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こ と の 端

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地 下 資 源

2012-08-26 08:08:31 | Weblog
電気エネルギーを作り出すためには

熱エネルギーを先に生み出しておかなければならない

というのが現在主流となっている発電技術の基礎である


石油と天然ガスなどの地下に眠る資源は

地球が長い時間をかけて育んできた

文明に消費させることを可能にした

特別の意味をもつ化合物

エネルギー資源とは

地球の賜物のことである


これらの主要なエネルギー資源は

炭素と水素とが結びつくことによってできた

炭化水素と呼ばれる化合物で作られている


分子結合を成り立たせている元素間にはたらくエネルギーを

酸素を強制的に関与させることによって

熱エネルギーとして取り出すことを可能にし

その熱を生み出すための燃焼の力で

水を蒸気にしてから

圧力を加えることで

回転するための

運動エネルギーを取り出すことを可能にした


液体の水は100度Cで気体へと変わる

蒸気となった水は

圧力を得てそのもつ熱を

どんどん高めていくものとなる


この熱による運動エネルギーの発生が

発電機の内部にある磁石を動かすミナモト

そこにできている磁場を変化させ

起電力を与えている

この磁場変化があるからこそ

コイルに電流が誘導されるようになっている


一旦発生した電流は

それ自体が磁場変化を体現するものとなり

電流が電線またはコイルを通過することによって

コイルならそこに磁束を与えるものとなる

コイルの巻数を増やしていくと

そこにある磁束は密度を高めるようになる

誘導起電力は磁束密度と磁場変化の割合で

一義的にきまる


このとき

磁場を共有する別のコイルがそこにあると

そのコイルにも電流が発生する

二次コイルの巻数を調節すると

電圧を変えた電流が取り出せる


磁場変化を与えるための電流を励磁電流と呼び

その効果で二次的に生み出されたものの方を

誘導電流と呼ぶ

消費電流とは

この二次的に派生した

回路めぐる誘導電流のことである


誘導電流は

励磁電流が流れていなければ

発生することがそもそもできない

誘導電流を常に発生させておくための条件とは

電流が向かう先の電位が

常時

最低のゼロボルトになっていなければならない

ということである


電流を生み出すための必要条件として

最低の電位が

電路の終端となる部分に

設けられていなければならない


ゼロボルトとはアース点のことである

電流には電圧が付随する

この電圧があることによって

電流はより低い電位の場所を目指して流れ出す

川の水が海を目指して陸地を下ってゆくのと

それは同じこと


二種類のそれぞれに異なった出自をもつ電流は

共に最低の電位を目指して流れてゆく

励磁電流は誘導電流を生み出すために流れ続けていなければならず

誘導電流はその条件のもとで

ゼロボルト以外に

電気製品のスイッチが入ることによって

回路が要求する電力だけを

誘導する役割を円滑に果たせるようになっている

余分な電流を誘導することがないため

この方法を使うことで

安全性をより高く保つことが

できている


電気製品のスイッチを消費者がオンにすると

その電気製品が必要とする電力だけが

当該回路に誘導される

誘導量を決めるのは

閉じた回路とそこにある負荷次第

誘導電流は回路が求める以上の電流を

通常誘導することはない

掃除機とテレビの電気配線を同一にすると

入力の手順によっては

テレビを壊してしまうことがある

過大な電流を誘導するケースでは

小電流で動く回路にも

大電流が流れ込む

電線の分岐には

安全とされる交流電流の場合でも

一定の配慮があってよい


励磁電流は発電機がもつ最大の能力で生み出されるが

電流と電圧は定格を維持することができるのみ

出力内容を加減したり

調節したりすることは

要するに できない


磁場変化を生むための運動エネルギーの投与は

常に一定でなければ

周波数を安定に保っていることができない

電源側で運動量を減らして

出力調整をすることは

不可能なのだ


電力の調節を可能にするための電気工作物が

変圧器

トランスのことである

互いに絶縁された関係にあるコイルをもつこの装置は

励磁電流が高圧側の一次コイルを流れることにより

低圧側の二次コイルに

誘導電流が発生する仕組みでできている


接続されていないコイル同士でありながら

電流のやり取りをする過程で

電圧を制御することができるのだ

誘導法則はそんなことをも可能にした


節電行為は消費者が誘導電流を消すことを意味するが

励磁電流を減らす効果は引き出せない

これが温暖化を止まらないものにしている

その最大の原因であったのだった


地下資源を構成する分子の成分である炭素と水素とが

結合するためのエネルギーを

酸素によって開放することで

熱が得られる

これを燃焼という


燃焼は酸化作用を意味する過程

炭化水素の結合エネルギーは

燃焼プロセスで解放され

熱エネルギーへと変身する

水を温めて蒸発させ

できた蒸気に圧力をかけて

100度Cを超える高熱を生み出させる


蒸気に一定の圧力がかかるようになった段階で

それを回転翼に当ててやることにより

磁石を貼り付けた回転軸が円運動をはじめ

それが毎秒60回転するようになったときに

60ヘルツの交流電流が

安定的に生み出せる


運動エネルギーの関与を安定化させておかないと

周波数は乱れて使い物にならない電力を量産する

不安定な周波数は不安定な電力を生むからだ

日本製品がとりわけ優れているというのは

周波数が厳密に保たれていることによって

製品の評価を高めることができたから

乱れた周波数の交流電流で

精密な制御を機械に行わせることは

できない


発電機は一定の回転運動を保つことができていなければならない

節電で電力消費を減らしても

それは誘導されてできた二次的な誘導電流だけを消す行為

発電所が生み出している励磁電流は

常時

安定した状態を維持しているという義務をもつ


節電という無駄な努力に

国民が熱心に努めていることについて

電力業界は等しく口をつぐんでいた

この行為こそが

国に有効需要を生み出させなかった最大の理由であると同時に

温室効果ガスの大気中濃度を

常に高め続けさせていたその主要な理由でもあったのだった


地球と国家の同時劣化という状態は

世界中の電力会社が共通にもつ隠蔽体質によって

与えられたものなのだ


誘導法則は磁束密度と磁場変化との関与とを

厳密に定めている


知識があってもその意味を知らない者が

電力業界の暴挙を黙認する社会を生み出していた

すべての国家が赤字財政に陥ったのは

地下資源を巡っておきた経済的優劣の差が

できていたから


温暖化を防止する目的で

まったく効果のない諸対策を継続させておくために

血税から捻出した国費の優先的割り当てを

有効需要の創出だと信じている

というその頑なな態度こそが

国の借金を最大化させた当のそのもの


これら一連の奇妙な経過が生み出したその結果として

国家財政の急速な劣化と

国民に貧困生活を強要する経過とが

一斉に生まれでた


無効な需要が経済を成長させることはなく

景気の低迷をただ長引かせて

地球環境の劣化を急速に早めている

誘導法則を知っていたのであれば

地下資源がなくても

電気エネルギーが取り出せる

程度の知識は

与えられていたはずなのだ


知識を授けるだけの教育が

一般法則の持つ意味を希釈させ

なおざりにさせていたということなのだ

知識の使い方を教えてこなかったということが

地球とこの文明とに

強い淘汰圧を

一斉にかけている

気象条件の変化に基づく

地球環境に対する凶暴性の増長は

文明が自ら招いたその結果なのである

責任は

原因を与えた者がとる

定め
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