准する

ことで合意した


これによって

大気圏内の二酸化炭素濃度が下がる

とする理由は

ゼロ

根拠のない数値目標を連ねてみても

効果が不在であるのなら

それは壮大な無駄

を生むだけのこと


交流送電がインフラとなっている以上

電源が発電していようといまいと

化石燃料の消費は

恒常的に維持される

蒸気圧を利用した動力は

釜の火を

寸毫も

落とすことができない


交流電流のもつ制約のいくつか

を知っていたなら

子供でもすぐにわかるほど

それは簡単な

事実


世界の名だたる指導者たちは

打ち揃って

交流電流の意味を

何一つ理解していなかった

これが二酸化炭素濃度を

産業革命以来

高めつづけてきた

その本質的な理由


交流電流を理解している者が

例え一人でも地表に存在していたのであれば

温暖化を防止するためにとられた

世界全体で数百兆円規模の壮大な無駄

など産み落とずに済んでいた

経済合理性のない環境対策を

継続してきたことによって

国際経済は一斉にデフレ化してしまい

GDP成長率をこぞって

圧迫する市場経済を産み落とす

に至った


経済成長に必要なのは

有効需要の創出であり

無効な需要など

どれほど多く積み上げても

損失の山を築くのが

関の山


実効不在の環境対策の悉くが

無効な需要を積み上げて

文明から可処分所得を奪い去った

ということがこの一連の経過

から見えてくる


交流電流について

正しく理解することができていたのなら

省エネ節電や

再生可能エネルギーを導入する段階で

無駄となることが見えていなければならない

さまざまな分野の

環境投資のあれこれを

止めさせる程度のことは

劣化した知識階級であったとしても

おそらく十分にできていた


重ねて言う

交流電流について

何も知らない指導者たちが

止まらない温暖化を生み出したのだ

これほど愚かな経過は

有史以来

嘗てない事態


知育偏重に特化した現在の

高度化した高等教育は

考えるために割くべき時間を

新しい知識の修得のために

専ら犠牲にすることを善しとした

その結果

世界中の指導者たちは

おしなべて判断を誤りることとなり

経済と環境の同時劣化

という現状を

競うようにして

世界各地へと生み落とした


節電したことで化石燃料の消費が減った

とする証拠は一切ない

地下資源の輸入量の推移をみれば

環境投資の非有効性が

一目でわかっていた筈である

エネ庁がかつて公表していた

資源輸入に関する基礎的データは

二十年以上たっても

相変わらず非公開となっている

再生可能エネルギーを

電力会社が買い取っていながら

その販売実績を知る者は

誰もいない

交流送電の仕組みを理解していれば

買い取った電力の再販売が

成り立たないことくらい

自明の理

位相制御ができなければ

買い取った電力の総ては

要するにただの無駄

有効利用する術は

まったくないのだ


電力業界が再生可能エネルギーの買い取りに

制限を設けていること自体が

魔訶不可思議

買い取った電力を再販売することができていれば

業界にとって

新たな収益源が

経済を引っ張って

良質なインフレ経済を

世に導いていた


電力業界は電力の買い取り制度を

要するに利用することが

何一つできない

買い取り枠に制限を設けているのが

その何よりの証拠

外部電力の買い取り制度は

電力業界にとって

損失を高めて企業収益を薄くする

何のメリットもない行為

であるに過ぎない

メガソーラーやウインドファームへの投資は

電力業界にとって

重大な脅威であるに他ならない

その事実が再生可能エネルギーに対する

投資に強い制動をかけさせた

これにより民間企業が蒙った損失は

極めて甚大な規模となった


知識階級全体が

交流電流についての基礎的知識がなく

また調査能力もなかった

ということが環境ビジネスへの新規参入を

強制的に止めさせる

という結果を残して

資本の大量喪失へと繋がった


電力供給系に関する市場調査を怠った

企業の咎もさることながら

交流電流の性質について

重大な情報を秘匿し続けていた

電力業界の罪は極めて重い

環境投資に割り当てられた国家予算のすべて

がこうして無駄となり

経済成長の足を

電力会社の秘密主義

が引っ張っている


電力買い取り制度では

受け入れ側の立場にある

電力業界が負った暦年の損失もさることながら

新規投資に踏み切った民間企業の損失は

計り知れないほど多い


事前調査(FS)を怠ったということが

温暖化防止を無効にし

投資の一切を無駄にした

という実に単純素朴なハナシが

こうして日本全土へと産み落とされた

アベノミクスを失敗させたのは

電力会社と環境電源の供給を生業とする企業

そして何の注意喚起もしてこなかった

知識人と呼ばれる

一連の余りにも無知な一群

で構成された愚かなる面々


交流電流の意味を

正しく理解していたのであれば

無駄な投資による損失で

資本を失う愚を犯す事態

など

避けることは容易であった


交流電流はそもそも止まっていることが

できない

周波数を維持しておくためには

上向きの波の形と

下向きの波の形とを

寸分の狂いなく

