石油を燃やし続けている時代には
大気中の二酸化炭素濃度は
増えるだけで
減ることはない
消費者が節電したからといって
発電所の燃焼炉が
その分だけ止まっているということには
ならない
蒸気発電で必要なのは
安定した蒸気圧
圧力を一定に保つためには
絶えざる燃焼が
絶対的に
必要なのだ
ごく当たり前の話
節電に努めれば
それで温暖化が止まると
誰もが思い込んでいる
これは実に危険なことである
省エネに二酸化炭素の排出を抑制する効果がもしあるのなら
電力消費を減らすことで
温暖化にストップをかけることができていなければならない
二酸化炭素を実効値で減らすことができていなければ
その濃度は増え続け
温暖化を止める効果は引き出せない
現状をみれば
そのようになっていることがすぐ分かる
気候の変動は
効果のない対策に終始していたこれまでの経過が
永年にわたり
成果なく積み重ったことによって
自然災害の増加という禍と
ドルに対する不信任と
を
ほぼ同時に生み出していた
温室効果ガスの濃度は高まるばかりとなり
国際経済は資源価格を高騰させたことによって
脆弱化した
石油のもつ価値に支えられてきたドルは
結果として
多くの通貨に対して売られ易い状態となったのである
ドル建ての債務はその結果
大幅に軽くなり
アメリカの負担は軽減されることとなったのだが
ドル資産を持つ者は
反対に
その価値の減少を
自らの身に引き受けなければならなかった
これがドルの価値を更に貶めるその要因の一つになった
二酸化炭素の排出量を抑えなければならないことを承知していながら
先進諸国は
それを名目の値へとすり替えた
未曾有の難局を安直な方法で乗り切ろうと謀ったのだったが
そのあざとさの故に
文明は
自然災害の増加をより早く引き寄せることとなった
ということなのである
浅慮に基づく判断の結末を
古来
自業自得と呼んできた
机上の計算で導きだした削減値と
実際に燃焼炉が生み出した酸化物の量とは
相反するものになっているはずだ
国は燃焼炉の稼働率の変化を確認していない
データと照合していたら
実効のない温暖化対策の原因を
早い段階で付きとめることはできていた
二酸化炭素を実際に減らすことが求められているときに
電気エネルギーの消費を減らすことで
温室効果ガスの排出を抑制した
ということに
便宜上した
というだけのことに過ぎない
一旦燃やされた資源が
その生産物である電気の使用を減らしたからといって
元の状態にまで戻ることなどありえない
そんなことは当たり前の話なのだが
誤ったままの認識が
一度も批判されることなく
そのまま通用するようになって現在に至っている
この経過には
学ぶべきもの多くがある
石油に代わり得る低廉で無害な資源が
地表に存在していないからといって
有害な二次生成物を生む地下資源を使い続けていてよい
ということにはならない
人類は石油の消費を抑制するのではなく
石油の利用効率を改善させることで
地下資源を燃焼させることに合意し
需要を超えた電力を供給し続ける
という従来の路を
選択したのだった
節電では二酸化炭素の排出量を減らすことはできない
この事実を関係者が知らなかったはずはない
原子力への俄かなシフトは
その事実を告げるためのものになっている
温暖化を防止するために投じられた対策費は
十年以上の長きに亘って
国庫から流出していたのだった
この損失を国に返戻すべきはどこの誰か
を問わずにいたということが
状況を悪化させる原因を構成している
その責任をとる者はどこにもいないのだ
それで済むような制度になっているからである
このため
国の財政は年ごとに劣化していかざるを得なかった
債務残高を結果として一兆円の大台へと近づけたのは
検証プロセスを蔑にしてきたその結果なのだ
事実関係の確認を怠っていた国の責任は重大だが
真相の公開を秘匿し続けてきた電力業界の罪はもっと重い
背涜の行為をこととする企業はその存続を自ら危うくする
送電線を必要としないエネルギーシステムは
ある日
突然に姿を現す
その時から
健全化へと向かう意識の集合化が
粛々として
