こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

責 任 能 力

2011-04-03 09:01:47 | Weblog
原発が安全だというこれまでの説明が

そもそも

偽りであった

ということが明白になってからというもの

批判の矛先が

東京電力という名の企業と

その経営陣だけでなく

一般の社員に対しても

一斉に向けられるようになった


ボードメンバーの責任が追求されるのは

当然の経過だが

文系の被雇用者にまで

それを求めようとするのは

筋が通らない

非技術系の社員には

責任能力が基本的に備わっていない

企業業績が急落すれば

失業としいう酬いを受ける


責任を問われるべき者の代表は

寧ろ

原発建設を積極的に推進してきた

議員たち



そのお先棒を担いで省益を太らせてきた

監督官庁の一連の官僚共

更に尻馬に乗って

安全保障を側面支援しようとしてきた

保守系マスコミの論旨に誘導されていた

不特定多数の国民であった



批判されるべきは

これら事象の背後に潜みつづける

黒幕のうしろに控えている一群なのだ


原発推進を謀ってきた議員がどこの誰なのか

ということは

検索すれば分かること

一部のマスコミとその関係者なども

同じ網にかかってくる


当事者である東電の責任は

まことに重大ではあるのだが

それを成り立たせてきた連中すべての罪を

決して見逃してはならない


真っ先に糾弾されて然るべきは

自らは安全な場所に隠れたまま

表に出ようとしない

指導的役割を果たしてきた

悪辣な首謀者と

その一味


批判の対象の絞り込みを誤ると

咎のない大多数がみせしめに批判され

最も有害な首謀者が

その陰で易々と肥え太る

冤罪は

真犯人の追求を打ち切るという点で

きわめて不幸な結末を押し付ける


責任を取るべきもののリストは

犯した罪に対して

公平かつ公正なものでなければならない


誤った解釈は

不幸を増幅し

正しい認識は

最適解の在り処へと

文明を導く


根拠のない誘導を風評という

薄っぺらな知識が

被害を拡大する


視点の健全性が担保されていない情報は

きわめて危険である

バイアスをそれと認識することができていれば

補正することは容易であろう


今回のケースで重要なのは

真犯人を特定することであって

責任能力のない人々を

感情の高ぶりから

槍玉にあげることではない


価値は真実にのみ宿る

原発に代わり得る優良なエネルギーは

既に存在している

人類にはその形を

まだ見ることができない


判断基準を成り立たせている傾斜の存在を

知ったとき

冤罪をそれと理解することが可能になる

つまり

真犯人を補足することができるようになる


問題の所在を闡明することができたとき

あのとき

どうすればよかったのか

ということが

誰の目にも見えてくる


学習は失敗の関与を必ず求める

成功体験から得られるものは

満足感以外の何ものでもない
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