こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

善 と 不 善

2016-05-08 07:50:49 | Weblog
温暖化する一方

となった地球を

元の状態へと戻そうとして

文明がどれほど他に抜きんでて

発電能力に優れた外部電源を

競って導入してみたところで

既存のインフラを構成する基幹となっている

火力発電所の燃焼炉で消費されている地下資源を

減らすことなど

到底できない


何故なら

交流電流を発生させる

一次電源のすべて



回転数を調整することが

本質的に

不可能

であるからだ


これまでの環境政策が徒労

に終わっていたというのは

発電所で化石燃料の消費を

何一つ

調節していなかったからなのだ

二酸化炭素の排出量を

まったく制御することができない

というのが

交流電源のもつ

避けがたいその宿命


これまでに実施されてきたあらゆる環境政策は

公的資金による

成果のない

無駄な投資

でありつづけていた

これからも

そうである


節電やクールビズに

国民がこぞって協力してきたにせよ

二酸化炭素の排出量は

一貫して増え続けており

何一つ減っていなかった


温暖化防止対策の一切は

要するに無益な努力

を継続してきたことによる

損失の増大

にしかなっていなかった

ということになる

単純な話


問題というのは

その事実に

誰一人気づかない

というその一点

にある


止まらない温暖化とは

国民すべてが陥った

錯誤の結果

に他ならない


環境負荷のない

良質な外部電源を

国の誘導で

どんなにたくさん増やしたところで

発電所の発電機を動かしている

蒸気タービンが

一瞬たりとも休まずに

回り続けているのだから

二酸化炭素の大量生産が

環境対策実施の有無に関わらず

常時続けられていた

ということなる結果が

既に確定している


国民が温暖化防止に努力した

その分だけ

化石燃料の消費量が減っていた

とするデータ

もなければ事実も

ない

それは勝手な思い込み

に過ぎなかった

電力業界の秘密主義が

国民の善意を逆手にとって

己の利益を確保する目的で

都合の悪い情報を

これまで

隠し続けてきた

過去が

国に損失を積み上げさせて

景気の回復を

意図せずに遅らせている


無駄が生む損失の関与が

経済成長に対する負圧となって

景気の浮揚を

指導階層が抱きしめている

壮大な判断の誤りを生み

これまでづっと

繁栄する機会の到来を

妨げていた


交流の発電機というものは

周波数という成分がなければ

成り立たない

発電機の回転数が安定性を失うと

交流電流の周波数も

また

その安定性を失ってしまい

乱れた周波数が

電力品位を貶めて

その価値をゼロにする


安定性を失った交流電流は

使い物にならないため

売ることが

できない


電気製品を精密に制御する能力が

消えてしまうからだけでなく

無効電力という名の

使えない電気を

大量生産することになるからだ


無駄ですむハナシどころではなく

損害を生むだけの

重大な過失

を発生させるその原因となる


そうならないようにするための手段

として

広域停電が引き起こされる

事態

へと電気事業者はおしなべて

追い詰められる

家庭用の分電盤についている

サーキットブレーカーが突然落ちるのと

それは

まったく同じこと

自動的に

電流を遮断する機構が

瞬時にハタラク


発電機に取り付けられている永久磁石が生む

磁束の向き



互いに正反対となる位置を与えられているとき

右に流れる電流が生じるその一方で

180度異なった

左へと向かう電流も

同じようにして

交互に

同時に生まれ出る

この特異な事情がそれを

交流電流と呼ばせている


周波数の乱れは

このベクトルを異にする二つの電流

を同時に生み

それが接触することによってショートし

火災の原因を構成する

そこで一方の端子を

絶縁する措置をとることが

交流送電の絶対条件となったのである

電流値がゼロの電流と

そうではない役に立つ電流とが

交互に毎秒50回切り替わることで

50ヘルツの波が生む

交流電流が作られる


このことは

つまり

どのような環境対策を講じたとしても

発電所の燃焼炉では

化石燃料の消費量を

まったく

減らせない

という事実を指し示すことだった


電力会社は節電量の増加



再生エネルギーの導入量の増減に関わらず

化石燃料の消費量を

寸毫も

抑制したことが

ない


地下資源の燃焼炉への投入量を

まったく減らすことができない

というのが交流電源の

宿命だった


そこで

監督官庁を抱き込んで

電力消費を減らしたその分だけ

発電所で燃やしている化石燃料の消費が

減ったことにする