交互に保ちつづけていることが

必須条件

180度異なったベクトルをもつ交流電流を

安全に制御するための方法についても

業界は一貫して

黙秘を続けている


これまで位相制御とその仕組み

に関する説明を何一つしてこなかった

電力業界は

沈黙を貫くことで

告知義務を怠った己の行為を

正当化した積もりで

選良と官僚とを同時に

操ってきた

大局観をもたない選良と

省益の確保にしか関心がない官僚とが

環境の劣化と財政の劣化とを

同時に国民へと与え

己の利益に執着する余り

止まらない温暖化と

止まらないデフレ経済からなる

十字砲火を未だに続けさせている


世界中の電力会社が共通に持つ

秘密主義と呼ばれるそのスタンスは

このようにして生まれ

国全体を貧困へと追い落とすことになる


敢えて説明を省くことで

知識階級に誤った認識を抱かせ

止まらない温暖化を

世界規模の統一姿勢をとる

ふりをすることで

あたかも止められると錯誤させてきた

COP21とはその延長線上に生まれ出た

猫ダマシのごときもの


交流電流の意味を知らない知識人のすべて



交流電流でも回路を形成することが

できる

と勝手に断じて

電気製品のスイッチを切ってしまいさえすれば

二酸化炭素の生産も自動的に止まる

と都合よく解釈する土壌を設えてきた

この理解が不正なものであることは

温室効果ガスの濃度変化が明瞭に跡付けている


ところが

交流の発電機は

周波数を与え続けている必要を常にもっており

タービンの回転数を

需要の変動に応じて減らす

などということは

本来不可能なことだった

毎秒50回転する電源は

50ヘルツの交流を生み出す能力を持つが

この回転数が少しでも乱れると

周波数も一瞬で変動する


安定性を失った交流電流からは

電気エネルギーをとりだすことが

要するにできない

このため電力業界は

周波数を一定の状態に

常時保っていることを

国が義務と定めて統一的に管理した


消費者がどれほど省エネ節電に努めても

上流部の発電所では

発電機の回転数を

安定化させていなければならないのである


高品位とされる日本の電力が

精密な機械制御を可能ならしめ

メードインジャパン

の名を現在の地位へと

高からしめた


だが

そのことが

火力発電所の化石燃料の消費を

一定のレベルへと引き上げさせて

化石燃料の消費割合を

常に安定化させておくことを義務として

二酸化炭素の排出量の水準を

随時高めさせ続けさせていた


これが止まらない温暖化を世に生み落とした

そのたった一つの本質的な理由なのだ

交流電流を理解していない知識人ほど

問題の本質を知りたがらない

という共通の傾向を強くもつ

というのは

認識能力に不備があることを

よくよく承知しているからに他なるまい


考えるための時間を省いてきた

高度化した高等教育というものが

止まらない温暖化を

より一層止まらないものにした


COP21と呼ばれるパリ協定が

正式に発効しても

交流送電がインフラとなっている限り

温暖化を起源とする

気候の変動は

これからも

果てしなくつづく


交流電流を理解することができて初めて

温暖化を止めるための有効な方法を

導き出すことが可能となる

それができていなかったのだったからこそ

二酸化炭素が増え続けていた

ということなのである


二酸化炭素を有効に減らすその方法を

特定することができた企業だけが

温暖化を止めるための製品の供給を

一手に担うことが許される


それは世界中の電力会社を破産へと追い込み

ガス会社と石油会社の生息領域を

急激に圧縮する

という結果へと繋がってゆく

環境性能の高い優れた電源は

世界の在り方を

根底から覆す

地下資源を消費しない電源は

エネルギーコストをたちまちゼロ

にする能力をもつ


世界が切実に求めている電源

の開発に成功しても

市場への投入はより慎重であるべきだ


インフレ経済を飽和させた

既存の資本市場を活性化せるには

革命的な製品の登場が

何にもまして

必要なのである

エスタブリッシュメントの介入を防遏するためには

市場を制御する能力を

誰であれ

もっていなければなるまい


※太陽光発電の導入量を以て、二酸化炭素の排出量削減値と見做した、国連の環境部会が犯した罪が温暖化を止まらないものにした。その背景にあったものこそ、交流電流と直流電流とを混同したことに気づかずに、直流の発電能力が交流のそれと打ち消し合う、と身勝手に錯誤したあのアーヘンモデル。未だにドイツ人たちは、この錯誤のもつ意味にまったく気づかない。この認識の誤りが日本では節電で、発電量に一定の変数を乗じた値、と同じ量の二酸化炭素が減ったことにする、とした法律の制定を抵抗なく受け容れさせた。実効のない節電や再生可能エネルギーを増やすことで、すっかり温暖化を防止した積もりになった。これが事実でないことは、先日公表された南極大陸に於ける二酸化炭素濃度が、ついに400ppmを突破したとするデータがよく証明している。文明の愚かさを計るスケールとして、CO2濃度がこの先どれほど進んだのか、というその一点をみるだけでよい。
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