こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

反 知 主 義

2015-03-08 07:33:32 | Weblog
世の中の仕組みを

理屈のみで

仕切ろうとしてきた

文明社会に固有の過去が

あらゆる混乱の生みの親


知識の量的拡大に特化したことによって

ヒトを差別化するための合理的理由と定め

選抜結果を数字に依存する形で決め

大多数の賛同を引き出してきた


個々人の間に生じるようになった

学力の偏差を数字で可視化し

知育偏重の教育制度を連綿として積み重ね

保有する知識の量と

その呼び出し速度とを測ることで

ヒトに備わる価値の一部を

判断できると断じてきた

現状で

指導階級のレベルを見れば

その経過のもつ意味が

よく伝わってくるだろう


知識を学ぶことに間違いなく

意義はある

だが

その使い方を教ええてこなかった

ということに

こそ

異議がある


高等教育になればなるほど

質的深化より

量的変化でヒトを占うようになっていく

評価者の壁が低いと

そこから上の領域を理解できない


戦後教育というものは

教育する側の都合で進化し

教育を受ける側の精神に

軋轢を複合させてきた

いじめの万延や

唐突に表れるようになった狂暴性の発露

には特段の意味がある

問題の所在に目を瞑り

一貫して

副作用の強い教育方法を

国民へと平等に押し付けてきた


いま

世界中でおきるようになった

多くのの混乱は

知の独善

が生みだしてきたその結果

として起きたもの


そうみえる


極右勢力の台頭や

信仰の名を騙る

原理運動の散発的な勃興などは

反知主義が導いてきた

その経過の一つ

断面をみたところで

必然的に生じた経過の構造を知ることは

要するにできない


論理的説明で納得せず

感情的行動で対処しようとする

そうなっている現状に

知性は不在

知識と知性とは本来



知性は知識の使い方次第で

毒にもなれば薬にもなる

単に使い手の側に属する問題なのだ

知識を生かすことがで来ていなかったからこそ

一向に止まらない温暖化に

手を焼きながら

気候の変動がもたらす因果に

生命を含む

社会資産の多くを奪わせている


教育制度に潜む重大な欠陥が

極右思想と原理運動とを

生み育てる原動力を

アンチテーゼの形で与えている


どちらの系統も

反動形成によって産み落とされたもの

という共通の特徴で

裏打ちされている

論理より情動に訴えるという共通点も

特徴的によく似ている


教育システムが問題の所在を認識し

有効な対応策を採用するようになったとき

一連の反発は内圧を低下させ

功利(繁栄による平和)を模索するよう転じ

平安を実現することに

漸く目覚める


混乱は世界の指導者たちが受けてきた

知育偏重の教育による

知識がもつようになった偏頗な傾斜

が生みだしたその途中経過

の相の断面のひとつに過ぎない


財政収支を劣悪化させただけでなく

増税を重ねて

国民から豊かさを取り上げ

経済成長をなおざりにした

その自覚すらもたない

というのが指導者たち一般にみられる

共通の特徴となっている


資本の論理を検証せずに論(あげつら)い

貧富の格差を拡大させておきながら

見えないなにかの所為にする

そんな行為を繰り返しながら

格差間の懸隔は

1:99にまで最大化され

報われない階層に

破壊活動をさせ

その理由を勝手に合理化するよう

振る舞わせている

既に成立している有害なサイクルに

何一つ手を付けず

背を向けて放置した


EUでは極右勢力に対する若い支持層が増え

ISを自称するテロ組織が

ヒトとして未成熟の戦闘員を促成栽培し

攻撃的に振る舞うことを

信仰の証として求め

宗教による世界支配を

反米の旗幟を鮮明にすることにより

正当化する行為を続けている


両者ともに合理性の不在に目を背け

不寛性という本質を露呈させ

互いに排他的な姿勢をとることで

正当性を立証した積もりになる

というその相似する点にこそ

愚かさの根源を

隠せぬ尻が露わしている


知と知性との間にある

壮大な違いを弁別せずに

一概に反知主義を唱える

その行為が

己を独善的に正当化している事実に

気づくこともない

脳は見たくないものを

見ていないフリをする

便利でとても都合のよい機関


世界の混乱はこうしてより募り

異常気象の増加と重なって

生命に巨大な負圧を今やかけている


特定の集団に利益を誘導しようとする行為は

必ず反動を誘い

物理的な破壊を経て

暫定的な安穏を得

やがて終息へと至る


文明の歴史は

その繰り返しでできている

作用があれば反作用があり

動因が与えられれば

やがてその反動が

いつかどこかに

必ず形成されることになっている


電気の分野にも同じことが当てはまり

電流が消えれば

その変化を打ち消すために

反対向きに流れ出ようとする電流が

自動的に誘導される

というレンツの法則が成り立っている


この事実をみずに

せっせと電流を消す

節電運動をやっている文明は

温室効果ガスを減らした積もりで

逆起電力を地底へと逃がす行為を

愚かにも未だに続けている

という始末

この経過も

電気についての半端な知識で分かった積もりとなり

電気製品のスイッチを切れば

遠くにある発電所の巨大な燃焼炉で

化石燃料が

節電した分だけセーブされている

と盲信させる根拠不明の理屈を

闊歩させるようになったほど

それは有害な経過を

この文明へと与えている


節電行為は逆起電力を誘導することと同義であり

自然エネルギーからの買い取り電流の逆流も

電流同士の衝突を生むだけのこと

真相を知られてはならない電力業界が

不承不承

高値で買い取っているに過ぎない

買い取り枠は次第に圧縮され

単価も下がりつづける

という事実が既に成り立っている


こんな制度を作り出してきた国会の不明こそが

止まらない温暖化を生み出し

血税を惜しげもなく

無駄な投資のあれこれに注ぎ込ませ

この国の財務体質を短期間で劣化させ

消費税率を漸進的に高めて

国民の生命財産を圧迫する悪政を

善と信じて勝手に敷き

世界の不安定化に率先して寄与する

国を思考力の無い知識階級が

何の疑いもなく推し進めてきた


作用には

おまけとして

反作用というものが

必ずついてくる

薬には副作用があり

エネルギーには温暖化が付随する


健全な思考力がもし残されているのなら

どのような難局であっても

それを踏み台にして

より高いところへと辿りつく

ことは容易でなければならない

解決できない課題は

ない


知識の拡大を急ぐほど

思考力は反対により狭まる

考えるための力の不在

という状況こそが

おおいなる混乱の玉手箱




主知主義は反知主義を経て

知性が導く平和主義へとやがて向かう

その前夜こそ

再生不要エネルギーが産声をあげる

とき
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