という法律を制定し

電気に関する基礎的な知識を持たない

無能ではないが

甚だ無知な

国会議員

の全員の意思を巧みに操り

意図的な誘導を行った事実が

その法律には愚かさの証拠

として書き留められた


それは

「温暖化防止に関する法律」

という名称で

国と国民の正しい理解を

遠ざけさせ

温暖化を止まらないものにしただけでなく

業界の利益を保証するバックボーン

となっている


この明らかに

物理法則に反する法律

の性急な制定が

環境対策から実効性を取り上げて

有効需要の創出ではなく

その反対を意味する

有効需要の喪失を

全国規模で加速させていた


止まらない温暖化の背景にあるものとは

電力会社の秘密主義と

環境対策を放置できない官僚機構とが

利益共同体となることによって

国会議員の総てを誑かし

国民全員に

無駄で無意味な努力

を重ねて強いることにより

結果として

経済成長の機会を自ら潰し

景気を低迷させた上

己の延命のみをひたすら図って

日本経済から

景気回復の基調となる

経済成長の機会を悉く取り上げてきた


これまでの経緯を振り返って眺めると

電力会社の罪の巨大さと

所轄官庁の無節操な犯罪

とも呼ぶべき行為の愚かさとが

すぐさま

一望できるようになるだろう


環境対策に投じられてきたコストの総ては

まったくの無効

損失の源泉となることが

できるのみ

というのが錯誤の結果として

文明社会にいま

与えられている

本質の成分


温暖化を止めることはできないまでも

無駄な投資を止めることだけでも

実行する程度のことは

政府がどんなに愚かだったとしても

直ちに可能


成果の全くない投資であることは

二酸化炭素がまったく減っていない

とする世界各地の観測データすべてが

一律に証明する

偏りのない

確かな事実


景気の回復は

無駄な投資を止めるだけで

簡単に実現する

経済低迷の原因は

秘密主義へと陥って

情報の公開を避けてきた

利益共同体を構成する組織全体

による未必の故意

に起源を有することなのだ


経済低迷の責任は

問題認識能力を失って

止まらない温暖化の理由を調査せず

徒に放置した

国会の成員すべてが

公平に担うべきこと

国民は経済的繁栄を失っていながら

狂暴化した自然災害の影響も

例外なく

受けなければならなくなった

二重の被害者


無効な需要のみを

ひたすら積み上げてきた

これまでの不毛な経過が

日本経済にとって

ひどく重い足枷

となっている


国民には

太陽光付加金など

支払う必要は一切なく

効果のないことが分かっている

節電努力をする必要も

またなかったのである


暑い夏に冷房を我慢して耐え続けることで

電力消費を減らして

電力会社の売り上げを

大きく引き下げるための行為でしかない節電で

温暖化を止めた積もりになっていた

なんと愚かなことだろう


太陽電池を設置したその分だけ

発電所の燃焼炉で

化石燃料の投入量が減った

とする事実もなければ

データもない


検証プロセスを省いて

電力消費を止めさえすれば

二酸化炭素の発生量を

自動的に減らせる

と思い込まされてきた国民が

ダマされ続けていることで

景気の浮揚を遠ざけていた主体

となるよう迫られ

エネルギーコストを高める行為

であることとは知らずに

二酸化炭素の大気中濃度も

同時に高めてきた主因となった


不毛なこれら一連の行為を善と信じて

無知な階層が束になって

景気の低迷と

温暖化の昂進とに

こぞって寄与している

というこの余りにも粗末な現状こそ

教育の失敗

を証し立てるためのもの


交流電流に関する説明を避けてきた知識人たちが

温室効果ガスの濃度を引き上げて

異常気象に一層狂暴な性質を備えさせ

無辜の国民を暑い夏に耐えるよう圧迫し

冬の寒さにも黙って堪え忍ぶことにより

どうやっても止まらない温暖化現象を

すっかり止めた気分にさせていた


これが太陽系第三惑星で

いま

起きている

文明に共通する

その主な症状となっている


高度化した教育は

健全な判断能力を

学力を高めてきたことで逆に失い

考えるための時間を惜しんで

役に立たない知識の膨張

へと闇雲に特化し続けている

その結果

思考力を大きく劣化させることとなり

批判精神を失って

判断能力に重大な欠陥を植え付けた

現状の不具合となっているものの一切は

その単なる帰結


教育の高度化は知識量を増やしはしたが

思考力を失って

批判精神を損ない

判断力を劣化させた


世界規模のデフレ化と

止まらない温暖化こそ

教育の失敗を

よく物語る

そのなによりの証拠なのだ


劣化した教育は

投票結果にも

重大な影響を

既に及ぼしていた
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