起きるようになるだろう
大気中の二酸化炭素濃度は
増えるだけで
減ることはない
消費者が節電したからといって
発電所の燃焼炉が
その分だけ止まっているということには
ならない
蒸気発電で必要なのは
安定した蒸気圧
圧力を一定に保つためには
絶えざる燃焼が
絶対的に
必要なのだ
ごく当たり前の話
節電に努めれば
それで温暖化が止まると
誰もが思い込んでいる
これは実に危険なことである
省エネに二酸化炭素の排出を抑制する効果がもしあるのなら
電力消費を減らすことで
温暖化にストップをかけることができていなければならない
二酸化炭素を実効値で減らすことができていなければ
その濃度は増え続け
温暖化を止める効果は引き出せない
現状をみれば
そのようになっていることがすぐ分かる
気候の変動は
効果のない対策に終始していたこれまでの経過が
永年にわたり
成果なく積み重ったことによって
自然災害の増加という禍と
ドルに対する不信任と
を
ほぼ同時に生み出していた
温室効果ガスの濃度は高まるばかりとなり
国際経済は資源価格を高騰させたことによって
脆弱化した
石油のもつ価値に支えられてきたドルは
結果として
多くの通貨に対して売られ易い状態となったのである
ドル建ての債務はその結果
大幅に軽くなり
アメリカの負担は軽減されることとなったのだが
ドル資産を持つ者は
反対に
その価値の減少を
自らの身に引き受けなければならなかった
これがドルの価値を更に貶めるその要因の一つになった
二酸化炭素の排出量を抑えなければならないことを承知していながら
先進諸国は
それを名目の値へとすり替えた
未曾有の難局を安直な方法で乗り切ろうと謀ったのだったが
そのあざとさの故に
文明は
自然災害の増加をより早く引き寄せることとなった
ということなのである
浅慮に基づく判断の結末を
古来
自業自得と呼んできた
机上の計算で導きだした削減値と
実際に燃焼炉が生み出した酸化物の量とは
相反するものになっているはずだ
国は燃焼炉の稼働率の変化を確認していない
データと照合していたら
実効のない温暖化対策の原因を
早い段階で付きとめることはできていた
二酸化炭素を実際に減らすことが求められているときに
電気エネルギーの消費を減らすことで
温室効果ガスの排出を抑制した
ということに
便宜上した
というだけのことに過ぎない
一旦燃やされた資源が
その生産物である電気の使用を減らしたからといって
元の状態にまで戻ることなどありえない
そんなことは当たり前の話なのだが
誤ったままの認識が
一度も批判されることなく
そのまま通用するようになって現在に至っている
この経過には
学ぶべきもの多くがある
石油に代わり得る低廉で無害な資源が
地表に存在していないからといって
有害な二次生成物を生む地下資源を使い続けていてよい
ということにはならない
人類は石油の消費を抑制するのではなく
石油の利用効率を改善させることで
地下資源を燃焼させることに合意し
需要を超えた電力を供給し続ける
という従来の路を
選択したのだった
節電では二酸化炭素の排出量を減らすことはできない
この事実を関係者が知らなかったはずはない
原子力への俄かなシフトは
その事実を告げるためのものになっている
温暖化を防止するために投じられた対策費は
十年以上の長きに亘って
国庫から流出していたのだった
この損失を国に返戻すべきはどこの誰か
を問わずにいたということが
状況を悪化させる原因を構成している
その責任をとる者はどこにもいないのだ
それで済むような制度になっているからである
このため
国の財政は年ごとに劣化していかざるを得なかった
債務残高を結果として一兆円の大台へと近づけたのは
検証プロセスを蔑にしてきたその結果なのだ
事実関係の確認を怠っていた国の責任は重大だが
真相の公開を秘匿し続けてきた電力業界の罪はもっと重い
背涜の行為をこととする企業はその存続を自ら危うくする
送電線を必要としないエネルギーシステムは
ある日
突然に姿を現す
その時から
健全化へと向かう意識の集合化が
粛々として
起きるようになるだろう